古井戸を再生した南欧風外構【手押しポンプと広い庭を整えた250万円】
【更新日】2026.04.24
敷地が広い家の外構を考えるとき、庭や駐車場をどう活かすかだけでなく、敷地の中に昔から残るものをどう扱うかで迷うことがあります。
とくに古井戸のように思い出のあるものは、埋めてしまうのは簡単でも、残すなら見た目と使いやすさの両方を整えたいものです。さらに、広い庭にウッドデッキや芝生、目隠しフェンスまで入れる場合は、どこを主役にしてどうつなぐかが外構全体の完成度を左右します。
そこでこの記事では、古井戸を再生した南欧風外構の実例をもとに、手押しポンプのある井戸まわりと広い庭を250万円でどう整えたかを、見た目と暮らしやすさの両面から分かりやすく紹介します。
【LIXILエクステリアマイスター】埼玉県生まれ。国士舘大学卒業後、大手ハウスメーカーの外構部門で10年間経験を積み、当社へ入社。異業種とのコミュニケーションも大切にしながら、新しい視点を活かしたデザイン提案を心がけている。お客さま目線を大切にするため、現場作業にも積極的に参加。娘とルパンをこよなく愛する、1児の父。
- 施工地域:埼玉県さいたま市西区
- 施工種類:新築外構エクステリア&庭ガーデン
- デザイン:南欧プロバンス風
- スタイル:オープン
- 施工金額:250万円
- 施工期間:3週間
- アプローチ:平板
- 庭ガーデン:ウッドデッキ(樹脂製人工木)、目隠しフェンス
- 駐車場:コンクリート土間仕上げ、タマリュウ
- シンボルツリー:桜(ソメイヨシノ)、ヒメシャラ、ハナミズキ
1. この施工例が参考になる人
玄関前の様子
この施工例は、古井戸を残しながら庭全体を整えたい人に参考になります。
敷地の中に昔からあるものを、埋めずに活かしたい人に向く事例です。広い庭を持て余さず、ウッドデッキや芝生まで使える形にまとめたい人にも合います。さらに、目隠しや駐車場まで含めて家まわり全体を整えたい人にも参考になります。
- 古井戸を残しながら庭全体の景色を整え直す
- 広い庭を使える場所へ組み替えてまとめ直す
- 視線対策と駐車計画を同時に整理して整える
古井戸のある庭は扱いが難しく、結局は埋めるしかないと思う方もいます。ですが、残したい理由があるなら、庭の主役として再生した方が家族の記憶まで活かせます。思い出ごと残す庭づくりを考えるなら、よく合う施工例です。
2. 古井戸の再生と庭のオブジェ

井戸にタイル貼り!レトロな手押しポンプ

昔の古井戸です
この外構の核は、古井戸を庭の主役へ再生したことです。
以前は田んぼに水を引くために使っていた井戸でしたが、そのまま埋めずに残しています。そこへタイルを貼り、レトロな手押しポンプを合わせることで、見せる庭の景色へ変えています。ただ残すのではなく、使える形へ戻しているのがこの再生の価値です。
2-1. タイル貼りの古井戸
古井戸が庭になじむのは、見た目を整えながら昔の気配を残したからです。
古い井戸をそのまま置くと、庭の中で少し浮いて見えることがあります。そこで表面にタイルを貼ると、清潔感が出て外構全体の景色になじみやすくなります。完全に作り替えず、もともとの存在感を活かしたまま見え方だけを整えているのが上手です。
- 古井戸の外まわりにタイルを貼って表情を整える
- 昔の形を残しながら庭の景色へなじませ直す
- 再生した井戸を庭の中心に据えて見せ場をつくる
古いものは新しい外構と合わないと思う方もいます。ですが、素材と色だけ整えれば、古さは欠点ではなく庭の深みになります。残し方を整えれば価値に変わるということが、この井戸でよく分かります。
2-2. 手押しポンプのある庭
この井戸が飾りで終わらないのは、手押しポンプで使える庭へ戻したからです。
レトロな手押しポンプを付けることで、ちょっとした水まきにも使える存在になっています。見て楽しいだけでなく、庭仕事の中で自然に触れられる設備へ変わっています。思い出のある井戸を、今の暮らしにもう一度つなぎ直しているのが大きいです。
- 手押しポンプを取り付けて井戸を使える形へ戻す
- 水まきに使える庭の設備として日常へつなぎ直す
- 井戸まわりを景色と実用の両方で活かし切る
井戸は見えるだけで十分だと感じる方もいます。ですが、少しでも使える形にしておくと、庭との距離が一気に近づきます。使える再生にしたからこそ、この井戸は庭の主役として生きています。
3. 広い庭とウッドデッキの使い方

