外構見積もりの正しい出し方🤔【相見積りのコツや値引きの注意点も解説】

【更新日】2023.10.25.


外構見積もりの正しい出し方🤔【相見積りのコツや値引きの注意点も解説】
悩む夫婦

外構工事の見積もりについて悩んでいます😔

初めて見積もりするので、初心者にわかりやすくコツってなんですか?とくに相見積もりについて、詳しく教えてください。


あるいはこんな感じ。

  • 他社に見せるのってどうなの?
  • どのくらいの期間がかかるの?
  • 見積もりが遅い理由ってなに?
  • 断り方のマナーってあるんですか?
  • 必要なもの・書類はどんなものですか?

こんなふうに悩んでいる人に向けて書きました。


この記事を読むことで、実現できることは以下です。


この記事のポイントは3つ
  • 外構見積もりの正しい出し方がわかる
  • 相見積もりのコツや注意点がわかる
  • 断り方や値引きのマナーがわかる

この記事を読み終えると、外構の見積もりがどんなものかわかり、もう見積もりを取るのが怖くなくなっているでしょう😊

そして、この記事の目次は下記です。



それでは、ひとつずつ解説していきます。


この記事のライター(信頼性の担保)

菅間 勇 2級建築士・2級建築施工管理技士・甲種危険物取扱者

埼玉県生まれ。東京農業大学、大宮建設高等職業訓練校卒。高校からアルバイトで外構と庭の仕事をはじめ、現場経験は20年以上。

子どもとチェスをこよなく愛す、3児の父親。

≫信頼できる情報発信に向けての取り組み


外構見積もりの正しい出し方🤔【相見積りのコツや値引きの注意点も解説】

当社クローバーガーデンは埼玉県の「外構と庭工事専門会社」です。

毎年60件以上の外構工事を行い、多くの方に喜んでいただいています


【結論】外構見積もりの正しい出し方とは?🤔

悩む夫婦

ぜんぶ読むのがめんどくさいので、外構見積もりの出し方をかんたんにまとめてください。


  • あいまいにせず納得するまで話し合う
  • 3社以上で相見積もりし比較検討する
  • 総額や値引きだけで業者を決めない

以上の3つだけ覚えておいてください。


外構工事の見積もり

外構工事でいちばん重要なのが、見積もりをすること。

ここで納得できる見積もりができて、その業者に依頼できれば、外構工事は成功したようなものです!


ここからは、見積もりの正しい出し方を解説していきます。

1万字以上の長文で読むのが大変ですが、一度読んでおけば、外構工事で失敗する可能性がゼロに近づきますよ👍


【期間】外構見積もりが遅い理由も正直に説明!

まずは簡単な「外構工事のスケジュール」を頭に入れておいてください。

  • 【打ち合わせ~工事終了まで】約1ヶ月(平均)
  • 【工事着工~終了まで】約2週間(平均)

  1. 外構業者を探す
  2. 打ち合わせ
  3. 見積もり依頼
  4. 変更・修正
  5. 契約
  6. 工事着工
  7. 工事終了

契約後すぐに工事を始めるとしたら、平均的なスケジュールは上記です。大きな外構工事になれば、もっと期間が長くなります。


外構見積もりにかかる期間は?

短くて1週間、長くて1カ月ほどです。

業者に問い合わせをし、打ち合わせした後に見積もりとなります。簡単な工事であれば見積もり期間は1週間ぐらい、大規模な工事であれば1カ月ほどが目安です。

しかし修正や予算の組み直しを考慮すると、2週間~1カ月ぐらいで最終的な外構見積もりが完成します。そこから工事がスタートです。


外構見積もりのタイミングはこちら⏬

外構見積もりのベストタイミングはいつ?🤔【新築の工事期間も教えます!】


【遅い!】外構業者の言い訳を正直に書きます

たとえば以下です。

  • 【忘れた】すみません...
  • 【忙しい】ほかの見積もりがたくさんある
  • 【金物の納期がわからない】カーポートなど

3つ目の言い訳は、外構業者にはどうしようもなく、メーカーや問屋の返答待ちです。コロナ禍・戦争・災害など、不測の事態が起きると材料が足りなくなり、納期のめどがつかなくなります。

