椿は2000種類以上もある美しい花の庭木🌳【開花時期や育て方も解説します】
【更新日】2024.07.01.
ツバキを庭木にすることに、心を悩ませているあなたへ。庭にツバキを植えたいが、不安や疑問が頭をよぎる瞬間はありませんか?「どんな手入れが必要なの?」「枯れてしまわないか?」そんな不安を抱えている人は少なくありません。
しかし、心配ありません!この記事では、ツバキの植え方から育て方、美しい花を長く楽しむ剪定方法までを詳しく解説します。ツバキはその美しさだけでなく、管理が意外にも手軽なことが魅力のひとつです。
記事を最後まで読めば、ツバキが庭木としてどれほど素晴らしい選択かが明らかになります。もうどの庭木を選ぶかで、迷うことはなくなるでしょう😊

このページの内容

当社クローバーガーデンは、埼玉県で営業する「外構と庭工事の専門会社」です。年間60件ほどの工事を行い、今までたくさんのお客さまにご満足いただきました。
わたしたちは、施工とデザインにおいて高い専門知識と技術を持ち、お客さまの理想とする家づくりをお手伝いしています。家の外まわりならすべて工事でき、庭木の植栽や芝張りまで幅広く対応できる業者です。
ツバキってどんな木なの?
- ツバキってどんな木なの?
- 名前の由来は?
- 花言葉はなに?
ツバキってどんな木なの?
ツバキの木とは日本原産の常緑樹で、秋から春にかけて長い期間楽しめる花木のことです。
日本原産でツバキの原種「ヤブツバキ」と「ユキツバキ(日本海側に自生)」が園芸品種の基本種となり、他種との交雑種も含め世界中に2000種以上の品種があります。
- 分類:常緑低木~高木
- 学名:Camellia japonica
- 漢字:椿(中国名:茶花)
- 科名:ツバキ科
- 属名:ツバキ属
- 原産地:東アジアから東南アジアの熱帯~亜熱帯。日本にも自生
- 花言葉:素晴らしい魅力、理想の恋
ツバキには江戸・京都・加賀・肥後・中京など地域ごとに育成された品種があり、昔から名花と呼ばれるツバキも多数あります。江戸椿の名花は「光源氏」、加賀椿の名花は「西王母(せいおうぼ)」などです。
また、ヤブツバキ系とヒメサザンカの交雑種は、香りの良い「香り椿」として有名になっています。
名前の由来は?
光沢のある葉を持つことから「艶葉木(つやはき)」になり、それが転じて「つばき」になったと言われています。
漢字の椿は「春に花が咲く木」という意味で、「木+春」の2つの漢字が合わさっています。
花言葉はなに?
「素晴らしい魅力」「理想の恋」など良い意味があります。
【違い】ツバキとサザンカのかんたんな見分け方
ツバキの近縁種にはサザンカがあります。それぞれの違いは以下です。
ツバキ | サザンカ | |
---|---|---|
開花期 | 晩秋から春までと長い | 晩秋 |
花の落ち方 | ひとつまるごと落ちる | 花びらが1枚ずつ落ちる |
耐寒性 | 強い | 弱い |
植栽可能な地域 | ほぼ日本全国 | 四国、九州・沖縄 |
庭木におすすめなのはどっち?
ツバキがおすすめです!
理由は、花を観賞できる期間が長いからです。園芸品種も豊富なので、どんなツバキを選んでいいか迷ってしまうほどです。
【5つ】庭木やシンボルツリーにおすすめな理由
ここからは、庭工事歴20年以上の現役プロが、ツバキの魅力をたっぷり解説していきます。
- 【シンボルツリーにおすすめ】日本発祥の代表的な花木
- 【美しい花が咲く】開花時期+花が咲かないときは?
