戸建ての外構で防犯対策は何をする?【100人調査で見えた優先順位】

【更新日】2026.04.23

戸建ての外構で防犯対策は何をする?【100人調査で見えた優先順位】

戸建ての防犯対策というと、防犯カメラやセンサーライトを思い浮かべる人が多いものです。

ただ、実際には機械を付ければ安心というわけではなく、暗い場所や死角を減らすこと、ご近所から見えやすい外構にすることも大切です。高い塀で囲えば安全そうに見えても、かえって隠れやすい家になることもあります。

そこでこの記事では、100人調査で見えた外構の防犯対策の優先順位をもとに、戸建てでまず考えたい方法を整理します。センサーライト、カメラ付きインターホン、防犯カメラ、防犯砂利などの違いも含めて、無理なく始めやすい対策を見ていきます。

  • 【調査期間】2024年2月
  • 【調査方法】クラウドサービスを利用したインターネット調査
  • 【対象者】戸建てに住んでいる人
  • 【対象者の年代】20代・30代・40代・50代・60代・70代
  • 【サンプル数】100
外構専門家 菅間勇
- この記事の執筆者 菅間勇 -
埼玉県生まれ。外構エクステリア業界20年以上(現在も現役)。2級建築士・2級建築施工管理技士。戸建て住宅の外構、庭づくり、植栽を中心に、現場経験をもとに情報を発信しています。 ≫信頼できる情報発信に向けての取り組み

1. 戸建ての外構で防犯対策は何をする?

戸建ての外構防犯は、狙われにくい状態を先につくるのが基本です。

防犯カメラやライトを増やす前に、暗い場所、死角、人が隠れやすい場所を減らすだけでも外構の印象は変わります。高い塀や濃い植栽が安心に見えても、外から見えにくいぶん、かえって侵入者に都合のよい場所になることもあります。

外構の防犯対策は、何か1つ付ければ終わりではありません。まずは見通しと明るさを整え、そのうえでライトやインターホン、カメラを足していくほうが、無理なく実感しやすいです。


2. 100人調査で見えた防犯対策の優先順位

100人調査では、69人が何らかの防犯対策をしていました。

その中で多かったのは、人に反応するセンサーライトとカメラ付きインターホンです。いきなり大がかりな工事をするより、まずは費用を抑えて始めやすく、毎日の安心感にもつながる対策から選ばれていることがわかります。

はいいいえ
69人31人
順位対策方法人数(%)
1位人に反応するセンサーライトの設置44人(63.7%)
2位カメラ付きインターホンの設置42人(60.8%)
3位隣人との良好な付き合い29人(42.0%)
4位建物まわりなどに防犯砂利の敷設23人(33.3%)
5位暗くなると点灯する照明の設置22人(31.8%)
6位防犯カメラの設置20人(28.9%)
7位家族に防犯意識を高めるよう教育17人(24.6%)
8位ペット犬の飼育14人(20.2%)
9位死角ができないような外構デザイン5人(7.2%)
10位侵入できない高い塀やフェンスの施工2人(2.8%)
11位セキュリティー会社と契約1人(1.4%)

この結果を見ると、上位は「すぐ始めやすい」「暮らしの中でも便利」という特徴を持つ対策でした。一方で、高い塀や死角をつくらないデザインのような外構そのものの防犯は順位が低く、設備のほうが選ばれやすい傾向が見えてきます。

ただ、順位が低い対策が不要というわけではありません。むしろ、死角を減らす外構や人の目が届きやすい配置は、設備の効果を支える土台になりやすいです。


3. 先にやりやすい定番の防犯対策

先にやりやすいのは、ライトと玄関まわりの対策です。

いきなり大きな工事をしなくても、帰宅時の安心感と不審者への抑止力を同時に上げやすい方法があります。調査でも上位はセンサーライトとカメラ付きインターホンで、毎日の使いやすさとも強く結びついていました。


3-1. センサーライトは費用を抑えて始めやすい

最初に取り入れやすいのは、センサーライトです。

人が近づくと光るだけで、不審者には「見られているかもしれない」という圧がかかります。住む人にとっても、暗くなってから鍵を開けるときや、庭まわりを歩くときの安心感につながりやすいです。

