高齢者が歩きやすい庭リフォーム施工例【手すり付きスロープで整えた150万円工事】
【更新日】2026.04.29
高齢の家族が庭へ出にくいと、外で体を動かす機会が減り、庭そのものも使われにくくなります。
庭に段差や砂利、茂った植木が多いと、歩くたびに転倒の不安が出やすくなります。家から外へ出る場所、庭を回る通路、休める場所、駐車場の足元まで整えることで、日常の動きはかなり変わります。
そこでこの記事では、高齢者が歩きやすい庭リフォーム施工例をもとに、手すり付きスロープ、タイルテラス、階段、花壇、コンクリート駐車場まで含めたバリアフリー外構を紹介します。
【LIXILエクステリアマイスター】埼玉県生まれ。国士舘大学卒業後、大手ハウスメーカーの外構部門で10年間経験を積み、当社へ入社。異業種とのコミュニケーションも大切にしながら、新しい視点を活かしたデザイン提案を心がけている。お客さま目線を大切にするため、現場作業にも積極的に参加。娘とルパンをこよなく愛する、1児の父。
この記事の内容
- 施工地域:埼玉県上尾市
- 施工種類:庭ガーデン
- 施工金額:150万円
- 竣工日 :2010年3月
- 施工期間:2週間
- リフォーム場所:庭ガーデン
- 庭床仕上げ:樹脂舗装リンクストーン、タイル張り
- 庭アイテム:手すり
- 駐車場仕上げ:コンクリート土間
- 駐車場アイテム:カーテンゲート
1. 高齢者が歩きやすい庭リフォーム施工例

バリアフリーの庭工事
この施工例は、高齢者が安心して庭を歩けるように、手すり付きスロープを中心に整えた庭リフォームです。
家から段差なく外へ出られる動線をつくり、緩やかなスロープを歩きながら庭へ降りられるようにしました。中央にはタイルテラスを設け、階段や花壇、駐車場の土間コンクリートまでまとめて整えています。埼玉県上尾市の住宅で、施工金額は150万円、施工期間は2週間の庭リフォームです。
- 段差なく庭へ出る
- 手すり付きスロープをつくる
- 庭と駐車場の足元を整える
高齢者向けの庭リフォームでは、見た目をきれいにするだけでは足りません。家から外へ出る段差、庭の中を歩く通路、休める場所、雨の日の足元まで考える必要があります。この施工例では、庭全体を歩きやすい外まわりへ変えています。
2. リフォーム前の庭まわり
高齢者が歩きやすい庭にするには、まずリフォーム前の危ない場所を見つけることが大切です。
この庭は、木が多く茂り、どこから手をつけるべきか分かりにくい状態でした。歩く場所や使う場所を整理し、庭全体を安全に回れるように見直しています。
2-1. 木が茂った庭
リフォーム前は木が多く茂り、庭の見通しと歩きやすさに不安がある状態でした。
植木が増えすぎると、庭の管理が大変になるだけでなく、足元や通路も分かりにくくなります。高齢者が歩く庭では、どこを通るのか、どこで休めるのかが見えやすいことが大切です。まずは庭全体を整理するところから計画しました。
- 茂った植木を整理する
- 歩く場所を分かりやすくする
- 庭全体の見通しをよくする
庭木が多い庭は、緑があってよい反面、管理が追いつかなくなることがあります。特に歩行に不安がある場合は、植栽よりも安全な動線を優先したほうが暮らしに合います。庭を使う人の体に合わせることが大切です。
2-2. 整理が必要な外まわり

リフォーム前の庭まわり
リフォーム前の外まわりは、歩く場所と庭として残す場所を整理する必要がありました。
庭をバリアフリーに近づけるには、すべてを平らにするだけではありません。通路、花壇、テラス、階段をどう配置するかで、使いやすさが変わります。この工事では、歩ける動線を中心に庭の形を組み直しました。
- 通路と花壇を分ける
- 庭の使い道を整理する
- 安全な動線を優先する
庭のリフォームでは、最初に何を残し、何を変えるかを決める必要があります。高齢者が使う庭では、見た目よりも歩行のしやすさが基準になります。整理された庭は、外へ出るきっかけにもなります。
3. 手すり付きスロープのリハビリ動線
高齢者が庭を歩くためには、段差を減らしたスロープと手すりが大きな支えになります。
この施工例では、家から外へ出たあと、緩やかなスロープを回りながら地面へ降りられるようにしました。リハビリを兼ねて、庭の中をゆっくり歩ける動線にしています。
3-1. 段差なく外へ出る通路
家から外へ出る場所は、段差なくつながる通路にすると安心です。
室内から庭へ出るときに大きな段差があると、外へ出ること自体が負担になります。緩やかなスロープをつくることで、急に下へ降りる動きが減ります。歩く距離を少し長くしながら、無理なく地面へ降りられるようにしました。
- 家から外へ段差なく出る
- 緩やかなスロープをつくる
- 庭へ降りる負担を減らす
スロープは、ただ斜めにすればよいものではありません。勾配がきついと、かえって歩きにくくなります。高齢者が使う庭では、距離を取りながら無理のない勾配にすることが大切です。
3-2. ゆっくり歩ける手すり