- 【2000種類以上ある】見分け方がわかる一覧を紹介
- 【茶花として室内に飾れる】わびさびの風情がおしゃれ
- 【手入れが楽な庭木】日本原産なので育てやすい
ツバキは美しい花が魅力の庭木です。
庭木としての成長を楽しむだけでなく、園芸品種が豊富なので選ぶ楽しさもありますよ。
1.【シンボルツリーにおすすめ】日本発祥の代表的な花木
- シンボルツリーに使える常緑樹
- 樹木の特徴(生垣にも使える常緑樹)
- 葉っぱの特徴(つややかで美しい)
- 実の特徴(効果のある椿油がとれる)
シンボルツリーに使える常緑樹
ツバキはシンボルツリーとしておすすめの庭木です。
理由は、晩秋から翌年の春まで長い期間花が楽しめ、庭がさびしい時期も華やかな雰囲気にしてくれる貴重な庭木だからです。
玄関脇などに円筒形で仕立てれば、おしゃれなシンボルツリーとして活躍してくれます。また、日陰にもある程度強いので、裏庭や坪庭などへの植栽も可能です。
- 樹高:2~8m
- 花色:赤、黄、白
- 開花期:11~5月
- 果実色:茶
- 果実熟期:10月
- 用途:シンボルツリー、庭木、生垣、切り花
シンボルツリーとしてものすごく人気のあるヒメシャラは、ツバキとよく似た花を咲かせます。
ヒメシャラ株立ちは紅葉が美しい庭木🌳【剪定と育て方のコツも解説します】
樹木の特徴(生垣にも使える常緑樹)
ツバキは樹高2~8mほどの常緑低木~高木樹です。
幹は直立し四方八方によく分枝します。樹勢が強く刈り込みにも耐えるので、自由に仕立てられます。
ナチュラルガーデンにはしっとりした雰囲気の品種がよく似合い、小型のワビスケ・可憐な乙女椿・原種系の一重咲きなどがおすすです。
またツバキは常緑樹なので、生け垣にもよく使われます。強い刈り込みにも耐えるので、小さめに刈り込んで横に並べてることが多いです。
葉っぱの特徴(つややかで美しい)
葉っぱは革質で固く、光沢がありやや厚いです。光沢がありツヤツヤしています。
葉表は光沢のある濃緑色で、葉裏は淡緑色です。互生し長さは5~10cm、形は長楕円形〜紡錘形。両面とも毛が無く、先端が尾状にとがります。縁には細かいギザギザ(鋸歯)があります。
ただし常緑樹とはいえ、葉っぱが入れ替わる時期には葉が落ちます(一度に全部は落ちません)。常緑樹なので紅葉はしません。
実の特徴(効果のある椿油がとれる)
果実は10月ごろに熟し、熟すと3つに裂けて暗褐色の種子が出てきます(さく果)。直径は2cm。
もし実がたくさんなったら、椿油づくりにチャレンジしてみましょう!椿油には、以下の効果があるようです。
- 美肌効果
- ダイエット効果
- 髪をきれいに保つ
資生堂から販売されている「ツバキシャンプー」にも、椿オイルが使われているようです。髪の美しい女性タレントが、CMに登場していたのを思い出します...
2.【美しい花が咲く】開花時期+花が咲かないときは?
- 晩秋から春にかけて花が咲く
- 花の特徴(花がまるごと落ちる)
- 花が咲かないときの対処法は?
晩秋から春にかけて花が咲く
ツバキの花は、11〜5月の晩秋から春にかけて咲きます。色は赤、黄、白。
長い期間花が楽しめる珍しい庭木で、雪がたくさん降る地域でも元気に育ってくれます。まん丸の大輪の花が美しく、昔から愛されている東洋の名花です。
花の形も多種多様で、一重咲き・八重咲き・絞り模様・斑入り・覆輪系があり選ぶのが難しいほど...いずれも株いっぱいに花が咲きます。
花の特徴(花がまるごと落ちる)
花の大きさは4~10cmほどで、枝先に1~2個つきます。
基本種は5枚の花びらが基部でくっついて、平らに開きません(半開状)。だたし、ユキツバキの花は平らに開きます。
雄しべの下半分がくっついていて筒状になり、花びらの基部ともくっついているのが特徴。そのため花が落ちるときは、花首からまるまるぽとりと落ちます。
花が咲かないときの対処法は?