センサーライトは防犯専用の設備に見えますが、実際には使い勝手もかなり大きいです。だからこそ、費用のわりに満足感が出やすく、最初の1つとして選ばれやすい対策になっています。

北海道Sさん

費用面やご近所との関係で(近隣にそのような家がない地域なので)高い壁やフェンスの設置が難しいので人に反応するセンサーライトを設置しましたが、費用面の負担が小さいわりに効果があるように感じています。

また自分が暗くなってから帰宅した際に鍵を探しやすいというメリットもあります。


3-2. カメラ付きインターホンは玄関の安心感を高めやすい

玄関まわりでは、カメラ付きインターホンの効果がわかりやすいです。

ドアを開ける前に相手の顔を確認できるので、訪問販売や不審な来訪者への対応で迷いにくくなります。録画機能があれば、不在時の来訪者まで後から確認できるため、家族で情報を共有しやすいのも強みです。

外構の防犯というと庭や塀を思い浮かべやすいですが、玄関で誰に出るかを判断しやすくすることもかなり大切です。家の中からできる防犯として、取り入れやすさが高い対策です。

Iさん

引っ越したばかりなので、インターホンの声だけだと近所の方か怪しい人なのか分からないので、カメラ付きインターホンは導入して良かったと思っています。

録画つきなので、家を留守にしていた間に誰が来たかも分かるし、家族と「この人知ってる?」「この怪しい人この前も映っていた」と共有も出来るので防犯に役立っていると思います。


3-3. 防犯カメラは抑止力と記録の両方で考える

防犯カメラは、見せる効果と残す効果の両方があります。

対策している69人の中では28.9%でしたが、実際にはもっと付けたいと考えている人が多い設備です。設置していること自体が抑止力になりやすく、万が一のときには記録が残るので、安心感の質が少し変わります。

ただし、防犯カメラは付ければ終わりではありません。死角の位置、夜間の見え方、録画の確認方法まで含めて考えると、より実用的になります。

埼玉県40代後半

購入費用や設置費用は余分にかかったものの防犯カメラを設置することでいざという時の保護になりますし、存在自体が出来心による犯行を未然に防ぐことにもつながり、以前よりも安心して生活できるようになり良かったです。


4. 狙われにくい外構デザインの考え方

設備だけでなく、外構そのものの見通しも防犯では大切です。

人が近づきやすいのに見つかりにくい家は、それだけで狙われやすくなります。ライトやカメラを付けても、死角が多いままだと効果が届きにくい場所が残りやすいです。


4-1. 死角を作らない外構は防犯性を上げやすい

防犯を考えるなら、死角を減らす設計が基本になります。

道路から見えやすい、近所の視線が通る、建物まわりに隠れにくい場所が少ない、というだけでも侵入しにくさは変わります。今回の調査では「死角ができないような外構デザイン」は7.2%と多くありませんでしたが、考え方としてはかなり大事です。

見えすぎる家は不安に感じることもあります。けれど、防犯では「隠せること」より「隠れにくいこと」のほうが効く場面が多いです。見通しのよさは、設備の前に考えたい防犯の土台です。

広島県30代後半

我が家は死角ができないようあえて塀を設けませんでした。設置費用もかからず、最初は少し不安感がありましたが、不審者が敷地内に入っても道路から丸見えになるので、かえって防犯効果があったと思います。

また、1万円弱の電池式の防犯カメラは、電源やインターネット環境がなくても使えてよかったです。電池やメモリーカードが切れてしまっても「設置されている」ことはわかるので、家の周りの犬の糞やたばこのポイ捨てがなくなりました。


4-2. 高い塀や濃い植栽は隠れ場所にもなりやすい

高い塀や濃い植栽は、安心感と死角が表裏一体です。

外から見えにくくなるぶん、敷地内へ入られたあとも気づきにくくなります。とくに建物の裏側や掃き出し窓の近くで囲いすぎると、住む人にとっては安心でも、防犯では弱点になりやすいです。

