【96人に調査】高齢者に優しい外構設計にした人の割合は?

【更新日】2024.03.02.

高齢者に優しい外構設計アンケート

高齢者に配慮・工夫した外構設計について、当社クローバーガーデンで以下の独自調査をしました。

  • 【調査期間】2024年2月
  • 【調査方法】クラウドサービスを利用したインターネット調査
  • 【対象者】新築で外構工事をした人
  • 【対象者の年代】20代・30代・40代・50代・60代・70代
  • 【サンプル数】96

高齢者に優しい外構設計

この調査からまとめたものを改ざんせずに、そのまま公表していきます。

まだ若い世代でもいろんな気づきがあると思うので、参考にどうぞ😊


【96人に調査】高齢者に配慮した外構設計にした人の割合は?

高齢者に優しい外構設計アンケート

はいいいえ
87人(90.6%)9人(9.4%)

考察

このアンケート結果は、高齢者に配慮した外構設計の重要性が、広く認識されていることを示しています。

90.6%という圧倒的な多数が、高齢者に優しい設計を採用していると回答していることから、社会が高齢化に伴うニーズに応えようとしている実態が浮かび上がります。

ただし、9.4%が「いいえ」と回答していることも見過ごせません。この小さな割合が示すのは、まだ改善の余地があること、または一部には高齢者への配慮を必要としない状況も存在することかもしれません。


【はいと答えた87人に調査】どんな配慮・工夫をした?

高齢者に優しい外構設計アンケート

順位高齢者に優しい外構設計人数(%)
1位手すりの設置64人(73%)
2位スロープの設置28人(32%)
2位足元を照らす照明の設置28人(32%)
4位幅が広い階段や玄関アプローチ21人(24%)
4位玄関アプローチの段差をなくす21人(24%)
6位乗り降りのしやすい広い駐車場20人(22%)
7位屋根のある駐車場16人(18%)
8位滑りにくい舗装材15人(17%)
9位開け閉めのしやすい引き戸門扉13人(14%)
10位段差が分かりやすい階段デザイン6人(6%)
11位掃き出し窓と庭の段差なくす工夫5人(5%)

※複数回答可


考察

最も多くの票を集めた「手すりの設置」が73%という結果は、高齢者が日常的に直面する転倒リスクへの明確な対策としての認識を示しています。これは安全性を最優先する高齢者のニーズを反映していると言えます。

また、スロープの設置と足元を照らす照明の設置が共に32%で2位にランクインしていることから、高齢者の外構設計においては、段差の解消だけでなく、視認性の向上も重要な配慮点であることがわかります。これらは高齢者が外出時に直面する二つの大きな障害、すなわち物理的障壁と視覚的障壁を克服するための工夫です。

幅が広い階段や玄関アプローチ、玄関アプローチの段差をなくすといった配慮も、高齢者が安心して自宅への出入りを行えるようにするための重要な工夫として挙げられました。これは、日常生活の基本である「家へのアクセスの容易さ」を保証するものです。

乗り降りのしやすい広い駐車場や屋根のある駐車場など、車を利用する高齢者の利便性を高める設計も重要視されています。これは、移動手段として自動車に依存する高齢者のニーズに応えるものです。

高齢者が安全かつ自立して生活するためには、細部にわたる配慮が不可欠であることがわかります。


【9選】高齢者に配慮した外構にした人のコメント・感想

40代Sさん

今は身体機能に問題ありませんが、躓いて転んで骨折でもしたら完治に時間がかかるでしょうし、危ないので家の周囲はできるだけ明るく、夜は自動的に点灯するように配慮しています。防犯の面でも安全だと思うので、設置してよかったと思います。


40代Mさん

ごくたまに高齢の両親が自宅に遊びに来る事があり、その都度段差の少ない移動に感動している。たまに実家に帰ると、両親がリフォームもしていない急な階段を苦労しつつ上り下りしているのを見ており、それを手伝いつつも将来を考え、階段等の段差が少ない設計にした事にある程度の安心感を得ている。


40代Mさん

"スロープは車いすになると必須です。玄関口を広くとっておいたのも介護の時に役に立ちました。介護者が横に立てないと被介護者の前後につくことになり、介助がしにくく、体力がいります。玄関に物を置かずにすっきりさせられるようにしておくだけでも、介助はしやすく感じました。 デイサービスを利用した後などでも、車の昇降スペースに屋根があるとバタバタせず、ゆったりと乗り降りができます。"


