芝生の夏の手入れ【6月・7月・8月にやることと夏枯れ対策】

【更新日】2026.04.10

芝生の夏の手入れ【6月・7月・8月にやることと夏枯れ対策】

夏は芝生がよく伸びる一方で、暑さや乾燥の影響を受けやすく、見た目が急に悪くなることがあります。芝刈りの回数が増えたり、水やりの判断が難しくなったりして、いつも通りの管理では追いつかないと感じる方も少なくありません。

また、芝生が茶色くなったときも、単なる水不足なのか、蒸れや病害虫の影響なのかで対処は変わります。とくに夏は暖地型と寒地型で弱りやすい場面が違うため、季節だけでなく芝の種類に合わせて見ていくことが大切です。

そこでこの記事では、芝生の夏の手入れで6月・7月・8月にやることを月別に整理しながら、夏枯れの原因と対策までわかりやすく解説します。夏の管理で迷いやすい芝刈りや水やりのコツをつかみたい方も、茶色くなった芝生をどう立て直すか知りたい方も、判断しやすくなるはずです。


外構専門家 菅間勇
- この記事の執筆者 菅間勇 -
埼玉県生まれ。外構エクステリア業界20年以上(現在も現役)。2級建築士・2級建築施工管理技士。戸建て住宅の外構、庭づくり、植栽を中心に、現場経験をもとに情報を発信しています。 ≫信頼できる情報発信に向けての取り組み

1. 芝生の夏の手入れで最初に確認したいポイント

夏の芝刈り

芝生の夏管理では、芝刈り・水やり・高温対策の3つを最初に押さえることが大切です。

暖地型(日本芝) 寒地型(西洋芝)
6月 目土入れ・施肥・必要に応じて水やり・芝刈り 病害虫対策・施肥・芝刈り
7月 施肥・水やり・芝刈り 病害虫対策・施肥控えめ・水やり・芝刈り
8月 施肥・水やり・芝刈り 病害虫対策・施肥控えめ・朝の水やり・芝刈り

6月は梅雨の蒸れ、7月は強い日差し、8月は猛暑と乾燥が重なりやすく、同じ夏でも芝生の負担は少しずつ変わります。見た目が悪くなってから慌てるより、月ごとの傷みやすさに合わせて管理を切り替えるほうが、芝庭はずっと安定します。


1-1. 夏は芝刈りの頻度を上げて芝生を蒸らさない

夏の芝生では、芝刈りの回数を減らさないことが大切です。

気温が上がる6月から8月は、暖地型の芝生が一気に伸びやすくなります。伸びすぎたまま放置すると、内部の風通しが悪くなり、蒸れや病気の原因につながります。見た目の乱れだけでなく、夏枯れしやすい下地までつくってしまいます。

暑い時期の芝刈りは負担が大きく、つい後回しにしたくなるものです。ですが、夏は放置した分だけ蒸れやすくなり、あとで立て直すほうが手間になります。短い間隔で軽く整えるほうが、結果として芝生にも体にもやさしい管理になります。


1-2. 水やりは回数より深く届かせる意識が大切

夏の水やりでは、表面だけ濡らさないことが大切です。

芝生は夏になると乾きやすくなりますが、少しずつ何度も与えるだけでは根の浅い状態になりやすくなります。水不足に見えても、土の浅い部分しか湿っていなければ、昼の暑さでまたすぐに乾いてしまいます。しっかり与える日は、地中まで水が届くように意識したほうが芝生は安定します。

真夏は毎日たっぷり水をやれば安心と思われがちです。けれど、雨の多い時期や湿り続ける場所では、やりすぎが根の負担になることもあります。芝の色と土の乾き方を見ながら、深く届かせる水やりへ整えることが大切です。


1-3. 暖地型と寒地型で夏の弱り方は違う

夏の芝生管理では、芝の種類ごとの違いを知っておく必要があります。

高麗芝や野芝などの暖地型は、夏がいちばん勢いの出やすい季節です。一方で西洋芝などの寒地型は、高温多湿の時期に弱りやすく、関東以西では夏越しそのものが難しくなることもあります。同じ茶色い変色でも、暖地型と寒地型では原因の見方が変わります。