剪定で注意して欲しいのは、花芽をまちがって切ってしまうことです。
ツバキは、今年伸びた枝の頂芽が花芽になります(6~7月ごろ)。それが翌年の晩秋に開花するので、花芽を見つけたらなるべく残しながら剪定してください。
また、植えたばかりのツバキだと花が咲かない場合もあるので、気長に数年様子を見ましょう。それと、基本的な育て方を実践してみてください(あとでまとめて解説)。
つぼみはつくのに、花が咲かない原因ときは?
つぼみはつくのに花が咲かないのは、根が乾燥しているのが原因。
ツバキは細根がたくさん出る性質があり、その根が根詰まりを起こし水が吸収できないからです。そこで根元をぐるっと一周溝を掘って、根詰まりしている根を切ります。
そこにたっぷり肥料を入れてやれば、多くのつぼみが花を咲かせることでしょう。ぜひ試してみてください!
3.【2000種類以上ある】見分け方がわかる一覧を紹介
ツバキは園芸品種が豊富なことで有名で、その数なんと2000種類以上!
日本原産でツバキの原種「ヤブツバキ」と「ユキツバキ」が園芸品種の基本種です。今では花木として世界中で栽培されていて、外国で品種改良された大輪の「洋種ツバキ」もたくさん出回っています。
日本に広く自生するヤブツバキ系のツバキは、和風の庭におすすめ!「大輪の八重咲き種」は華やかなので、洋風の庭に植えるといいでしょう。
【7つのカテゴリー】見分け方がわかる一覧を紹介
すべてのツバキは、残念ながら紹介できません。
そこで7つのカテゴリーに分けて、おすすめの63品種だけ紹介します。
- 白色系
- 赤色系
- 桃色系
- 黄色系
- 絞り系
- 覆輪系
- 斑入り葉系
それでは、順番に紹介していきます。
1.白色系
- 椿笑錦魚(ちんしょうきんぎょ):明るい葉を持つ
- 白侘助(しろわびすけ):一重咲きの香り椿
- 袖隠(そでかくし):八重咲きで大輪
- 梵天白(ぼんてんじろ):一重咲きで大輪
- 細雪(ささめゆき):一重咲きで極小輪
- 白孔雀:八重咲きで枝が垂れる
- 天の川:八重咲き
- ポップコーン:八重咲き
- カメリア・ルチェンシス(姫サザンカ):一重咲き
- ダッチェス オブ サザーランド:八重咲きで大輪
2.赤色系
- 紅乙女:強健で育てやすい
- 黒侘助(くろわびすけ):暗紅色で一重咲き
- 紅侘助:一重咲きで小輪
- 赤侘助:一重咲きで中輪/li>
- 赤腰蓑(あかこしみの):唐子咲き
- 明石潟(あかしがた):八重咲きで大輪
- 松笠:八重咲きで小輪
- ナイトライダー:黒味をおびた赤花
- ギガンテア:白斑入りで八重咲き大輪
- ファイヤーフォールズ:アメリカで作られた
3.桃色系
- 乙女:雪椿系
- 西王母(せいおうぼ):加賀の名花
- 春風:香り椿
- 太郎冠者(有楽):茶花の名花
- 桃太郎:八重咲きで大輪
- 胡蝶侘助(こちょうわびすけ):白斑入りで一重咲き
- 明日香:八重咲きで大輪
- スイートハート
- ドロシーエリス
- ハワイ
4.黄色系
- 初黄(しょこう):一重咲きで小輪
- 金花茶(きんちゃか):八重咲きで小輪
- 黄鳳:一重咲きで小輪
- 頂生金花茶(ちょうせいきんかちゃ):一重咲きで小輪
- 黄基(きのもと):八重咲きで中輪
- 新世紀
- ハネムーン:八重咲きで中輪
- ブラッシュフィールズ・イエロー
- バターミント
- クエフォンエンシス
5.絞り系
- 蝦夷錦(えぞにしき):白~淡桃色の花
- 百路の日暮(ももじのひぐらし):八重咲きで中輪
- 吾妻絞(あずましぼり):一重咲きで中輪
- 岩根絞(いわねしぼり):八重咲きで大輪
- 絞初嵐:一重咲きで中輪
- 佐渡紅覆輪:八重咲きで大輪
- 絵日傘:八重咲きで中輪
- イカリ絞:八重咲きで中輪