ウッドデッキは建物一面に取り付けました
アーチを設置した庭
広い庭が使いやすいのは、居場所と動線をきちんと分けて整えたからです。
建物一面のウッドデッキを軸にしながら、芝生、平板、植栽を組み合わせています。広い庭は空けただけでは間延びしやすいですが、ここでは歩く場所と過ごす場所が自然に分かれています。だから庭が広いだけで終わらず、日常で使いたくなる空間になっています。
3-1. 建物一面のウッドデッキ
この庭の中心にあるのは、建物一面の大きなウッドデッキです。
リビングから段差なく出られるので、庭との距離がとても近くなります。さらに三段の階段を付けているため、芝生側への移動もスムーズです。くつろぐ場所としても、洗濯物を干す場所としても使いやすく、広い庭の中心をしっかり担っています。
- 建物いっぱいにウッドデッキを設けて居場所をつくる
- リビングから段差なく庭へ出られる動線を整える
- 階段を付けて芝生側への移動を楽にしてつなげる
広い庭なら芝生だけでも十分だと思う方もいます。ですが、腰を下ろせる場所があると、庭は眺めるだけでなく使う場所へ変わります。庭の中心をつくる設備として、このウッドデッキはとても効いています。
3-2. 芝生と平板の動線
庭が扱いやすいのは、芝生だけで終わらせず平板を組み合わせたからです。
裏口まで平板を並べているため、雨上がりでも足元がぬかるみにくくなります。日当たりの弱い場所では芝生が育ちにくいこともあるので、平板があると掃除や移動も楽です。やわらかな芝生の庭を残しながら、実用の動線もきちんと確保しています。
- 裏口まで平板を並べて歩きやすい動線をつくる
- 芝生だけに頼らず足元のぬかるみを抑えて整える
- 日陰の場所を平板で補って庭全体を扱いやすくする
芝生の庭は全部を緑で埋めた方がきれいだと感じる方もいます。ですが、歩く場所まで芝生だけにすると、使いにくさが先に出やすくなります。芝生と平板の併用にしたからこそ、見た目と実用が両立しています。
3-3. 植栽のある庭
この庭の豊かさを支えているのは、植栽の量と種類の厚みです。
桜、ヒメシャラ、ハナミズキなどを含めて二十本近く植えているため、広い庭の余白が緑で埋まっています。最初は小さくても、時間とともに育って目隠しや木陰の役割を持つようになります。広い庭ほど植栽が少ないと薄く見えやすいので、この本数は空間づくりにとても効いています。
- 庭全体に植栽を分散して緑の厚みをつくり出す
- 成長後の木陰と目隠しを見込んで樹木を選び入れる
- 広い余白を植栽で埋めて庭の密度を引き上げる
植栽を多く入れると手入れが大変そうだと思う方もいます。ですが、広い庭では緑が少ない方がかえって寂しく見えやすくなります。広さに見合う植栽計画が、この庭の心地よさを支えています。
4. 目隠しフェンスとフロントガーデン
フロントガーデンの施工例
この外構が暮らしやすいのは、視線対策と駐車計画まで庭と一緒に考えたからです。
広い庭をつくっても、近所の視線が気になると結局は使わなくなりやすくなります。そこで建物沿いには特注の目隠しフェンスを入れ、庭に出やすい空気をつくっています。さらに駐車場やカーポートも敷地条件に合わせて整え、家まわり全体を無理なくまとめています。
4-1. 建物沿いの目隠しフェンス