芝生はどれも夏に強いと思って管理してしまう方も少なくありません。ですが、芝種を見誤ると水やりや肥料の判断までずれてしまいます。夏の手入れは、まず自宅の芝生がどちらのタイプかを確認するところから始まります。


2. 6月の芝生の手入れでやること

6月の芝生管理では、梅雨前後の蒸れ対策を意識しながら土台を整えることが大切です。

気温が上がり始めて芝の勢いも増しますが、同時に雨や湿気で傷みやすくなる時期でもあります。夏本番の前に芝面を整え、伸びすぎや蒸れを防ぐ流れをつくっておくと、7月以降の管理がぐっと安定します。


2-1. 目土入れや補修で梅雨前の芝面を整える

6月は、傷んだ部分の立て直しを済ませておきたい時期です。

春の終わりにできた薄い部分や軽い凸凹は、梅雨入り前に整えておくと芝の伸びがそろいやすくなります。目土を薄く入れて表面をならすと、水たまりや生育ムラの予防にもつながります。夏に入ってから補修を後回しにすると、蒸れと乾燥の両方を受けやすくなります。

6月はもう芝が伸びる時期だから、補修は不要と思うかもしれません。ですが、夏の傷みは小さな凹凸や弱った場所から広がりやすくなります。梅雨前の軽い補修こそ、夏の芝庭をきれいに保つ下支えになります。


2-2. 芝刈りを始めて伸びすぎを防ぐ

6月は、芝刈りの習慣をしっかりつくる時期です。

暖地型の芝生はこの頃から目に見えて勢いが出てきます。長く伸ばしたままにすると、葉が重なって蒸れやすくなり、病害虫の温床にもなりやすくなります。夏本番前に芝刈りの間隔を整えておくと、7月以降の見た目も保ちやすくなります。

まだ6月だから、芝刈りは軽くでよいと考える方もいます。けれど、ここで間隔が空くと、梅雨の湿気と重なって芝面が一気に荒れやすくなります。夏の芝刈りは6月から始まっている、その意識が大切です。


2-3. 蒸れと病害虫を早めに見つけて対処する

6月は、湿気による傷みを見逃さないことが大切です。

梅雨時期は芝の勢いがある一方で、風通しの悪い場所は蒸れやすくなります。刈りかすや落ち葉が残っていると、病気や害虫の発生にもつながりやすくなります。小さな変色や部分的な弱りに早く気づけると、夏本番の広がりを抑えやすくなります。

見た目がまだきれいなら、そのままで大丈夫に見えるかもしれません。ですが、6月の蒸れは静かに進み、7月に入ると一気に目立つことがあります。早く見つけて軽く抑えるほうが、夏の管理はずっと楽になります。


3. 7月の芝生の手入れでやること

伸びすぎた夏の芝生

7月の芝生管理では、芝刈りと水切れ対策のバランスが大切になります。

梅雨明けの前後で芝生の環境は大きく変わり、蒸れから乾燥へと悩みの中心も移っていきます。見た目を整える作業と、暑さに負けないための管理を両立できるかどうかで、夏後半の傷み方が変わります。


3-1. 芝刈りと除草を続けて見た目を保つ

7月は、芝刈りを止めないことが見た目を守る近道です。

気温が高くなると芝も雑草も一気に伸びやすくなります。芝だけを整えていても、雑草が残ると見た目はすぐに乱れてしまいます。芝刈りと除草を同じ流れで続けることで、夏の庭らしいすっきりした印象を保ちやすくなります。

雑草は後でまとめて処理すればよいと思うかもしれません。けれど、7月は伸びる速度が速く、放置したぶんだけ芝刈りも除草も大変になります。短い間隔で整えるほうが、庭の印象も管理の負担も安定します。


3-2. 晴天が続く時期は水切れを防ぐ

7月は、乾き始めのサインを見逃さないことが大切です。

梅雨が明けると、これまでの湿気とは反対に、日差しと高温で急に乾きやすくなります。葉が細くなる、色がくすむ、踏んだ跡が戻りにくいといった変化は、水切れの初期サインになりやすい状態です。早めに気づいて深く散水できると、夏枯れの広がりを防ぎやすくなります。