1つ目と2つ目は、100%業者が悪いです...ただ言い訳をすると、当社のような小さい会社は人手が足らず、忙しくて遅くなってしまいます。

とくに自社サイトが成功している業者は、問い合わせが多すぎて、さばき切れないのが現状です(まさに当社)。悪気はないので、「ちょっと遅いな...?」と思ったら催促してください。

中には「遅くすることは営業戦略なんじゃないの?」と考える人もいるかもしれませんが、わたしはそう思いません。もしそんな雰囲気を持つ業者なら、すぐに縁を切りましょう(だから相見積もりが大事!)。

もうひとつ付け加えるなら、見積もりが遅い業者は、繁盛している人気店だということです。すぐに見積もりを出す人気のない業者に、あなたは工事して欲しいですか?


【必要なもの(書類)】他社に見せるのってどうなの?

外構見積もりをする際に、外構業者が必要な書類は以下です。

  • 建物の設計図面
  • ほかの業者の見積もり(なくてもいい)

なくても見積もりができますが、あれば期間が短くなりスムーズになります。


建物の設計図面

新築で家を建てる場合、設計図面が建築会社からもらえます。それがあると、外構業者はとても助かります。

とくに必要なのは「配置図・平面図」です。敷地の寸法・建物の配置が書いてあり、これがあれば、現地調査しなくても大体の見積もりは作れます。

もしない場合は現地調査が必要となり、新築の場合は足場が外れた後がいいでしょう。

家がまだ建ってないなら「立面図・パース図」があると建物のイメージがつかめ、外構のデザインがしやすくなります。


ほかの業者の見積もり(なくてもいい)

これはなくてもいいです。

その理由は、マナー違反だからです。しかも図面やデザインは作った業者に著作権があるので、そのまま転用すると法律違反になる可能性があります。

ただ「この外構業者の見積もりがおかしい...」と思い、意見が欲しい場合は「会社名と担当者名」は隠しましょう。相見積もりは当たり前のことなので問題ありません。

なるべくほかの業者の見積もりや図面は見せずに、自分の中で比較検討するだけにしましょう。


【打ち合わせ】あいまいじゃなく具体的に話し合おう


ここでのポイントは3つ
  • 要望は明確に伝えるのが大事!
  • 「言った、言わない」のトラブルは避けよう
  • 納得がいくまで素直に質問しよう

要望は明確に伝えるのが大事!

外構業者がいちばん困るのは、あいまいで漠然とした要望です。

  • かわいい庭が欲しいわ!
  • とにかくオシャレできれいにして欲しいの!
  • ほら、テレビでやっていたように使いやすくして!

などなど...

こういうお客さまは、頭の中には完成後の美しいイメージがあります。しかしそれを具体的に表現しなければ、残念ながら相手には伝わりません...


いちばん多いトラブルは「なんかイメージと違う...」

「なんかイメージとちがう...」これを聞くと、一瞬心臓が止まります。

これは施主だけでなく、業者の責任でもあります。「出来上がりがイメージと違う...」と言ってもめることが、外構工事ではいちばん多いトラブルです。

あなたのイメージが明確に業者に伝わらないと、まったく違ったものが完成します。「これでは自分のイメージと違う!どうにかして!」と訴え、業者が直したとしても、お互い嫌な後味になってしまいます。


なるべく具体的な表現で要望を伝えよう

トラブルを避けるためには、まず自分の中で「こんなデザインにしたい!」というイメージをはっきりさせることです。

たとえばこんな感じ。

  • 子供がまだ小さいから、芝生のある庭で遊ばせたい
  • 車の運転に自信がないから、駐車スペースは広くしたい
  • 建物の外壁に合わせて、白を基調にシンプルに仕上げて欲しい