20代Nさん

3年前、祖父が自転車に乗っている最中、車道と歩道の段差で転んで、大腿骨を折った。肺炎になりかけて一時は危険な容体になったが、幸運にも一命を取り留めて退院した。だが、入院中の寝たきり生活で筋力が落ちていて、杖をつかないと歩けなくなっていたので、手すりの設置と玄関アプローチの段差をなくすリフォームを先にしておいて良かったと思った。


30代Mさん

てすりをつけたのが良かったと思います。階段をのぼりおりするときにすべったら危ないし、打ちどころが悪かったら死ぬ可能性もあるので、必ず手すりはつけようと考えていました。私の親はもう高齢なので、家にあそびにくることがありますが、てすりのおかげでおぼりおりしやすいようです。


40代Tさん

段差をなくしてスロープにしたことはとても良かったと思います。高齢者の転倒防止につながるし、心配することも少なくなりました。以前は高齢者一人で出入りすることにとても不安を感じていたので、それが軽減できただけでも心労の負担が少なくなりました。


20代Aさん

高齢者に限らず夜暗くてもつまづいたりせずに歩けるようになって良かった。特に階段や段差があるところは夜かなり危ないので照明をつけて良かったと思った。また1人で歩く不安を安心感に変えることができると思う。


50代Tさん

両親が年齢を経たことによるリフォームを行いました。基本的なところで階段がある時にはスロープをつけたり、家の中も同じように考えました。また階段には手すりをつけることによって安心安全を確保するなど、基本的なことを行っただけでも充分にプラスになったと思います。それほどの投資でもありませんので


40代Lさん

"玄関前の階段を幅が広いものにし、手すりを設置したので高齢者の母も転倒する危険を減らすことができています。 また、屋根のある駐車場にしているため、雨の日でもほとんど濡れずに車に乗ることが出来るため、通勤や送迎に便利です。"


【いいえと答えた9人に調査】将来どんなことをしてみたい?

高齢者に優しい外構設計アンケート

順位高齢者に優しい外構設計人数(%)
1位手すりの設置4人(44%)
1位スロープの設置4人(44%)
3位滑りにくい舗装材3人(33%)
3位足元を照らす照明の設置3人(33%)
5位屋根のある駐車場2人(22%)
5位玄関アプローチの段差をなくす2人(22%)
5位掃き出し窓と庭の段差なくす工夫2人(22%)
8位幅が広い階段や玄関アプローチ1人(11%)
8位乗り降りのしやすい広い駐車場1人(11%)
-位開け閉めのしやすい引き戸門扉0人(0%)
-位段差が分かりやすい階段デザイン0人(0%)

※複数回答可


考察

アンケート結果から、高齢者が直面する日常的な課題と、その解決策に対する明確な要望が見て取れます。

とくに、手すりの設置とスロープの設置が共に1位となったことは、移動の安全性と利便性を高めることの重要性を示しています。これらの措置は、歩行時の安定性を向上させ、転倒リスクを低減します。

3位にランクインした滑りにくい舗装材と足元を照らす照明の設置は、安全性の向上に貢献する要素として評価されています。これらは、特に夜間や雨天時の視認性と歩行安全を確保するために重要です。一方で、屋根のある駐車場、玄関アプローチの段差をなくすこと、掃き出し窓と庭の段差をなくす工夫は、日常生活での利便性向上と、室内外の自然な移動を促進するための措置として認識されています。

幅が広い階段や玄関アプローチ、乗り降りのしやすい広い駐車場が同じく低い順位に留まったことは、これらが特定の状況や個人のニーズに応じて重要になる可能性を示唆していますが、全体的な優先順位としては低いと評価されています。一方で、開け閉めのしやすい引き戸門扉や段差が分かりやすい階段デザインに対する関心の欠如は、これらが高齢者の日常生活における主要な障壁とは見なされていないことを意味している可能性があります。


【9選】環境に配慮しなかった外構にした人のコメント・感想

40代Sさん

エクステリアにかけるお金がなくて、適当に業者に頼んだので全然配慮されていないです。家の中はオールフラットと引き戸にして、いつ高齢の両親が住んでも大丈夫なように整えたのですが。業者には手入れしやすい普通のエクステリアをお願いしたので階段もあるし砂利で足も取られます。駐車場の屋根は単に濡れるのが嫌なのでつけましたが、動きが遅くなる高齢になったときに役に立ちそうなので結果オーライです。