7月はまだ大丈夫と考えて、水やりを控えすぎることがあります。ですが、梅雨明け直後の強い日差しは芝生にとって急な負担になります。乾き始めを早く見つけて動くことが、夏後半の傷みを減らすいちばん確かな方法です。


3-3. 肥料は芝の状態を見ながら入れすぎを避ける

7月の施肥は、元気な芝に絞って控えめに行うのが基本です。

芝生がよく伸びる時期でも、高温下では肥料の効き方が強く出やすくなります。弱っている部分へ多く入れても、回復より負担が先に出ることがあります。芝の色と勢いを見ながら、必要な範囲だけに絞るほうが夏の管理は安定します。

夏は生長期だから肥料を増やしたくなるものです。けれど、暑さで疲れている芝にとっては、それが負担になることもあります。7月の施肥は量より見極め、その落ち着いた判断が大切です。


4. 8月の芝生の手入れでやること

8月の芝生管理では、猛暑による乾燥と高温ストレスに注意することが大切です。

見た目にはまだ緑でも、土の中ではかなり負担がかかっていることがあります。8月は芝をきれいに見せること以上に、弱らせないことを優先して管理したほうが、秋の回復が早くなります。


4-1. 猛暑の時期は乾燥と高温ストレスに注意する

8月は、芝生を無理させない管理が必要です。

連日の猛暑では、暖地型でも葉先が巻いたり、部分的に色が落ちたりすることがあります。西洋芝ならなおさら高温の影響を受けやすく、裸地化する場所が出ることもあります。真夏は攻める管理より、傷みを広げない管理のほうが合っています。

8月も普段通りに手を入れればよいと思う方もいます。ですが、この時期は同じ作業でも芝生への負担が大きくなります。猛暑日は整えるより守る、その切り替えが夏枯れを防ぐ鍵になります。


4-2. 朝の水やりで芝生の負担を減らす

夏の芝生への水やり

8月の散水は、朝の時間帯を基本にしたほうが安心です。

気温が上がってからの散水は蒸れにつながりやすく、日中では水も蒸発しやすくなります。朝のうちに地中へしっかり水を入れておくと、日差しが強くなる時間帯の負担をやわらげやすくなります。とくに連日の晴天時は、浅い散水より深い散水のほうが効果的です。

暑い夕方のほうが水やりしやすいと感じるかもしれません。けれど、夜まで湿りすぎる場所では蒸れが残ることがあります。8月は朝に整えておく、その基本に戻るほうが芝生は安定しやすいです。


4-3. 夏の終わりを見据えて傷みを広げない

8月後半は、秋へつなぐ視点を持って管理することが大切です。

真夏の終盤は、芝生を完璧に戻そうとするより、これ以上悪化させないことが重要になります。乾燥した部分、薄くなった部分、病害虫が出やすい部分を見ておくと、秋の補修計画が立てやすくなります。夏の終わりに状態を把握しておくことで、秋の管理がぶれにくくなります。

8月の終わりに見た目が悪いと、すぐ大きく直したくなるものです。ですが、暑さの残る時期は無理な作業が逆効果になりやすくなります。まずは傷みを広げない、その落ち着いた判断が秋の回復を助けます。


5. 夏枯れの原因と対策を知っておく

夏枯れを防ぐには、乾燥だけで決めつけないことが大切です。

茶色くなった芝生を見ると水不足を疑いやすいのですが、実際には刈り込みすぎ、蒸れ、高温ストレス、病害虫など原因が重なっていることもあります。見た目だけで判断せず、起きている条件を一つずつ分けて見ることが、立て直しの近道になります。


5-1. 夏枯れはどんな症状が出るのか

夏枯れした芝生

夏枯れは、芝生が茶色く弱っていく状態として現れます。

広い範囲が薄茶色になることもあれば、乾きやすい場所だけ部分的に色が抜けることもあります。葉が細く巻く、踏んだ跡が戻りにくい、表面がかさつくといった変化も、夏枯れの前兆として見られます。早い段階で気づければ、回復できる可能性も高くなります。