リフォーム後の庭まわり
スロープに手すりを設置すると、ゆっくり歩くための支えになります。
手すりがあることで、体を支えながら一歩ずつ進みやすくなります。リハビリを兼ねて庭を歩く場合も、手を添える場所があると安心感が変わります。転倒の不安を減らしながら、外へ出る時間を増やしやすくなります。
- スロープ沿いに手すりを付ける
- 歩くときの支えをつくる
- 転倒の不安を減らす
手すりは、体を支えるだけの部材ではありません。歩く人にとっては、次に進む目安にもなります。庭の中を安心して回るためには、手すりの位置と通路の流れを合わせることが大切です。
3-3. 庭を回れるスロープ
庭を回れるスロープにすると、歩くこと自体が軽い運動になります。
一直線に降りるだけではなく、庭を回りながら地面へ向かうことで、リハビリを兼ねた動線になります。手すりに沿って歩けるため、無理なく外の空気を感じられます。庭を眺めながら歩けることも、このリフォームのよいところです。
- 庭を回る通路をつくる
- 歩く距離を自然に確保する
- リハビリ動線として使う
高齢者向けの庭は、単に危なくないだけでは少し物足りません。外へ出て、少し歩き、休む場所があると、庭の価値が高まります。スロープを庭の中に組み込むことで、使われる庭になります。
3-4. リフォーム後の庭まわり

リフォーム後の庭まわり
リフォーム後の庭まわりは、歩く場所がはっきりした外構になりました。
通路に手すりがあることで、どこを歩けばよいか分かりやすくなっています。段差を避けながら庭を回れるため、日常の中で外へ出やすくなります。リフォーム前の茂った庭から、安心して使える庭へ変わりました。
- 歩くルートを明確にする
- 手すりで安心感を出す
- 庭を使える場所に変える
庭は見て楽しむだけでなく、実際に歩けることが大切です。特に高齢者の庭では、動線が分かりやすいだけで安心感が増します。使う人に合わせて整えることで、庭へ出る回数も増えやすくなります。
4. タイルテラスと庭の居場所
歩くための庭には、途中で休める居場所としてのテラスも必要です。
この施工例では、庭の中央にタイルテラスを施工しました。テーブルやいすを置けば、歩くだけでなく、庭で過ごす時間も楽しめます。
4-1. 中央に設けたタイルテラス
庭の中央にタイルテラスを設けると、休憩できる場所として使いやすくなります。
スロープを歩いたあとに座れる場所があると、庭で過ごす時間が長くなります。テーブルやいすを置けば、お茶を飲んだり庭を眺めたりできます。リハビリ動線と休む場所をセットで考えることで、庭の使い方が広がります。
- 庭の中央にテラスをつくる
- いすを置ける場所を用意する
- 歩いたあとに休める
バリアフリーの庭では、移動のしやすさだけを考えがちです。けれど、外へ出たあとに過ごせる場所がないと、庭に長くいられません。テラスを設けることで、歩く庭から過ごす庭へ変わります。
4-2. 庭で休める場所
高齢者が使う庭には、歩く場所と休む場所の両方があると安心です。
庭を一周できる動線があっても、途中で休めないと負担になります。タイルテラスは、歩行の途中で体を休める場所にもなります。家族と一緒に庭で過ごす場所としても使いやすい空間です。
- 休憩できる場所をつくる
- 家族と庭で過ごす
- リハビリ後に座れる場所を用意する
庭を安全にするだけでは、外へ出る楽しさは生まれにくいです。座って庭を眺められる場所があると、気持ちにも余裕が出ます。歩きやすさと過ごしやすさを両方整えることが大切です。
5. 階段と円形花壇の使い方
庭にスロープだけでなく階段や花壇を組み合わせると、使いやすさと庭らしさを両立できます。
この施工例では、所々に階段を配置し、どこからでも庭へ降りられるようにしました。花壇は円形にして、植木を楽しめる場所として整えています。
5-1. どこからでも降りられる階段
庭の数か所に階段を配置すると、移動の選択肢が増えます。
スロープを使ってゆっくり降りる動線だけでなく、近い場所へ降りられる階段もあると便利です。体調や目的に合わせてルートを選びやすくなります。庭の中を回遊しやすくするための工夫です。
- 庭の各所に階段をつくる
- 降りる場所を増やす
- 移動ルートを選べるようにする
バリアフリーを考えると、階段は不要に思えることがあります。けれど、家族全員が同じ動線を使うわけではありません。スロープと階段を組み合わせることで、庭の使い方に幅が出ます。
5-2. 植木を楽しむ円形花壇

