新築の庭は何から作る?【100人調査で見えた優先順位】

【更新日】2026.04.22

新築の庭は何から作る?【100人調査で見えた優先順位】

新築の庭は、何を作るかより先に、どこから考えるべきかで迷いやすいものです。

目隠しをしたい、雑草を減らしたい、緑も入れたいと希望は増えますが、全部を一度に決めようとすると、かえって庭の使い方が見えにくくなります。とくに新築時は、見た目の憧れだけで進めると、住み始めてから手入れや視線の問題が気になりやすくなります。

そこでこの記事では、庭工事をした100人の調査結果をもとに、最初に考えやすい工事と後からでも決めやすい工事の違いを整理します。新築の庭を何から作ると後悔しにくいのかが、順番で見えてきます。

  • 【調査期間】2023年11月
  • 【調査方法】クラウドサービスを利用したインターネット調査
  • 【対象者】庭工事をした人
  • 【対象者の年代】20代・30代・40代・50代・60代・70代
  • 【サンプル数】100
外構専門家 菅間勇
- この記事の執筆者 菅間勇 -
埼玉県生まれ。外構エクステリア業界20年以上(現在も現役)。2級建築士・2級建築施工管理技士。戸建て住宅の外構、庭づくり、植栽を中心に、現場経験をもとに情報を発信しています。 ≫信頼できる情報発信に向けての取り組み

1. 新築の庭は何から作る?

新築の庭は、見た目より先に暮らしに直結することから考えると失敗しにくくなります。

庭は自由度が高いぶん、何でも入れたくなりやすい場所です。けれど最初に考えたいのは、視線をどう遮るか、雑草をどう抑えるか、どこまで手入れに時間をかけられるかという現実の部分です。ここが曖昧なまま進むと、住み始めてから使いにくさや管理の負担が出やすくなります。

ウッドデッキや芝から考えたい気持ちもよくわかります。ですが、土のままの部分や視線の抜け方を後回しにすると、庭そのものが落ち着かない空間になりやすいです。新築の庭はまず使いやすさと管理のしやすさから整理するのが基本です。


2. 100人調査で多かった庭工事ランキング

100人調査では、ブロック塀・囲い雑草対策が上位に集まりました。

庭づくりというと、植栽やデッキのような見た目の工事を思い浮かべやすいものです。けれど実際には、まず視線をどう調整するか、土の管理をどう減らすかが優先されていました。新築の庭で後悔しにくい順番が、そのまま数字に表れた結果ともいえます。

※100人への複数回答アンケートをもとに集計

順位庭で工事したもの人数(%)
1位ブロック塀・囲い51人(51%)
2位雑草対策41人(41%)
3位庭木・シンボルツリー30人(30%)
4位物置26人(26%)
5位花壇22人(22%)
6位ウッドデッキ20人(20%)
7位人工芝18人(18%)
8位天然芝16人(16%)
9位タイルテラス15人(15%)
10位ドッグラン3人(3%)

人気が高い工事をそのまま真似すればよいわけではありません。ですが、多くの人が最初に困りやすい点を知るだけでも、庭づくりの判断はかなり整います。まずは上位に集まった工事を基準に考えると、計画がぶれにくくなります。


3. 最初に考えやすい庭工事

最初に考えやすいのは、住み始めてすぐ不便が出やすい工事です。

今回の調査でも、上位はブロック塀・囲い、雑草対策、庭木・シンボルツリーでした。どれも庭の印象だけでなく、過ごしやすさや管理の負担に関わるものです。最初にここを整えると、その後に入れる工事も選びやすくなります。


3-1. ブロック塀・囲いは視線対策から考える

ブロック塀・囲いは、視線をどう調整したいかから考えるのが基本です。

庭でくつろぎたいのに周囲の視線が気になると、せっかくの空間が落ち着かなくなります。だからといって全部を高く囲うと、圧迫感が出てしまうこともあります。必要な場所だけ遮る考え方のほうが、見た目も使い勝手も整いやすくなります。

最初からしっかり囲ったほうが安心だと思うかもしれません。けれど、閉じすぎた庭は暗く見えたり、風通しが悪くなったりすることがあります。囲いはただ増やすのではなく、必要な場所に必要な分だけ入れるほうが後悔を減らしやすいです。


3-2. 雑草対策は土をどこまで残すかから決める

雑草対策は、新築時に先に考えたい工事の1つです。

土のまま残した場所は、住み始めると想像以上に草が伸びやすくなります。最初は気にならなくても、季節が進むほど手入れの負担が増えやすいです。防草シートと砂利、コンクリート、舗装材、人工芝など、何を使うかの前に、まず土をどこまで残すかを決めておくと庭全体が整理しやすくなります。

