月桂樹を庭に植えてはいけない理由・デメリット5選【メリットも5つ解説】
【更新日】2026.04.01
月桂樹を庭に植えたいと思っても、「本当に庭木として使いやすいのか」「あとから後悔しないか」と迷う方は多いです。見た目がおしゃれで縁起も良い木ですが、植える前に気をつけたい点もあります。
たとえば、成長して大きくなりやすいことや、剪定の手間がかかること、害虫対策が必要になることもあります。見た目や印象だけで選ぶと、庭の広さや管理のしやすさと合わず、負担を感じることもあるでしょう。
そこでこの記事では、月桂樹を庭に植えてはいけないと言われる理由と、庭木として選ばれるメリットをあわせて整理します。植える前に確認したい注意点を押さえながら、自宅の庭に合う木かどうかを判断しやすくしていきます。
埼玉県生まれ。外構エクステリア業界20年以上(現在も現役)。2級建築士・2級建築施工管理技士。戸建て住宅の外構、庭づくり、植栽を中心に、現場経験をもとに情報を発信しています。 ≫信頼できる情報発信に向けての取り組み
1.月桂樹を庭に植えてはいけない理由5選
葉っぱが美しい月桂樹の画像
月桂樹は見た目が美しく、料理にも使える人気の庭木です。ただし、植える場所や管理のしやすさを考えずに選ぶと、あとから負担になりやすい面もあります。
1. 大きくなりやすく庭で持て余しやすい
月桂樹は想像より大きく育ちやすく、庭全体のバランスを崩しやすい木です。
地植えすると、月桂樹は枝葉をしっかり広げながら育っていきます。植えた直後は扱いやすく見えても—数年たつと圧迫感が出やすく、周囲の植栽や動線に影響しがちです。玄関まわりや境界付近では、とくに窮屈さが目立ちます。庭の広さに対して樹形が合うかを、先に見ておくことが大切です。
- 植える位置を庭全体で見直す
- 成木の高さと幅を確認する
- 周囲の植栽間隔を広めに取る
「剪定すれば問題ない」と思われがちです。ですが、そもそも大きくなりやすい木を狭い庭で抑え続けるのは、手間も費用もかかります。庭木として長く付き合うなら、最初から持て余しにくい配置で考えるほうが安心です。
2. 成長が早く剪定の手間がかかる
月桂樹は形を保つために、こまめな剪定が必要になりやすいです。
月桂樹は剪定に強い反面、放っておくと枝葉が乱れやすい木でもあります。とくに目隠しやシンボルツリーとして使う場合—見た目をきれいに保つには、定期的な手入れが欠かせません。枝が混み合うと風通しも落ち、見栄えだけでなく管理面でも不利になります。忙しい家庭では、じわじわ負担になりやすい部分です。
- 伸びた枝を定期的に切り戻す
- 混み合う内側の枝を間引く
- 樹形を見ながら高さを整える
「丈夫な木だから放任でも育つ」と考える方もいます。たしかに枯れにくさはありますが、庭木は生きていれば十分というものではありません。見た目まで整えて使いたいなら、手入れ前提で選ぶ必要があります。
3. 根が強く建物まわりに気を使う
月桂樹は植える場所を誤ると、建物まわりで気を使う木になりやすいです。
庭木は、地上部の大きさだけでなく根の広がり方も見ておく必要があります。月桂樹も長く育てる前提なら—家の基礎、アプローチ、配管まわりに近すぎる配置は避けたいところです。根が伸びる余地が少ない場所では、管理しにくさが先に出ます。あとから移植しにくいのも悩ましい点です。
- 建物や配管から距離を取る
- 舗装際への植栽を避ける
- 狭い庭では鉢植えで育てる
「そこまで大きくならないなら平気」と感じるかもしれません。ですが、庭木の後悔は、植えた直後ではなく数年後に出ます。将来の管理まで考えるなら、建物近くは慎重に判断したほうが無難です。
4. カイガラムシなどの害虫が発生しやすい
月桂樹は害虫が付くことがあり、葉や枝の見た目が悪くなりやすいです。
代表的なのがカイガラムシで、枝や葉に付いて樹勢を落とす原因になります。さらにベタつきや黒っぽい汚れが気になることもあり—玄関まわりや人目につく場所では、印象の悪さにつながりやすいです。発生してから対処するより、早めに気づける環境を作るほうが管理しやすくなります。枝葉が混むほど、見落としやすさも増します。
- 葉裏と枝先をこまめに見る
- 混み合う枝を減らして風を通す
- 発生初期に害虫を取り除く
「少し虫が付くくらいなら問題ない」と感じる方もいます。けれど、庭木は家の印象に直結する存在です。見た目をきれいに保ちたい場所に植えるなら、害虫対応のしやすさまで含めて考えておきたいところです。
5. 病気で葉や枝の見た目が乱れやすい
月桂樹は病気や生育不良で、葉色や枝ぶりが乱れやすいことがあります。