50代Mさん

夫婦とも50才で、今までは配慮する必要がなかったのですが、これから年をとっていくことを考えると、手すりの設置や滑りにくい素材を使用した駐車場は必要となってくると思います。病気になったり、足腰が弱ってからでは遅いので。


30代Aさん

夫と小さな子どもと暮らす家で、まだこれからのイメージができていなかったので、特に配慮はしませんでした。また、お互いの両親も今は健康で歩行等には心配がありません。将来的にリフォームが必要になったときに考えていきたいと思います。


40代Kさん

"高齢者が住みやすいよう考慮しなかった理由は3つあります。

1番大きな理由は、高齢者のことを考慮する優先度が低かったことです。新婚での新築でしたが、どちらの両親とも同居の予定はなく、自分たちが高齢者となるまで20年以上ありました。その間に何かしら不具合が出たり劣化したり、いざ使うとなった時に使い勝手が悪いことに気づいたりすることを考えると、必要になった時に必要なものを設置・施工する方が良いのではないかと思い、高齢者の住みやすさを特に考慮せず外構設計を行いました。

2つ目の理由は、子どもが外で遊ぶことを考慮したことです。家の外に設置物が多いと、子どもが設置物で遊んでしまったり、ケガをする要因が増えると考えて、直近で必要のないものは設置しないようにしました。

3つ目の理由は、住んでいる地域が雪の降る寒冷地であることです。例えばスロープは凍結するととても危険だし、他の設置物も除雪がしにくくなる要因になりそうだと考えて、できるだけ設置物を少なくしました。


20代Nさん

家の周りの道が狭く、大きな工事ができる環境ではないから。また家族には65歳以上はいるが同居はしておらず(施設に入っている)スロープを作るなどの工事は現在は必要ないと思っているから。義理の両親が介護が必要になったら改装等を考えないといけないとは思っている。


20代Aさん

費用がかかることと、家の修繕にお金を回してしまっているので、バリアフリーまで手が回らない。2人高齢だが、家族で毎日面倒を見ていることからすぐにはしなくても良いと考えているため、していない。ただ、今後はバリアフリーを視野に入れながら家の修繕を行う予定。


40代Dさん

中古住宅を購入しましたが、同居人に高齢者がいないこともあり、また資金に余裕もなかったので、自身が高齢になったときや、親との同居をするときなど、今後、対策が必要な時期が来たら、そのときに検討することにしました。


40代Yさん

家を建てたときは、まだ20代前半と若かったですし、家にお金をかけることが精いっぱいで外回りにはお金を掛けられなかったので特別な事はしていません。また、自分たちに必要になったらやればいいかなと思っていたからです。


40代Yさん

金銭面に余裕がないので、特別な工夫はしていません。また、いつも家人が高齢者の傍にいて、立ち上がる時や庭を歩行する時、車の乗車時などに介助しているため、介護設備の設置をする必要を感じません。本人からも特に要望はありません。


まとめ

この記事では、「高齢者に配慮した外構デザイン」を調査アンケートをもとに紹介しました。いかがだったでしょうか?

90.6%(87人)が高齢者に優しい設計を採用していることが明らかになりました。最も人気のある設計は手すりの設置(73%)、その次はスロープの設置と足元を照らす照明の設置(共に32%)でした。幅が広い階段、玄関アプローチの段差をなくす、広くて屋根のある駐車場などの施工を選ぶ人も多かったです。

高齢者向けの外構設計において、安全性とアクセシビリティの向上が最優先されるべきであることを示しています。さらに、具体的なニーズに基づいた設計の選択が、快適で使いやすい居住環境を作り出す鍵であることもわかりました。



すぐ下の関連ページで「アンケート調査の一覧」を解説したページリンクを貼っておきます。

興味のある方はぜひご覧になってください😊


このページを読んだ人はこちらもオススメ!


以上、【96人に調査】高齢者に優しい外構設計にした人の割合は?…という話題でした。

更新:2024年03月02日|公開:2024年03月02日

【現在の位置】ホーム > 外構工事のアンケート調査 > 高齢者に優しい外構設計



特集
一括見積もりランキング

おしゃれな施工例

外構工事のお役立ち情報