あとから考えてもいいと思われやすい部分です。ですが、雑草は後回しにしたぶんだけ手間が増え、庭に出ること自体が面倒になることもあります。新築の庭はまず草が生えにくい状態をつくることが大切です。


3-3. 庭木・シンボルツリーは本数より役割で選ぶ

庭木・シンボルツリーは、何のために植えるかを先に決めると選びやすくなります。

庭木は緑を足すだけでなく、視線をやわらげたり、外観の印象を整えたりする役割があります。常緑樹か落葉樹かでも、見え方や季節の感じ方は変わります。何となく本数を増やすより、役割をはっきりさせたほうが庭全体に無理が出ません。

庭木は1本も要らないと感じる人もいます。けれど、緑が少し入るだけで庭の印象がやわらぎ、囲いだけでは出しにくい自然な雰囲気もつくれます。庭木は数よりも、役割に合った1本を選ぶことが大切です。


4. 後からでも考えやすい庭工事

庭には、暮らしながら決めやすい工事もあります。

物置や花壇、ウッドデッキなどは、入居後に使い方が見えてから考えても遅くないことがあります。新築時に全部を入れるより、必要性がはっきりした段階で選んだほうが無駄が出にくいからです。大切なのは、後から追加しやすい余地を残しておくことです。通路幅、照明配線、水栓の位置など、将来効いてくる部分だけは先に見ておくと安心です。


4-1. 物置は置く物が見えてからでも遅くない

物置は、何を収納したいかが見えてからでも考えやすい工事です。

入居前の段階では、実際にどれだけ外に出しておきたい物があるか想像しにくいことがあります。住み始めると、子どもの遊び道具や園芸用品、アウトドア用品など、置きたい物が少しずつ見えてきます。必要なサイズや置き場所も、そのほうが具体的に決めやすくなります。

新築時に一緒に設置したほうが話は早いという見方もあります。けれど、使わない大きな物置を先に置くと、庭の余白がなくなりやすいです。物置は必要な量が見えてから考えるほうが、庭全体も使いやすくなります。


4-2. 花壇は手入れできる範囲で考える

花壇は、続けられる手入れの量で考えると失敗しにくくなります。

小さな花壇でも、植える種類が増えるほど水やりや植え替えの手間は増えていきます。見た目だけで広くつくると、最初はきれいでも途中で管理が追いつかなくなることがあります。花壇は大きさより、楽しめる範囲に収めるほうが長く続けやすいです。

せっかく庭があるなら華やかにしたい気持ちもあります。ですが、管理が重くなると、庭そのものから気持ちが離れてしまうこともあります。花壇は無理なく続けられる大きさにすることがいちばん大切です。


4-3. ウッドデッキや芝は使い方で優先度が変わる

ウッドデッキや芝は、使い方がはっきりしているかで優先度が変わります。

くつろぐ場所がほしいのか、子どもが遊べる場所がほしいのかで、選ぶものは変わります。見た目の憧れだけで入れると、思ったより使わなかったということも起こりやすいです。視線や手入れの問題もあるため、暮らし方に合うかを先に見極めたい工事です。

新築の庭といえばデッキや芝を思い浮かべる人は多いです。けれど、目的が曖昧なまま入れると、管理だけが残ることがあります。ウッドデッキや芝は暮らしに合う理由があるときに選ぶと満足しやすいです。


5. 庭づくりの優先順位を決めるポイント

庭づくりの優先順位は、好みだけでは決まりません。

同じ庭でも、視線の抜け方、土の量、家族の過ごし方で必要な工事は変わります。迷ったときは、手入れの負担、プライバシー、日常の使い方で整理すると順番が見えやすくなります。ここが定まると、やりたい工事も自然に絞られていきます。


5-1. 手入れの負担で考える

優先順位を決めるときは、手入れの負担を軽く見ないことが大切です。

庭は完成した瞬間より、その後の付き合いのほうが長くなります。雑草が増えやすい場所や管理に手がかかる植栽は、見た目が良くても続けにくいことがあります。無理なく維持できるかどうかで考えると、必要な工事が見えやすくなります。

最初は頑張れるから大丈夫と思うこともあります。ですが、季節や生活の変化で庭にかけられる時間は変わりやすいです。庭づくりは続けられる管理を前提に考えるほうが安心です。