最後は「門柱の塗り壁仕上げ」の例ですが、色合いも含めた好みも明確に伝えましょう。


「言った、言わない」のトラブルは避けよう

要望を口で伝えるだけでは、後で「言った、言わない」のトラブルに発展しがちです。

「こうして欲しいと言ったのに、外構会社に伝わっていなかった...」と、後で嘆いても証拠がありません。そうならないために、要望は必ず文書で伝えることが大切です。

とくに一度了承したプランを変更する場合には注意が必要!下の画像のような、工事内容の「変更合意書」を取り交わしておくことが重要になります。


これはあくまで例なので、A4に紙に書いてお互いのサインがあれば問題ありません。


写真を使ってイメージを伝える

塗り壁とレンガを組み合わせた門柱施工例

外構業者にイメージを伝えるコツは、写真をフル活用することです(スマホでもiPadでもOK)。

例えば住宅雑誌を見ていて、自分のイメージにぴったりのものやそれに近い写真があったら、どんどん切り抜きましょう。そうして「お気に入りファイル」を作っておき、外構会社の担当者に見せれば、あなたの好みが具体的に理解してもらえます。

もちろんネットで探した写真でもよく、スマホで撮影しておきましょう。


納得がいくまで素直に質問しよう

分からなければ、「ここはどういう風になるの?」と率直に聞きましょう。

設計図を見ても実際どういう工事が行われるかは、素人にはよくわかりません。それを分かった気になっていることが、失敗の原因になります。

言葉で分からなければ、スケッチを描いてもらいましょう。納得いくまで説明を受けることが大切です。

その上で要望と異なっていたら、もう一度プランを出してもらいます。最終的に業者とイメージを共有して工事に入れば、「予想していた出来上がりと違う...」といった、後々のトラブルを避けることができます。


ここでのポイント!

あなたの担当者は、現役のプロです。

恥ずかしがらずにきちんと希望を伝えて、しっかり説明してもらいましょう。

「こんな質問して失礼なのかな?」なんて思わず、積極的にコミュニケーションするのが大事です。


【やり方】外構見積もりの正しい取り方はこれだ!⭐


外構見積もりの正しい出し方🤔【相見積りのコツや値引きの注意点も解説】
悩む夫婦

生まれて初めて、外構工事の見積もりをします。

初心者が知っておくべき注意点があれば、ぜひ教えてください!


ここでのポイントは3つ
  • 外構見積もりってどんなもの?
  • 口約束せず、必ず書面でもらう
  • しっかり説明を受けるのが重要

外構見積もりってどんなもの?

工事費用がわからないまま、外構工事やリフォームを頼んでしまうと、後で大変なことになってしまいます。

そこで、外構工事を依頼する前には、必ず「ここをこんな感じで工事して欲しいけど、費用はどのくらいですか?」と相談します。

これが「外構見積もりを取る」ということです。一般的に「費用明細と総額」を一覧で示してもらいます


材料単価・使う製品の金額・工事内容まで一覧で確認できる

実際にお客さまに提出した見積もり原本

「工事費用は全部でいくらか?」しかしそれだけでは、見積もりの意味がありません。

たとえば、一覧にこんな風に書いてあればOKです。

  • 【ブロック積み】製品名・メーカー・数量・単価
  • 【門柱】仕上げ方法・門扉・表札・ポスト・インターホン
  • 【カーポート】製品名・メーカー・工事費込み価格 or 商品代金のみ

1つ目のブロック積みの場合、プランや図面(デザイン)と照らし合わせれば、どの場所でそのブロックが使われるかが分かります。

2つ目の門柱の場合、「インターホンや表札がセットになっている」と考えてしまうと、後でトラブルの元になります。

金額が高額でしかも工事範囲が大規模、たった一言「一式」となっている場合は要注意です!どんな商品が使われそれぞれの単価がどうなっているのか、まったく分かりません...