リフォーム後の庭まわり
円形の花壇は、歩きやすい庭に植栽を楽しむ余白を残してくれます。
バリアフリーを優先して全体を平らにすると、庭らしさが弱くなることがあります。そこで、花壇を円形にして植木を入れ、庭としての見た目にも配慮しました。動線を妨げない位置に植栽をまとめることで、管理もしやすくなります。
- 円形花壇に植木を入れる
- 庭らしい景色を残す
- 通路を妨げない位置にまとめる
安全性を重視しても、庭の楽しさをなくす必要はありません。花壇や植木を計画的に残すことで、歩く庭に表情が生まれます。高齢者の庭でも、見る楽しみを持たせることが大切です。
6. コンクリート駐車場と足元対策
庭だけでなく駐車場の足元も整えると、雨の日の移動がしやすくなります。
この施工例では、砂利だった駐車場を土間コンクリートへリフォームしました。車の乗り降りや玄関までの移動で、足元が汚れにくくなっています。
6-1. 砂利から土間コンクリートへ
砂利の駐車場を土間コンクリートにすると、足元が安定しやすくなります。
砂利は水はけに役立つ一方で、歩くときに足を取られやすいことがあります。高齢者が車の乗り降りをする場所では、平らな土間コンクリートのほうが安心しやすいです。雨の日でも靴が汚れにくく、日常の動きが楽になります。
- 砂利の駐車場を舗装する
- 車の乗り降りを楽にする
- 足元を安定させる
駐車場は車を停めるだけの場所ではありません。車から降りて玄関へ向かう、人が歩く場所でもあります。高齢者が使う外構では、庭だけでなく駐車場の足元も安全性に関わります。
6-2. 雨の日に汚れにくい駐車場

駐車スペースにコンクリート
土間コンクリートの駐車場は、雨の日の泥汚れを抑えやすい仕上げです。
砂利や土のままだと、雨の日に靴が汚れたり、玄関へ汚れを持ち込みやすくなったりします。コンクリートにすることで、車まわりの足元がすっきりします。庭のバリアフリー化と合わせて、外まわり全体の使いやすさを高めています。
- 雨の日の泥汚れを減らす
- 玄関までの足元を整える
- 駐車スペースを使いやすくする
足元の汚れは小さなことに見えて、毎日の不便につながります。特に高齢者がいる家では、滑りやすさや歩きにくさも合わせて考える必要があります。駐車場まで整えることで、庭リフォームの効果が広がります。
7. よくある質問5つ(FAQ)
Q1. 高齢者向けの庭リフォームで大切なことは?
段差を減らし、歩く場所を分かりやすくし、手すりで体を支えられるようにすることが大切です。休める場所や雨の日の足元まで考えると、庭を使いやすくできます。
Q2. 庭に手すり付きスロープは作れる?
敷地に距離を取れる場合は、手すり付きスロープを計画できます。勾配が急になりすぎないように、庭の広さや高低差を見て設計することが大切です。
Q3. リハビリできる庭にするには?
家から段差なく外へ出て、手すりに沿ってゆっくり歩ける動線をつくると使いやすくなります。途中で休めるテラスやいすを置ける場所もあると安心です。
Q4. 150万円でどこまで庭をバリアフリーにできる?
この施工例では、手すり付きスロープ、タイルテラス、階段、花壇、駐車場の土間コンクリートまで整えています。庭の広さや高低差、舗装範囲によって工事内容は変わります。
Q5. 駐車場も一緒にリフォームしたほうがいい?
高齢者が車を使う場合や、駐車場から玄関まで歩く場合は、一緒に見直す価値があります。砂利から土間コンクリートへ変えると、雨の日の汚れや足元の不安を減らしやすくなります。
まとめ
この施工例では、高齢者が歩きやすい庭にするため、手すり付きスロープ、タイルテラス、階段、花壇、駐車場土間まで整えた庭リフォームを紹介しました。大切なのは、庭全体を安全な動線として考えることです。
高齢者向けの庭を計画する場合は、家から外へ出る段差、スロープの勾配、手すりの位置、休める場所、駐車場の足元まで確認しておくと安心です。庭をただきれいにするのではなく、歩く・休む・戻る流れをつくることが重要です。
庭に出やすくなると、外で体を動かすきっかけが増えます。リハビリを兼ねて歩ける庭は、高齢者の暮らしに寄り添う外構になります。

高齢者が使う庭では、きれいに見せることよりも、安心して歩けることが大切です。手すり付きスロープがあると、庭に出る不安を減らしやすくなります。
休めるテラスや歩きやすい駐車場まで整えると、外まわり全体が使いやすくなります。庭を安全な動線として考えることで、暮らしに合うリフォームになります。
あわせて読みたい関連記事
更新:2026年04月29日|公開:2010年03月30日