- 桐谷絞り
- 津川絞り
6.覆輪系
- 光源氏:江戸椿の代表的な品種
- 玉の浦:赤花で白覆輪
- 覆輪侘助:一重咲きの香り椿
- 覆輪春の台(はるのうてな):八重咲きで大輪
- 王冠:一重咲きで大輪
- 越の麗人(こしのれいじん):八重咲きで中輪
- 住之江(すみのえ):一重咲きで小輪
- ルックアウェイ:幅広い白覆輪
- マーガレット・デイビス:白地に紅覆輪が入る
- タマアメリカーナ:白覆輪で八重咲き
7.斑入り葉系
- 越の吹雪
- 弁天神楽(べんてんかぐら)
- 麗山峰
ツバキの葉の色が暗すぎると思う人は、ぜひ斑入りを植えてください。暗い庭でも、明るい雰囲気にしてくれますよ。
4.【茶花として室内に飾れる】わびさびの風情がおしゃれ
ツバキは茶花(ちゃばな)として昔から利用されています。
茶花とは生け花の一種で、摘んだ花を加工せずそのままの形で楽しむ飾り方です。ツバキは茶花の代表的な花です。
茶花としては「侘助(わびすけ)」がよく使われます。なぜなら、小輪で一重咲き種が多く、その姿形が繊細で風情があるからです。
ただし、茶花は難しく考える必要はありません。庭に咲いたツバキを、和風の花瓶に生けるだけです。ツバキの花は丈夫なので、長いあいだ部屋の中を彩ってくれます。
5.【手入れが楽な庭木】日本原産なので育てやすい
ツバキは性質が強く、庭木初心者でも育てやすい樹木です。
その理由はツバキが日本原産で、日本の気候風土に適応した樹木だからです。昔は農家ならどこでもツバキが植えられていました。
強い剪定(刈り込み)にも耐えられ、素人が剪定しても枯れる心配は少ないです。
また、生垣にも使われることが多く、「花の咲く目隠し」の生垣として使われてきました。半日陰でも植えられるので、日があまり当たらない場所へ植えられる貴重な庭木です。
【剪定の方法】いつが最適時期?自然樹形がおしゃれ!
- 最適な剪定時期はいつ?
- 自然樹形にする剪定がおすすめ!
- 若木のうちは花が咲かないかも...
- 大きくならないよう小さく育てるには?
- 剪定だけしてくれる業者ってあるの?
最適な剪定時期はいつ?
剪定の基本は以下です。
- 適期:5~6月(花後すぐ)、11~12月
- 仕立て方:自然樹形、生垣、円柱仕立て
剪定の適期は、花後の5~6月です。
萌芽力が強く刈り込みにもよく耐える、庭木初心者でも管理しやすい樹木です。好みの樹形に簡単にできるので、狭い庭でも管理できます。
自然樹形にする剪定がおすすめ!
シンボルツリーにするには自然樹形で育てましょう。
樹形がある程度決まるまでは放任し、それ以降は樹形を整える剪定を行うのがコツです。
シンボルツリーにするには刈り込み剪定ではなく、透かし剪定で樹形を美しく保ちましょう。
花後の剪定は大事!
剪定は、花が終わった直後が適期です。
花が終わった直後に剪定すれば、翌年は必ず花が咲きます。その代わり、花芽ができた後(7月以降)に剪定すると、翌年は花が咲きません。
花後の剪定方法
花が咲いた枝は、葉芽を1~2芽残して切り戻します。花が咲かなかった枝は、そのまま切らないで残すか、葉芽を3~4芽残して切り戻します。
ツバキの花芽は、6~7月までに伸びの止まった新梢の節につくられます。節には必ず葉芽があり、花芽の多くは葉芽が伸びた枝先に分化するので、花後剪定ではなるべく葉芽を残すようにしましょう。
小柄に仕立てたいときは、花後に強い剪定を行います。仕立て樹形の場合は、花後3~4月上旬に、軽く刈り込みます。
果実は早めに切り取らないと樹勢が衰えるので注意。
冬の剪定
冬の剪定は11~12月に行います。
徒長枝や込み枝、からみ枝などは整理する程度でよいでしょう。
若木のうちは花が咲かないかも...