必ず「この一式って詳しく教えてください」と問い合わせましょう。


口約束せず、必ず書面でもらう

口約束はトラブルの元です。

見積もりは必ず書面で提出してもらうことが大切!それを契約書に添付して、正式に契約を交わしてから工事を始めてもらいましょう。

口頭で「いくらです!」と聞いただけでは、証拠が残りません。たとえば、あなたの友人の知り合いの業者に頼んで「いいよ、〇〇万円でやってあげる」というのは注意!その金額でできればいいのですが、そうとは限りません...

工事後に「これだけ費用が追加になったよ!」などとかんたんに言われても、お金の用意がなければ困ってしまい、納得ができません。しかも紹介してくれた友人にも、怒りが湧いてしまいます。


しっかり説明を受けるのが重要

わからない箇所があったら、担当者からしっかり説明を受けましょう!

見積もり内に専門用語も出てくるので、多少理解しづらいところもあります。しかし丁寧に見ていけば、素人でも十分に理解が可能です。難しい所は、気軽に担当者に聞いてもらって大丈夫ですよ。

また正しい見積もりならば、見積もり一覧の記載を目で追っていくだけで工事の全体像が見えます。

ただし、明細を出しにくい工事項目もあります。たとえば解体工事などは、あまり細かく記載されていません。だからといって不信感を持つ必要はありません。

解体工事の場合は、基本的に「およそ何日(何人)解体するまでかかるか?」で見積もりを考えますの。明細が出せないことは、ご理解ください。


外構業者の探し方と選び方はこちら ⏬

【外構工事はどこに頼む?🤔】プロが教えるおすすめの探し方を伝授!

外構工事業者の選び方7選🤔【ハウスメーカーに頼まない選択肢とは?】


ここでのポイント!

見積もりを細かく作る会社を選び、口約束だけは絶対やめましょう!


【相見積もりのコツ】何社がおすすめなの?+注意点4つ


ここでのポイントは4つ
  • 相見積もりとは?
  • 何社がおすすめなの?
  • 相見積もりの注意点4つ
  • 相見積もりの恐ろしい失敗談

相見積もりとは?

相見積もりとは、複数の業者から見積もりを取ることです。

メリットは、各社の見積もりとプランを比べることで、「この会社はプランニングやデザインが上手だ」とか「同じカーポートなのに、この会社の方が安い」などということが分かります。

複数の会社に見積もりを依頼すれば、ライバル意識を持って頑張ってくれるというのもメリットです。


かんたんに相見積もりできる一括サイトはこちら ⏬

外構一括見積もりのおすすめランキングTop3🏅【独自の口コミあり】


何社がおすすめなの?

下の表は、「リクルート:住宅リフォームに関する動向調査」にあった「相見積もりを取った社数の平均」です。

  • 【2社】31.9%
  • 【3社】28.1%
  • 【1社】17.7%

これを見ると、もっとも多いのが2社相見積もりすることです(1社は最も少ない)。

わたしのおすすめは「3社で相見積もりする」ことで、より比較検討しやすくなります。その理由は、このページ内の「≫外構見積もりの比べ方」と「≫なぜ業者によって見積もりがちがうの!?」で解説するので、お楽しみに!。


相見積もりの注意点4つ

1.相見積もりは必ず同じ条件で

それぞれの見積もりを比較検討するのが目的なので、各社に対して同じ条件で依頼しなければ意味がありません。

外構プランの要望が決まったら、それをリスト化し各社に渡しましょう。

担当者の対応・プラン・見積もり内容に、それぞれ個性が出てきます。いちばんよいと思った会社を選べばいいのです。


2.予算はあいまいにしない

予算は正直に伝えましょう!(いくらぐらいまで可能か)

予算をあいまいにしておくと、施工会社でもどの程度のグレードにしてよいか分からず、場合によっては冷やかしなのかと疑われるので注意しましょう。


外構費用に詳細はこちら ⏬

【驚愕】外構工事の費用相場と平均値【あなたの予算は足りてる?🤔】


3.相見積もりしていることを伝えておく

見積もりを他社から取っていることは、隠さずに伝えておきましょう!