建物に目隠しフェンスを設置
庭に出たくなる理由のひとつは、視線を気にしなくていいことです。
建物沿いに設置した目隠しフェンスは、タカショーのエバーアートウッドを使った特注品です。木目調の風合いが庭の雰囲気を壊さず、必要な範囲だけ視線を切れるのが利点です。ウッドデッキの前が見えすぎないので、庭を日常で使いやすくする大きな支えになっています。
- 建物沿いに目隠しフェンスを設置して視線を切る
- 木目調の特注フェンスで庭の雰囲気を崩さず整える
- ウッドデッキ前の落ち着きを高めて外へ出やすくする
広い庭なら視線対策は後回しでもよいと思う方もいます。ですが、使う場所の近くが落ち着かないと、庭全体の満足度は下がりやすくなります。庭を使うための目隠しとして、このフェンスはとても重要です。
4-2. カーポートと駐車場まわり
強風にも4本足のカーポートなら安心
駐車場まわりが安心して使えるのは、敷地条件に合う設備を選んだからです。
この場所は風が吹き抜けやすいため、四本足のカーポートを採用しています。敷地に余裕があるなら、安定感のある形式を選んだ方が日常では安心しやすくなります。庭だけを主役にせず、駐車場の条件まで合わせて整えているのがこの外構の良さです。
- 風の抜ける敷地に四本足カーポートを選んで据える
- 敷地の余裕を活かして安定感ある駐車設備を入れる
- 庭と駐車場を分けず家全体の使いやすさを整える
庭づくりが主役なら駐車場は後回しでもよいと思う方もいます。ですが、毎日使う場所の安心感が弱いと、外構全体の満足度は上がりません。景色と実用を並べて考えることが、この事例ではきちんとできています。
5. よくある質問5つ(FAQ)
Q1. 古井戸は外構で残して再利用できますか?
できます。見た目を整えたうえで使える形に直すと、思い出を残しながら庭の景色にもなじませやすくなります。
Q2. 手押しポンプを付けると庭で使いやすくなりますか?
ちょっとした水まきなどに使いやすくなります。見た目の雰囲気だけでなく、日常の庭仕事に触れられる設備としても魅力があります。
Q3. 広い庭ではウッドデッキと芝生を一緒に計画した方がよいですか?
一緒に考えた方が使い方に広がりが出ます。くつろぐ場所と遊ぶ場所の両方をつくりやすくなり、庭を持て余しにくくなります。
Q4. 建物沿いの目隠しフェンスは大きな庭でも効果がありますか?
あります。庭が広くても、リビングやウッドデッキ前の視線が気になると外へ出にくくなるので、使う場所の近くに目隠しを入れるのは効果的です。
Q5. 250万円の予算でも庭と駐車場を両立できますか?
主役をどこに置くかを整理すれば両立しやすいです。この事例のように、古井戸と広い庭を軸にしながら、視線対策や駐車場も役割ごとに整えるとまとまりやすくなります。
まとめ
この施工例の価値は、古井戸を庭の主役へ再生したことにあります。
井戸を埋めずに残し、タイルと手押しポンプで使える景色へ変えています。さらに広い庭にはウッドデッキ、芝生、平板、植栽を重ね、視線対策や駐車場まで含めて暮らしやすさを整えています。だからこの外構は、懐かしさだけで終わらない庭になっています。
古いものを残すと雑多になると思う方もいます。ですが、主役として位置づけて周囲の素材と動線を合わせれば、むしろ庭全体に物語が生まれます。残したいものを活かす設計こそ、この外構の答えです。

古井戸のある庭って、それだけで少し物語があるなと感じます。埋めてしまうのは簡単でも、こうして再生すると、昔からそこにあった時間まで庭の景色に重なって見えてきます。
そこに広い庭やウッドデッキまできれいにつながると、ただ懐かしいだけでは終わりません。残したいものをどう活かすか考えるきっかけになればうれしいです。
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更新:2026年04月24日|公開:2009年05月28日
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