植えたばかりのツバキは、花が咲かないことがあります。
理由は、木がまだ若く生育が旺盛で、枝をいっぱい伸ばすように生長するからです。育て方や剪定方法が悪いわけではないので、数年様子を見てみましょう。
大きくならないよう小さく育てるには?
小型品種か鉢植えで管理しましょう。
小型品種の代表種は「侘助(わびすけ)」系のツバキで、シンプルな花形には風情があります。
また、大型品種は剪定で樹高を抑えるようにしますが、心配な方は鉢植えで管理するようがいいでしょう。
【育て方のポイント】地植えや室内の鉢植えのコツを解説
- 知っておくべきツバキの基本情報
- 植付け・移植(植え替え)
- 水やりのコツ
- 肥料のじょうずなやり方
- 増やし方(挿し木・つぎ木・とり木)
- 病気・害虫の対策と薬剤
知っておくべきツバキの基本情報
- 植栽適地:北海道を除く日本全国
- 成長速度:★☆☆ 遅い
- 日照:★★☆ 日なた~半日陰
- 土壌の質:砂壌土
- 土壌の乾湿:★★☆ 普通
- 根の深さ:★★★ 深い
- 耐寒性:★★★ 強い
- 耐暑性:★★☆ 普通
- 耐陰性:★★☆ 普通
ツバキは性質がとても強く、栽培は容易です(栽培は戸外が原則)。理想は、午前中は日がいっぱい当たり、午後はあまり当たらない場所です。
ただし、種類によっては栽培地域が限られるので注意しましょう。
植栽適地
北海道を除く日本全国で植栽可能で、冬の寒さにも強い庭木です。
植えつけ、移植(植え替え)
植えつけ適期は、4~5月と9~10月です。導入は根巻き苗・鉢苗・鉢物(盆栽)。
日なた~半日陰で排水のよい肥沃な土を好み、土質はあまり選びません。日なたで乾燥する場所は避けましょう。
冬の寒風が当たらない場所を選びます。日陰でも育ちますが、花つきはよくありません。
植え穴は大きめに掘り、堆肥か腐葉土をよく混ぜてから高植えにすることがポイントです。植えつけ後は地上部を半分に切り詰め、支柱を立てるのを忘れずに。
植付け後はたっぷり水やりをし、根は絶対に乾かさないように気をつけましょう。
地植えの植替えでは前もって根回しし、発根後の春から初夏の移動させるのが最適です。
鉢植えのポイント
コンテナ用土は、赤玉土を主体に、腐葉土、完熟堆肥を各1~2割混合した配合土を用います。
鉢植えは2年に1回程度、株の生育に合わせ一回り大きな鉢に植替えます。時期は暖かくなった5月頃が最適で、秋の彼岸頃でも大丈夫です。
水やりのコツ
庭植え・鉢植えともに、1年中水やりは欠かせません。
ツバキは乾燥に弱いので気をつけましょう。
肥料のじょうずなやり方
肥料は年に3回、2~3月ごろ(寒肥)・5月(花後のお礼肥)・8~9月(追肥)に施します。
油かすと骨粉を等量混合したものを、根元に施すといいでしょう。骨粉の代わりに、粒状化成肥料を使っても大丈夫です。
増やし方(挿し木・つぎ木・とり木)
挿し木・つぎ木・とり木でふやします。
挿し木のポイント
挿し木のメリットは、親木と同じ性質を受け継ぐ樹木を作れることです。
挿し木の適期は6~8月で、春に伸びた新梢を使います。
充実した元気の良い枝を選び、10cmくらいの長さに切り(葉を1枚残す)挿し穂を作ります。切り口は斜めにし、水を入れたコップに数時間つけ水あげします。これは発根を促す目的があります。
植木鉢に鹿沼土か赤玉土を入れ、挿し穂を半分ぐらいの深さまでさします。直射日光を避け、半日陰で管理しましょう。
鉢上げは、翌年の3~4月ごろが適期です。
つぎ木のポイント
つぎ木のメリットは、親木と同じ性質を受け継ぐ樹木を作れることです。
適期は2~3月で、難易度は高いです。
つぎ木の方法は、つぎ穂(ふやしたい品種)と台木(だいぎ)の形成層を密着させ、つぎ木専用テープで固定します。形成層同士を隙間なく密着させるのがポイントで、木を切るナイフの切れ味が活着の良し悪しを決定します。
つぎ木後は半日陰に置き、水やりをしながら育てます。うまく活着したらテープを取り外し、つぎ穂の芽を1つ残し、その他の芽(台木とつぎ穂の両方)は切ってしまいます。支柱を立てて補助しておくと、活着部分が折れる心配がありません。
取り木のポイント
取り木の適期は4~8月ごろです。
2~3年生の勢いのあるものを選び、枝の周りを3~4カ所ナイフで削ります。ビニール袋をとり木する場所のすぐ下で結び、そこへ水につけておいた水ゴケを軽く絞り、切り口に巻きます。
発根(4~5カ月)したら根の下で丁寧に切り離し、ビニール袋と水ゴケを取り除きます。
最後に、植木鉢に赤玉土と腐葉土を混ぜたものを入れ、そこに植えつけましょう。
病気・害虫の対策と薬剤
日当たりと風通しが悪いと病害虫が発生します。
とくに注意したいのが「チャドクガ」で、発見したら葉ごと切り取りましょう。毒針を持っているので、手で触れないように注意!