理由はマナーだからです。しかも法外な工事費用をふっかけて来なくなります。相見積もりはみんなやっていることなので、遠慮する必要はまったくありません

ずっと前は、業者側としては相見積もりは歓迎していませんでした。自社だけに絞ってもらった方が、いいに決まっているからです。

しかしインターネットの発達とともに、誰でもすぐモノの値段がわかるようになりました。外構業界だけ閉鎖的なんて時代遅れです。


4.値引き競争は絶対しないこと!

相見積もりを利用して、むやみに値引き競争をあおるようなことは絶対やめましょう。

安くなったからといって、決して得とは限りません。安かろう悪かろうでは、完成してから不満が続出するのが目に見えているからです。このページ内の「≫値引きの知っておくべきポイント」でも解説しています。


相見積もりの恐ろしい失敗談

女性

以前当社クローバーガーデンで、ほんとうにあった話です。


世にも恐ろしい失敗談(実際にあった話)

あるお客さま(以後Aさん)は相見積もりをしていて、当社と他社の値引きをあおっていました。


結局他の会社が工事をやることになり、当社としても利益がなくなってしまうので手を引きました。すごく後味の悪い打ち合わせでした。


後日、そのAさんから連絡が入り、「仕上がりが悪いので、見に来て欲しい...」とのことです。さっそく伺ってみると、お世辞にもきれいな仕上がりとはいえません...


Aさんも「クローバーガーデンさんにお願いすればよかった...」と言ってくれましたが、こちらは何も言えず気の毒としか思えませんでした。結局予算もなくなってしまい、「目立つところだけやり直しましょう」ということになり、Aさんはとても残念がっていました。


当社でも非常に珍しいケースでした。

覚えておいて欲しいのは、そのうち相見積もりをした他社にも、お世話になる可能性があるということ。けんか別れになるような相見積もりをとることは、絶対に止めてください!


ここでのポイント!

相見積もりは今や常識!

おすすめは3つの業者を選んで、相見積もりを依頼することです。この3社をじっくり比較し、最終的に1社に絞りましょう!


【見積もり比較】失敗しない外構見積もりの比べ方


悩む夫婦

やっぱり、総額が安いほうがいいのかな?


ここでのポイントは3つ
  • 工事内容と使用材料を比べる
  • どこまでやるのか?【工事範囲をチェック】
  • どんなことをするのか?【工事内容を確認する】

工事内容と使用材料を比べる

実際にお客さまに提出した見積もり原本

まずは、工事の内容と材料をじっくり比較検討することから始めましょう。

見積書が出来上がると、つい工事費総額に目が行きがちです。しかし、外構エクステリア工事というのは「様々な工事の積み重ね」なので、総額だけ比べてもあまり意味がありません

  • 【A社】100万円
  • 【B社】130万円
  • 【C社】150万円

上記ではA社がいちばん安いですが、使う材料や商品がグレードの低いかもしれません。C社は最も高額ですが、プランの出来が良く、よりおしゃれで生活しやすいアイデアを提示しているかもしれません。

工事内容そのものが違っていたら、総額を比べるのは無意味です。総額を比較するのは、見積もりプランをじっくり理解した後でも遅くありません。


どこまでやるのか?【工事範囲をチェック】

図面を見て工事範囲をチェックしましょう。

業者によっては、希望していないところの工事も提案してくる場合があります。十分に説明を聞いて、納得できれば工事範囲を広げるのもよいでしょう。


どんなことをするのか?【工事内容を確認する】

どんな工事をするか、しっかり把握しましょう!