もちろん、外から丸見えが正解というわけでもありません。大切なのは、隠したい場所と見せたい場所を分けて、防犯上の弱点をつくらないことです。


4-3. 防犯砂利や照明は場所を絞ると効きやすい

防犯砂利や照明は、使う場所を絞ると効果が出やすいです。

防犯砂利は建物の裏や勝手口まわり、暗くなって点灯する照明は玄関や駐車場など、人が近づいたときに気づきたい場所へ集めたほうが活きます。全部に同じように入れるより、危ない場所へ集中させたほうが無駄が出にくいです。

防犯砂利は古い方法に見えるかもしれませんが、音で気づけるのはわかりやすい強みです。照明も同じで、どこを明るくするかまで考えると使いやすさがかなり変わります。


5. 防犯対策をしていない人がやりたいこと

まだ対策していない人も、何を付けたいかはかなりはっきりしていました。

31人の回答を見ると、最も多かったのは防犯カメラで、その次がカメラ付きインターホンとセンサーライトでした。つまり、今はまだ付けていなくても、やはり「見える」「記録できる」「気づける」設備へ意識が向いていることがわかります。


5-1. 防犯カメラを付けたい人が多かった理由

やりたい対策で最も多かったのは、防犯カメラでした。

31人中25人で、割合は80.6%です。対策している人の順位ではセンサーライトやインターホンが上でしたが、まだ付けていない人ほど「次にやるならカメラ」と考えていることが見えてきます。抑止力と記録の両方を期待しやすいことが、大きな理由になっています。

順位対策方法人数(%)
1位防犯カメラの設置25人(80.6%)
2位カメラ付きインターホンの設置11人(35.4%)
3位人に反応するセンサーライトの設置10人(32.2%)
4位セキュリティー会社と契約7人(22.5%)
4位暗くなると点灯する照明の設置7人(22.5%)
6位侵入できない高い塀やフェンスの施工4人(12.9%)
7位隣人との良好な付き合い3人(9.6%)
7位家族に防犯意識を高めるよう教育3人(9.6%)
9位死角ができないような外構デザイン2人(6.4%)
10位ペット犬の飼育0人(0%)
10位建物まわりなどに防犯砂利の敷設0人(0%)

防犯カメラは高そう、面倒そうという印象があっても、いざ考え始めると候補の上に来やすい設備です。やっていない人ほど、次の一手としてわかりやすいのだと思います。


5-2. カメラ付きインターホンとライトも候補に上がりやすい

防犯カメラの次に候補へ上がりやすいのは、インターホンとライトです。

カメラ付きインターホンは35.4%、センサーライトは32.2%でした。どちらも比較的始めやすく、日常の便利さと防犯を両立しやすいのが強みです。設備としてもわかりやすく、家族に説明しやすい対策だと言えます。

防犯は大きな設備から始めるものと思いがちですが、実際にはこうした小さな設備のほうが先に入りやすいです。続けやすい対策から始めることにも意味があります。


5-3. まずは1つから始める考え方でもいい

防犯対策は、最初の1つから始めても問題ありません。

カメラ、ライト、インターホンを全部一気にやろうとすると、費用も判断も重くなりやすいです。玄関から始めるのか、建物の裏から始めるのか、今いちばん不安な場所へ絞ると進めやすくなります。防犯は、完璧を目指すより弱点を減らす考え方のほうが現実的です。

対策が中途半端だと意味がないように見えるかもしれません。けれど、何もしない状態から1つ変えるだけでも、家の印象と安心感はかなり変わります。


6. 後悔しにくい防犯計画の考え方

後悔しにくい防犯計画では、危ない場所の洗い出しが先です。

設備の種類から入ると、どこに何を付けるのかがあいまいになりやすくなります。まずは暗い場所、見えない場所、入りやすい場所を確認して、そのあとに必要な対策を重ねるほうが無理がありません。


6-1. 先に危ない場所を洗い出す

最初にやりたいのは、危ない場所の見える化です。

建物の裏、勝手口、掃き出し窓の外、駐車場の隅など、昼と夜で見え方が変わる場所を確認します。何となく不安だから設備を増やすのではなく、弱い場所を先に見つけたほうが対策の精度が上がります。