そのほかの主な害虫は「カイガラムシ・アブラムシ」、病気は「花腐病・もち病・炭そ病」などです。
「花腐病」は、つぼみや花が褐色になって落ちます。落ちたものは焼却処分して、病気の広がりを抑えるのが大切です。
「もち病」は、新葉に小さな膨らみができ、病気が進むと何倍もの大きさに肥大化し白い粉が生じます。
「炭そ病」は、葉に紫色の斑点が現れ穴が開いたり枯れたりします。
【おすすめ3種類】通販で買えるツバキの木
どんなツバキの木を選んだらいいのか、まったくわからない...おすすめを教えてください!
それでは最後に、通販で買えるおすすめツバキの苗木商品を紹介します!
値段相場は¥1,000~20,000ぐらい(大きさによる)です。小さい木は鉢植えに、大きい木はシンボルツリーとして地植えにしましょう。
植木を植えた経験がある方なら自分で植えるもよし、初心者なら植木だけ購入して業者に依頼してもよし。業者に依頼したら、その後の手入れの仕方も、こっそり教えてもらいましょう。
1.椿の木 紅乙女
価格:~¥20,000
樹高:~1.0m
おすすめ度:5.0★★★★★
八重咲きの大きな花が咲く「紅乙女(こうおとめ)」で、真っ赤な花が魅力です。品格があり古くから栽培されていました。
強健で育てやすく、花つきが良いため庭木としてよく利用されています。
2.椿の木 白孔雀
価格:~¥8,000
樹高:~1.0m
おすすめ度:4.0★★★★☆
八重咲きの白花品種「白孔雀」で、清楚でバラに似た花が咲きます。和風の庭に合わせましょう!
3.椿の木 玉の浦
価格:~¥30,000
樹高:2.0m
おすすめ度:3.0★★★☆☆
白い覆輪が入るツバキ「玉の浦」で、中輪一重咲きの美しい品種です。
風情あるおとなしい雰囲気が魅力で、茶花として生けても楽しめます。ただし、覆輪の幅が一定にならないのがデメリットです。
まとめ【ツバキは庭木におすすめ!】
この記事では、ツバキの特徴や育て方(剪定・鉢植えなど)、庭木におすすめの品種も紹介しました。いかがだったでしょうか?
ツバキは花が美しいのが魅力で、初心者にも育てやすい庭木です。園芸品種が2000種類以上もあるので、あなたにぴったりの品種を見つけましょう!(大変だけど...)
ツバキは葉っぱも美しい常緑樹です。
目隠し用の生垣にも使え、花が咲く生垣としては珍しいですよ!
すぐ下の関連ページで「おすすめの低木・おすすめの常緑樹・ヒメシャラ」を解説したページリンクを貼っておきます。
興味のある方はぜひご覧になってください😊
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以上、椿は2000種類以上もある美しい花の庭木🌳【開花時期や育て方も解説します】…という話題でした。
更新:2024年07月01日|公開:2022年01月19日