工事内容は見積もりや図面から読み取ったり、分からないところを担当者に聞いたりします。材料や工事方法の違いは、見積もりの明細をよく見て比べましょう。

とくに注意したいのが、アルミ製品の種類やサイズです。たとえば、同じカーポートでも種類はいろいろです。

  • 何台用にするか?
  • 高さはどうするか?
  • 柱埋め込み場所のコンクリートを解体するか?

アルミ製品の金額・工事費用が、見積もり総額を大きく左右します。この項目は、時間をかけてじっくり検討するのがいいでしょう。


ここでのポイント!

外構工事は高額なのでじっくり見積もりを検討し、総額だけで判断しないことが大切です!


【異なる理由】なぜ業者によって見積もりがちがうの!?


悩む夫婦

3社から見積もりを取ったんですが、金額がすごく違うので心配です...


ここでのポイントは3つ
  • 使う材料によって違う
  • 人件費(施工費)は意外に高い!
  • 最後は自分を信じて人情で決める

使う材料によって違う

同じ条件と要望で見積もりを依頼したのに、出てきた見積もりが会社によって違うのはなぜか?

その理由は、それぞれの外構業者によって、要望に対する回答(プラン)が異なるからです。工事費用は使う材料や商品のグレードによって変わり、グレードが上がれば品質・機能・見栄えなどがアップしますので金額が高くなります。

たとえば、A社は材料を普及品でまとめ、必要最小限の工事に抑えて費用を安くします。普段から安い費用で請け負うことをアピールしている業者だからです。

B社はスタイリッシュにかっこよくデザインし、材料のグレードを上げたりします。多少予算を超えても、センスのある外構エクステリアを作れることを会社の特徴にしているからです。

見積もり金額の総額だけでなく、工事内容までしっかり把握しましょう。


人件費(施工費)は意外に高い!

工事費用=「材料費」+「施工する人の人件費」で成り立っています。

「なるべく安くして欲しい!」と頼むと、結果的に手抜き工事になってしまうのはこのためです

人件費を削るのは難しいのです...気持ちよく職人さんに仕事をしてもらうためにも、安易な値引きはおすすめできません。


手抜き工事の詳細はこちら ⏬

ひどい外構工事7選😡【手抜き工事対策 & トラブル相談窓口も紹介します】


施工費ってどんなもの?

施工費=人件費なので、凝った手間のかかるプランは、それだけで工期も長くなり人件費もかさみます。

見積もり金額に影響するのは、「材料費だけじゃない」ってことを覚えておきましょう。

施工費はプランの内容と工期に大きく左右されます。例えば、レンガ花壇を追加したとします。その費用は「レンガやセメントなど材料費+施工費」が計上されます。安い材料を使ったとしても、施工費はあまり変わりません(見積もりには材料費と施工費が分けて記載されているとは限らない)。

手間のかからないシンプルなプランで、工期が短いほど施工費は安くなる仕組みです。


最後は自分を信じて人情で決める

自分を信じる

人情は大事です(まるで『男はつらいよ』の寅さんみたいに)!

最後の最後まで迷ったら、担当者との相性で選んでもいいでしょう。仲良くなっておけば得で、無理な要望もうまく対応してくれるからです。

たとえば工事を例にすると、職人にお客さまが気持ちよく接してくれると、工期が早くなり仕上がりもきれいになります(現役職人=わたしの体験談)。「なにそれ!いい加減だな!」と思うかもしれませんが、仲良くなれば「お客さんのために!」という人情が湧いてくるものです。

工事を決めた会社の職人さんには、できるだけ気持ちよく接してあげてください。きっと、要望以上にいい仕事をしてくれること間違いナシです(ただし仕上がりがダメだったら、ちゃんと言いましょう)。


ここでのポイント!

使う材料もグレードも異なるので、見積もりが違ってきます。

迷ったら、自分の直感を信じて業者を決めましょう!


【諸経費】外構見積もりにある諸経費ってなんなの?


悩む女性

見積もりにある「諸経費」って、ボッタクリじゃないんですか?


ここでのポイントは3つ
  • 諸経費ってなに?
  • 総額の10~15%ならOK
  • 諸経費の値引きはできるの?