葉が黄ばんだり、斑点が出たり、枝先の勢いが落ちたりすると、せっかくの常緑樹でも美しさが下がります。水はけや風通しが悪い環境では—こうした不調が見た目に出やすく、庭全体の印象まで重くなりがちです。常に深刻な病気になるわけではありませんが、放置してきれいに育つ木ではありません。植えっぱなしにしない意識が必要です。
- 水はけの良い場所に植える
- 傷んだ葉や枝を早めに切る
- 株元の蒸れを防ぐよう整える
「丈夫な常緑樹なら見た目も安定する」と思われやすいです。ですが、丈夫さと管理不要は同じではありません。月桂樹をきれいに見せたいなら、病害虫と樹形の両方を見ながら育てる必要があります。

月桂樹は見た目の良さだけで決めずに、育つ大きさや手入れのしやすさまで見ておくと安心です。
植える場所と管理のポイントを押さえておけば、庭になじむきれいな1本として楽しみやすくなります。
2.月桂樹の魅力と庭に植えるメリット
濃緑色の葉を持つ月桂樹
月桂樹には注意したい面がある一方で、庭木として選ばれる理由もしっかりあります。ここでは、庭に取り入れることで感じやすいメリットを5つに分けて見ていきます。
1. 縁起が良く庭に意味を持たせやすい
月桂樹は縁起の良さを感じながら育てやすい庭木です。
月桂樹は、勝利や栄光を連想させる木として知られています。見た目の美しさだけでなく—庭に込めたい想いや意味を持たせやすいのが魅力です。記念樹やシンボルツリーとして選ばれることもあり、暮らしの中で特別感を持たせやすくなります。見た目以上の価値を感じやすい1本です。
- 記念樹として庭に取り入れる
- 玄関まわりに象徴性を添える
- 庭づくりに意味を持たせる
「縁起の良さだけで木を選ぶのは弱い」と感じる方もいます。ですが、毎日目にする庭木だからこそ、見た目と意味の両方があると満足感は高まりやすいです。気持ちよく庭を整えたい方には、十分な魅力になります。
2. 常緑樹なので目隠しとして使いやすい
月桂樹は1年を通して葉を保ちやすく、目隠し用途にも使いやすいです。
落葉しにくい常緑樹は、季節による見た目の変化が少ないのが強みです。月桂樹も枝葉が茂ることで—隣家や道路からの視線をやわらげる役割が期待できます。フェンスだけでは無機質に見えやすい場所でも、緑を加えることで印象がやさしくなります。外からの見え方を整えたい庭には相性の良い木です。
- 視線が気になる位置に植える
- フェンス沿いに緑を添える
- 庭の境界をやわらかく区切る
「目隠しならフェンスだけで十分」と思う方もいます。それでも、植物のある目隠しは圧迫感を抑えやすく、庭らしい雰囲気も出しやすいです。見せ方まで含めて整えたいなら、月桂樹は選択肢に入ります。
3. 刈り込みに強く樹形を整えやすい
月桂樹は剪定に強く、庭の雰囲気に合わせて形を整えやすいです。
樹形をコントロールしやすい木は、庭づくりで扱いやすさがあります。月桂樹は刈り込みにも比較的対応しやすく—自然樹形でも整形式でも使いやすいのが特長です。高さや幅を調整しながら育てられるため、限られたスペースでも工夫しやすくなります。デザイン性を出したい庭にも向いています。
- 樹形を見ながら枝を整える
- 高さを調整して圧迫感を抑える
- 庭の雰囲気に合わせて刈り込む
「剪定が必要なら面倒では」と思われることもあります。ですが、切っても乱れにくく整えやすい木は、管理しながら使う庭では大きな利点です。手を入れてきれいに保ちたい方には、扱いやすい部類です。
4. 葉に香りがあり庭時間を心地よくしやすい
月桂樹は葉の香りを楽しめるため、庭で過ごす時間の心地よさにつながります。
月桂樹の葉には、すっきりとした独特の香りがあります。枝葉にふれたときや剪定したときに香りを感じやすく—視覚だけでなく感覚でも楽しめるのが魅力です。庭に香りの要素が加わると、植物との距離が少し近くなります。植栽に機能だけでなく、気分の良さを求める方にも向いています。
- 香りを楽しめる場所に植える
- 剪定後の葉を乾燥させる
- 庭時間に季節感を取り入れる
「香りは好みが分かれる」と感じる方もいます。たしかに強く主張する花の香りとは違いますが、月桂樹は日常になじみやすい落ち着いた印象です。さりげない心地よさを求める庭には、ちょうどよい存在です。
5. 料理に使える葉を庭から取れる
月桂樹は観賞用だけでなく、料理にも使える実用性があります。
葉を乾燥させれば、煮込み料理やスープの香りづけに使えます。庭で育てた木から必要な分だけ使えるのは—家庭菜園とは違う形の楽しさです。観賞と実用を両立できるため、植える意味がはっきりしやすいのも魅力でしょう。使う場面が想像できる庭木は、暮らしにもなじみやすいです。
- 必要な枚数だけ葉を摘み取る
- 収穫した葉を乾燥させる