昼に見ると問題なさそうな場所でも、夜になると急に暗く感じることがあります。外構の防犯は、実際に立って見るだけでもかなり気づきが増えます。


6-2. 設備だけでなく見通しも一緒に整える

防犯では、設備と見通しをセットで考えたいです。

ライトやカメラがあっても、植栽や塀で見えない場所が多いと弱点が残ります。反対に、見通しだけよくても暗いままだと不安は減りにくいです。だから、設備を付ける前提であっても、外構の見え方も一緒に整えたいところです。

防犯グッズを増やすことだけに意識が向くと、家そのものの弱さを見落としやすくなります。設備は大事ですが、それが効きやすい外構にしておくことも同じくらい大切です。


6-3. 家族構成と暮らし方に合わせて優先順位を決める

最後は、家族構成と暮らし方に合わせて優先順位を決めます。

子どもや高齢の家族がいる家では、カメラ付きインターホンの安心感が大きくなりやすいです。帰宅が遅い家では、ライトや駐車場まわりの明るさが先になりやすくなります。家によって最初の1つは違うので、他人の順番をそのまま真似しないことも大切です。

防犯は全部大事だから順番が決めにくいものです。けれど、暮らし方に照らすと、先に効く対策は意外とはっきりしてきます。


7. よくある質問5つ(FAQ)

Q1. 戸建ての外構でまずやる防犯対策は何ですか?

まずはセンサーライトかカメラ付きインターホンのように、始めやすくて毎日の安心感につながるものが考えやすいです。その前に、暗い場所や死角の確認をしておくと優先順位を決めやすくなります。


Q2. センサーライトと防犯カメラはどちらを先に付けるべきですか?

費用を抑えて始めたいならセンサーライト、記録と抑止の両方を重視するなら防犯カメラが向いています。迷うなら、いちばん不安な場所へ先に効くほうを選ぶと考えやすいです。


Q3. 高い塀やフェンスは防犯に強いですか?

外から見えにくくなる安心感はありますが、同時に死角も増えやすくなります。防犯だけを見るなら、囲いすぎず見通しを残す考え方も大切です。


Q4. 防犯砂利は本当に効果がありますか?

建物の裏や勝手口まわりなど、近づかれたくない場所に使うと音で気づきやすくなります。広く敷くより、危ない場所へ絞って使うほうが効果を感じやすいです。


Q5. 外構の防犯対策で後悔しないために何を決めるべきですか?

暗い場所、死角、入りやすい場所の3つを先に確認しておきたいです。そのうえで、設備をどこに付けるか、家族の暮らしに何が先に必要かを決めるとぶれにくくなります。


まとめ

戸建ての外構防犯は、設備を増やすことより先に、狙われにくい状態をつくることが大切です。今回の100人調査では、69人が何らかの防犯対策をしていて、最も多かったのはセンサーライト、次いでカメラ付きインターホンでした。

一方で、防犯カメラはまだ付けていない人ほど強く意識していることも見えてきました。つまり、外構の防犯はライトや玄関まわりの対策から始めやすく、その先でカメラや見通しの改善へ広がっていく流れが自然だということです。

防犯対策は、家の弱点を見つけるところから始まります。暗さ、死角、入りやすさを先に確認して、ご家族の暮らし方に合う順番で整えていくほうが、費用も気持ちも無理なく続けやすいです。


クローバーガーデンの職人

防犯対策は大がかりなことから始めなくても、ライトやインターホンのように毎日の暮らしの中で安心が増えるものから整えるだけでも気持ちが違ってきます。家の見え方を少し見直すだけで、不安がやわらぐ外構になると感じます。

今回の調査を見ても、まず取り入れやすい対策から始めている人が多く、防犯は続けやすさが大切だとあらためて思いました。無理なくできることを一つずつ重ねていくほうが、結果として落ち着いて暮らせる家につながります。


更新:2026年04月23日|公開:2024年03月10日

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