5-2. 視線とプライバシーで考える

庭の心地よさは、視線の落ち着き方で大きく変わります。

道路や隣地からの見え方が気になると、庭に出る回数そのものが減りやすくなります。囲いを増やすだけでなく、植栽や配置でやわらかく遮る方法もあります。何をどこまで見せるかを決めるだけで、庭の使い方はかなり変わります。

庭は開放的なほうがよいという考え方もあります。けれど、落ち着けない空間は結局あまり使わなくなることが多いです。庭づくりでは気兼ねなく過ごせる視線計画がとても大切です。


5-3. 家族の過ごし方で考える

庭の優先順位は、家族がどう過ごしたいかで変わります。

子どもが遊ぶ場所をつくりたいのか、洗濯や家事をしやすくしたいのかで必要な工事は違います。ペットがいるなら足元の素材や囲い方も変わります。誰のための庭かがはっきりすると、必要なものと後回しのものが分かれやすくなります。

庭は何となく整えておけば困らないと思うかもしれません。ですが、使う人の姿が見えていない庭は、きれいでも活かされにくいです。庭づくりは家族の過ごし方を軸にするとぶれにくくなります。


6. 迷ったときは庭だけで決めない

庭づくりで迷ったときは、庭だけ切り離して考えないことが大切です。

庭の囲い方は境界まわりに影響しますし、物置の位置は勝手口や駐輪スペースにも関わります。ウッドデッキやテラスを入れるなら、リビングとのつながりも見ておきたいところです。庭だけを独立して決めるより、敷地全体のバランスで見たほうが納まりやすくなります。

まず庭だけ決めたほうが考えやすいという気持ちも自然です。けれど、あとから他の場所との干渉が出ると、配置も費用も調整しにくくなります。迷ったときほど、敷地全体を見ながら庭の役割を決めることが大切です。


7. よくある質問5つ(FAQ)

Q1. 新築の庭は最初に全部つくらないとだめですか?

最初から全部を完成させなくても問題ありません。視線対策や雑草対策のように、住み始めてすぐ困りやすい部分を先に整えれば、あとは暮らしながら考えやすくなります。


Q2. 庭で最初に優先しやすい工事は何ですか?

ブロック塀・囲い、雑草対策、庭木・シンボルツリーは優先しやすい工事です。どれも庭の見た目だけでなく、過ごしやすさや管理のしやすさに関わるからです。


Q3. 雑草対策は新築時にやったほうがいいですか?

雑草対策は新築時に方向だけでも決めておくほうが安心です。土のまま残す場所が多いと、入居後すぐに管理の負担が出やすくなるためです。


Q4. ウッドデッキや芝は後からでもつくれますか?

ウッドデッキや芝は後からでも追加しやすい工事です。先に視線や管理の問題を整えてから、暮らし方に合うかを見て決める方法でも十分に考えられます。


Q5. 庭木やシンボルツリーは何を基準に選べばいいですか?

庭木は見た目だけでなく、目隠しにしたいのか、外観の印象を整えたいのかという役割で選ぶのが基本です。そのうえで、成長後の大きさや手入れのしやすさまで見ておくと安心です。


まとめ

新築の庭は、入れたいものを増やす前に、何を先に整えるべきかを決めることが大切です。今回の100人調査でも、上位に集まったのはブロック塀・囲い、雑草対策、庭木・シンボルツリーのように、過ごしやすさや管理のしやすさに関わる工事でした。

一方で、物置や花壇、ウッドデッキ、芝のように、暮らしながら必要性を見極めやすい工事もあります。最初から全部を完成させるより、まず囲い方と雑草対策を整え、そのあと庭木や後回しにできる工事を考えるほうが、庭は無理なく使いやすい形にまとまりやすくなります。

庭は単独で考えるより、建物や境界、動線とのつながりで見たほうが失敗を減らしやすい場所です。新築時は見た目の憧れだけで決めず、暮らしの中で本当に使いやすいかを確かめながら、落ち着いた順番で整えていくことが後悔しにくい庭づくりにつながります。


クローバーガーデンの職人

庭の相談では、最初はウッドデッキや芝を思い浮かべていても、話していくうちに視線や雑草のことが気になってくる方が少なくありません。そこが整うだけで、庭の使い方も気持ちもかなり落ち着きやすくなります。

今回の調査結果も、まずは囲い方や雑草対策から考える人が多いことを教えてくれました。庭づくりは一気に完成させようとせず、ご家族に合う順番で静かに整えていくのがいちばん自然です。


更新:2026年04月22日|公開:2024年03月04日

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