芝生が茶色いと、もう手遅れに見えることがあります。ですが、初期の夏枯れなら水やりや管理の見直しで戻ることもあります。色の変化を放置しないこと、それがいちばん大切です。


5-2. 水不足だけではない夏枯れの原因

夏枯れの原因は、乾燥だけではありません

高温で土が熱を持ち続けること、芝刈りで短くしすぎること、風通しの悪さから蒸れることも、芝生には大きな負担になります。さらに病害虫が重なると、単なる水やりでは立て直せない場合もあります。夏枯れは一つの原因でなく、いくつかの負担が重なって起きると考えたほうが現実的です。

茶色くなったら水を増やせば解決すると考えたくなります。けれど、原因が違えば水だけでは改善しないばかりか、逆に傷みを広げることもあります。まずは何が重なっているかを見ることが、夏枯れ対策の出発点です。


5-3. 夏枯れを防ぐ水やりと管理のコツ

夏枯れ対策では、日々の基本管理を崩さないことが何より大切です。

朝の深い散水、伸びすぎを防ぐ芝刈り、刈りかすの清掃、弱った場所を見逃さない観察。この積み重ねが、真夏の傷みを小さく抑えるいちばん確かな方法です。毎年同じ場所が弱るなら、排水や日当たり、風通しまで見直す必要があります。

特別な資材や薬がないと夏枯れは防げないと思うかもしれません。ですが、多くの庭では日々の管理の差がそのまま夏の傷み方に出ます。まずは基本を丁寧に続けることが、いちばん確かな対策になります。


6. よくある質問5つ(FAQ)

Q1. 夏の芝生はどれくらいの頻度で芝刈りすればいいですか?

芝の伸び方によりますが、夏は伸びすぎる前にこまめに整える考え方が基本です。1回で深く刈るより、短い間隔で軽くそろえるほうが蒸れや傷みを防ぎやすくなります。


Q2. 7月と8月の水やりは毎日必要ですか?

晴天が続く時期は毎日の確認が必要ですが、毎回たっぷり与えればよいわけではありません。土の乾き方と芝の様子を見ながら、朝に深く届かせる散水を基本に調整するのが安心です。


Q3. 夏に肥料をまいても大丈夫ですか?

元気な芝生なら適量の施肥はできますが、高温時は入れすぎに注意が必要です。弱っている場所へまとめて与えるより、芝の状態を見ながら控えめに進めるほうが失敗を防げます。


Q4. 茶色くなった芝生は夏枯れですか?

水不足で茶色くなることは多いですが、蒸れや深刈り、病害虫が原因のこともあります。色だけで決めつけず、乾き方や広がり方、芝刈りや散水の履歴も一緒に見直すことが大切です。


Q5. 夏に弱った芝生は秋に回復できますか?

軽い傷みなら、秋に気温が落ち着くことで回復しやすくなることがあります。夏のうちに傷みを広げず、どこが弱っているか整理しておくと、秋の補修も進めやすくなります。


まとめ

芝生の夏の手入れでは、6月・7月・8月で芝生の負担が少しずつ変わることを意識するのが大切です。6月は蒸れ対策と土台づくり、7月は芝刈りと水切れ対策、8月は猛暑で弱らせない管理へと重心が移っていきます。

また、夏枯れは水不足だけで起きるとは限りません。深刈りや蒸れ、高温ストレス、病害虫など原因が重なることもあるため、色の変化だけで決めつけず、芝の状態を落ち着いて見分けることが大切です。

夏の芝生は、きれいに見せること以上に、傷みを広げない管理が重要になります。毎日の少しの確認と無理のない手入れを積み重ねることで、暑い時期でも芝庭はちゃんと持ちこたえてくれます。


クローバーガーデンの職人

夏の芝生は、見た目以上に繊細です。ほんの少し早く気づいて手を入れるだけで、秋の景色がかなり変わってきます。

庭との付き合い方まで含めて考えると、無理のない管理がいちばん長続きします。続けられる手入れに整えることが、結果としてきれいな芝庭につながります。


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更新:2026年04月10日|公開:2021年08月01日

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