諸経費ってなに?

必要経費でこんなもの含まれます。

  • 【通信費】メールのやり取り
  • 【広告宣伝費】例えばこのサイト
  • 【交通費】ガソリン・高速代・駐車料金など
  • 【ゴミの処分費】
  • 【見積もりや図面の作成費】

外構工事に直接関係ない経費を指します。

内訳を出すと書き出す項目がずっと増えるので、一括で「諸経費」として見積もりに計上しています。


総額の10~15%ならOK

このぐらいの範囲なら良しとしましょう。

諸経費の記載がない見積もりもありますが、別の項目で調整をしているので、「諸経費なし=良心的な業者」とは一概に言えません。

相見積もりの諸経費だけを比べて、「この業者は高い!」という判断は間違いです。めんどうですが、見積もりの項目をじっくり比べて業者選びをしてください。


諸経費の値引きはできるの?

ここをつっこまれると痛いですが、上記の説明で納得できると思います。

ちょっと深掘りすると、見積もりに書いていない「ちょっとした工事」が発生することがあります。

たとえば、掘削中に出てきた大きな石や根っこの処分(処分費は結構高い!)で、現場調査時には分からないので見積もりには入れていません。こういうものは諸経費で対応しています(ただし、大がかりなものは施主に説明し追加料金を請求)。

逆に諸経費なしで契約してしまうと、ちょっとした追加工事のたびに追加料金が請求されてしまいます。そうなるとお客さまは納得いかず、業者側も追加工事のたびに工事が止まり、書類を作らなければなりません。

諸経費は決して「ぼったくりではない」ことをご理解ください。


ここでのポイント!

諸経費はぼったくりではありません。

必要経費なので、納得いかなければ業者に説明してもらいましょう。


【断り方】マナーが大事!(いつかお世話になるかも...)


ここでのポイントは3つ
  • 早めに正直に断る
  • 上手な断り方の例3つ
  • いつかお世話になるかも...

早めに正直に断る

これはもうマナーの話です。

業者がいちばん困るのは、いつまでも断りの連絡がないことです。例えば「早く工事がしたいんです!」と打ち合わせ時に言われたら、業者側はなるべく希望を叶えようと日程を調整しています。

逆に、業者側からの催促の電話があったら嫌ですよね?

できれば見積もりをもらってから「1~2週間以内」にキッパリ断ってもらった方がこちらも楽です。


上手な断り方の例3つ

正直に伝えることが大切です。

  • 今回は見積もりをいただいてありがとうございました。
  1. いろいろ検討した結果、今回はお断りさせていただきます。
  2. こちらの予算に合わず、別の業者にお願いすることにしました。
  3. 他の業者のプランの方が良かったので、今回はお断りさせていただきます。
  • また何かあれば相談させていただくので、よろしくお願いします。

あまりダラダラと説明せずに、シンプルに断りましょう。

業者側は断られることは日常茶飯事なので、「断ったら悪いな...」と悩む必要はまったくないです。


いつかお世話になるかも...

断りの連絡をせず、しかも喧嘩別れになると、後であなた自身が困るかもしれません。

このページにある「≫何社から見積もりを取るか?」の「相見積もりの失敗談」をぜひ読んでみてください。

これと似たような話は他にもありますが、業者と仲良くなっておいて損はありません。


ここでのポイント!

断ることは悪いことじゃありません。

早めに正直に断れば、お互いにとってメリットしかありません。


【値引きの注意点】知っておくべきポイントは4つ


ここでのポイントは4つ
  • 値引きにつられても得はない!
  • 値引きのエサにかかるな!
  • 商品の質で判断しよう
  • 値引きはほどほどに

値引きにつられても得はない!