- 煮込み料理に香りを加える
「料理に使う量なら買ったほうが早い」と思う方もいます。ですが、自宅の庭から採れる楽しさは、単なる便利さとは別の価値があります。見るだけで終わらない庭木を選びたい方には、月桂樹は魅力的です。
3. 月桂樹が向いている人・向いていない人
月桂樹は、見た目の良さと実用性をあわせ持つ庭木です。ただし、どんな庭にも合うわけではなく、管理にかけられる手間や庭の広さによって向き不向きが分かれます。
植えてから後悔しないためには、好きかどうかだけで決めないことが大切です。庭との相性を先に見ておくと、月桂樹の魅力もデメリットも落ち着いて判断しやすくなります。
月桂樹が向いている人
手入れしながら庭を育てたい人には、月桂樹が向いています。
月桂樹は、剪定で形を整えたり、葉を料理に使ったりと楽しみ方の幅がある木です—そのぶん、植えて終わりではなく、手をかけながら付き合う意識がある人ほど満足しやすくなります。常緑で見た目も整えやすいため、庭にきちんと感を出したい人にも合います。
- 剪定しながら樹形を整える
- 料理に使う葉を収穫する
- 常緑の目隠しとして育てる
「丈夫なら誰でも育てやすい」と思われがちです。ですが、月桂樹は放任向きというより、管理しながら活かす木です。少し手をかけることを負担ではなく楽しみに変えられる人に向いています。
月桂樹が向いていない人
なるべく手間をかけずに庭を保ちたい人には、月桂樹はあまり向きません。
成長を抑えるには剪定が必要で、害虫や葉の乱れもときどき気にする必要があります—狭い庭や建物まわりでは、植える場所にも配慮が欠かせません。管理の時間を取りにくい人や、植えたらほぼそのままにしたい人には負担になりやすいです。
- 剪定の回数を減らしたい
- 狭い場所に庭木を植える
- 虫の確認をできるだけ避ける
「人気の庭木なら問題ない」と感じる方もいます。けれど、人気があることと、自宅の庭に合うことは別です。手間を減らしたいなら、月桂樹より管理しやすい庭木を選ぶほうが無理がありません。
4. よくある質問5つ(FAQ)
Q1. 月桂樹は庭に植えて後悔しやすい木ですか?
後悔しやすいかどうかは、庭の広さと管理の考え方によります。成長の早さや剪定の手間を知らずに植えると負担を感じやすいですが、特徴を理解して選べば使いやすい庭木です。
Q2. 月桂樹はどこに植えるのが向いていますか?
建物や配管に近すぎない、風通しの良い場所が向いています。将来の大きさも考えながら、周囲の植栽や通路に干渉しにくい位置を選ぶのが安心です。
Q3. 月桂樹は目隠しとして使えますか?
常緑樹なので、目隠し用途として使いやすいです。とはいえ、枝葉をきれいに保つには剪定が必要になるため、手入れ込みで考えることが大切です。
Q4. 月桂樹は虫が付きやすいですか?
カイガラムシなどが付くことがあります。枝が混み合うと見つけにくくなるため、風通しを意識しながら定期的に葉や枝を確認すると管理しやすくなります。
Q5. 月桂樹は料理にそのまま使えますか?
葉は香りづけとして使われることが多く、乾燥させて利用するのが一般的です。庭木として楽しみながら、必要な分だけ使えるのが月桂樹の魅力です。
まとめ
月桂樹を庭に植えてはいけないと言われるのは、大きくなりやすいことや、剪定・害虫対策の手間がかかるためです。一方で、常緑で見た目がよく、香りや実用性まであるのは大きな魅力です。大切なのは、木の良し悪しではなく、自宅の庭に合うかどうかを見極めることです。
まだ迷っているなら、まずは庭全体の広さや動線、どこまで手入れできるかを整理しておくと判断しやすくなります。すぐに植栽や外構工事を進めたい場合は、庭木単体ではなく、外構全体とのバランスまで含めて考えることが大切です。植える場所や管理のしやすさまで含めて相談すると、あとからの後悔を減らしやすくなります。
月桂樹が自宅の庭に合うかを先に見極めることが、失敗しないいちばんの近道です。見た目や印象だけで決めず、庭の広さや暮らし方に合うかを今日のうちに整理してみてください。そのうえで他の庭木や植栽例も見比べると、理想の庭がより具体的に見えてきます。

月桂樹は、好きな人にはかなり魅力がある木です。ただ、庭に合うかどうかを見ないまま植えると、あとで少ししんどくなりやすい印象があります。
手入れできる範囲と植える場所がかみ合えば、見た目も使い勝手も満足しやすいです。無理なく付き合える形で取り入れるのが、いちばんきれいに続きます。
あわせて読みたい関連記事
更新:2026年04月01日|公開:2026年03月15日
現在の位置|ホーム > 外構ガイド > 植えてはいけない植物 > 月桂樹のデメリット