チラシやネットで「一流メーカーのカーポート大幅値引き40~50%オフ!」といった、うたい文句を見ることがあります。

仕組みを解説すると、値引きの基準になっているのは、メーカーのカタログに記載された希望小売価格(定価)です。しかし、どの外構業者でも「アルミ商品を定価のままで売ること」はほとんどありません。

同じ商品でも業者によって、メーカーと取引する価格は違います。定価よりも安く仕入れて、そこへどのくらいの利益を上乗せするかは業者しだいです。

見積書の備考欄に「定価より○○万円引き」と記載されている場合があります。これは値引きをアピールして、顧客を引きつけるためのもの!

見積書を比べる時に、個々の商品の値引き率を比べても意味はありません。なぜなら外構業者は、工事全体で利益を確保することを考えているからです。


値引きのエサにかかるな!

例えば、カーポートをすごく安く仕入れられる会社があるとします。値引き率が目に入ってその会社を選んだ結果、施工はあまり得意でなかったとか...

あるいは、大型商品の値引きをウリにしていて、そこの値段がどこの会社よりも安いとします。「うちで工事してくれたら、この値段でやりますよ!」と。その営業トークにひっかかり、他の明細に目がいかずに契約してしまうこともあります。その業者にとっては「この商品で赤字でも、他で利益が出るから問題ナシ!」と考えています。

個々の見積もりを見ても意味がありません。値引きの餌に釣られて施工がイマイチでは、後で後悔しても文句は言えません...


商品の質で判断しよう

見積もりを比べる時には、値引き率で判断してはいけません。

カタログで機能をチェックして、その商品のグレードや値段を見て「リーズナブルなものか判断」しましょう。

特にガーデンルーム・サンルームなどは大きくて高額!メーカーのショールームがあれば足を運び、実物を見ることをおすすめします。スタッフにいろんなことを聞き、自分で知識を持つことが大切です。

そうすれば、値引きに惑わされることなく、適切な見積もり価格かどうか判断することができます。

また外構工事は「売っている商品を買うこと」ではないので、施工技術も大事なことをお忘れなく!


値引きはほどほどに

「業者同士の値引き」をあおることは絶対やめましょう!

このページにある「≫何社から見積もりを取るか?」の「相見積もりの失敗談」をぜひ読んでみてください。

また値引きを安易に請負い、手抜き工事をする業者も中にはいます。理由は安くしすぎて、施工費をごまかすしかなくなるからです。

おすすめは数社相見積もりを取り、じっくり比較検討し業者を選ぶことです。相見積もりすればおおよその費用がわかるので、それ以上の値引きはあまりおすすめしません


無料で相見積りできるおすすめサイトはこちら ⏬

外構一括見積もりのおすすめランキングTop3🏅【独自の口コミあり】


ここでのポイント!

「安い!激安!割引!」などの甘い文句にはダマされないように!

安いではなく、しっかり工事する業者を選びましょう。


まとめ

記事のポイントをまとめます。

  • 外構見積もりの正しい出し方がわかる
  • 相見積もりのコツや注意点がわかる
  • 断り方や値引きのマナーがわかる

以上の3つです。


この記事では、外構見積もりの正しい出し方について紹介しました。いかがだったでしょうか?

見積もりを成功させるコツは、相見積もりをとることです。見積もりを比較検討し、あなたにピッタリな業者を選ぶのが正解ですよ!


外構見積もりの正しい出し方🤔【相見積りのコツや値引きの注意点も解説】

相見積もりしておけば、悪質な悪徳業者を排除できます。

相見積もりは当たり前のことなので、業者に遠慮することはありません。ただし数が多いと選ぶのが大変なので、3社ぐらいまでにしておきましょう。



すぐ下の関連ページで「無料で相見積もりできるサービス・業者の探し方・業者の選び方」を解説したページリンクを貼っておきます。

外構見積もりの参考になるので、ぜひご覧になってください😊


このページを読んだ人はこちらもオススメ!

以上、外構見積もりの正しい出し方🤔【相見積りのコツや値引きの注意点も解説】…という話題でした。

更新:2023年10月25日|公開:2023年03月23日


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