庭に植えてはいけない植物ランキング10選🏆【戸建ての庭木には不向き】

【更新日】2024.05.02.

庭に植えてはいけない植物ランキング

庭に植える植物を選ぶときは、その美しさだけでなく、将来的にどのような影響を及ぼすか考えることが重要です。

そこでこの記事では、庭に植えてはいけない植物のランキング10選を紹介し、なぜそれらが避けられるべきか、その理由を詳しく解説しています。また、おすすめの庭木ランキングも記事の最後にリンク先を紹介し、バランスの取れた記事構成としました。

読み進めることで、庭にどんな植物を植えたらNGかがわかり、あなたにぴったりの庭木の条件がどんなものか理解できるでしょう😊


この記事のライター(信頼性の担保)

菅間 勇 2級建築士・2級建築施工管理技士・甲種危険物取扱者

埼玉県生まれ。東京農業大学、大宮建設高等職業訓練校卒。高校からアルバイトで外構と庭の仕事をはじめ、現場経験は20年以上。

子どもとチェスをこよなく愛す、3児の父親。

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庭に植えてはいけない植物ランキング10選🏆【戸建ての庭木には不向き】

当社クローバーガーデンは埼玉県の「外構と庭工事専門会社」です。

毎年60件以上の外構工事を行い、庭木の植栽も行っています


庭に植えてはいけない植物ランキング10選 🏆

【1位】シュロ(風水的にもよくない)

シュロの木

昔の東京では「火災防止」のため、シュロの木がたくさん植えられていました。

これは東京は火事が多かったので、お屋敷町の塀際にシュロを植えることによって、防火の役割を負わせていたのです。木によっては燃えにくい種類ががあり、耐火性にも利用されています。根っこが水を吸い上げて、ある程度の湿気を保つ効果もあるためです。

しかし反対に、湿気させてしまう作用もあるので、風水的にはこういう木を建物の近くに植えてはいけません


「シュロ」を伐採・抜根したときの経験談

建物脇の狭い場所に植えられていた、シュロを伐採した時の経験談です。

とにかく狭いのでユンボーが入らず、手作業での地道な作業でした。厄介なのが幹のまわりにある毛で、これがノコギリの葉にからまって、うまく切れません。

また、抜根もすごく大変な作業!根っこは太くて大きいので、まわりの地面を広く深く掘り、根っこの下の方まで掘り進めます。そのあとは何度も体当たりして、根を地面から引っこ抜きます。朝から夕方まで丸一日かかった伐採・抜根でした。


【2位】桜(毛虫が大量に発生する)

桜の木の画像桜の木の画像

桜は美しい花を咲かせるため、「庭木にしたい!」と思う人が多いです。

しかしかなりの大木になるため、一戸建て住宅の庭には向かず、毛虫が大量発生するので切ってしまう人も増えています。また、根が強く広がるため、建物の基礎や水道管などに損害を与える可能性が大です。落ち葉や花びらも大量に発生し、清掃の手間が増えることも考慮する必要があります。

美しさの裏には、これらのような管理の課題があるため、植える場所や環境を慎重に選ぶべき庭木です。


「桜」を伐採・抜根したときの経験談

1件目は、桜があまりに大きくなりすぎ、処分したいという依頼。根っこが隣の敷地まで伸び、しかも境界塀が傾いていて危険でした。ユンボーも使って、プロ3人がかりで丸一日作業し無事終了

2件目は、桜を伐採・抜根したいという依頼。太い枝に登りながら伐採し、「いつか落ちるなこれ...」とヒヤヒヤしながらの作業でした。


【3位】ゴールドクレスト(成長がすごく早い)

ゴールドクレストの画像ゴールドクレストの画像

ゴールドクレストはガーデニングブームが盛り上がった時、たくさん植えられました。

しかし成長の早さと倒れる危険(根が浅い)があるため、今では提案しない業者が多いです。ヒノキ科の木なので、アレルギー反応を引き起こすことがあり、とくに花粉に敏感な人には不向き。また、高い湿度を好むため、乾燥した環境ではうまく育たない可能性があります。

これらの理由から、ゴールドクレストの植栽は慎重に検討すべき庭木です。


「ゴールドクレスト」を伐採・抜根したときの経験談

ゴールドクレストが倒れそうなので、すぐに来てください!」という電話があり、その日の現場が終わったあと夕方5時から作業。

住宅街の道路に面して植えられていた「高さ4m以上」の木で、脚立を使って一気に伐採し根っこを引っこ抜きました(作業時間30分)。近所の人が集まっていたので、ドキドキしながらの作業でした😳。


【4位】竹(根の広がりが尋常じゃない)

竹垣のフェンス竹垣の画像

竹は極めて成長が早く、侵略的な性質を持っているため、管理がすごく難しいです。一度植えられると、竹は根茎(地下茎)を通じて迅速に広がり、庭だけでなく隣接する土地にも侵入する可能性があります。これは隣人とのトラブルの原因となり、あとで大変です...

さらに、竹の根は強力で、家の基礎や敷地内の水道管、その他の埋設設備に損害を与える可能性があります。また、竹は高さが急速に伸びるため、手入れを怠ると視界を遮ったり、望まない日陰を作ったりするのもデメリットです。

これらの理由から、住宅街での植栽は不向きであると考えられます。もし竹の美しさを庭で楽しみたいなら、竹が広がらないようにする適切な障壁を設置するなど、事前の計画と準備が不可欠です。


「竹」を伐採・抜根したときの経験談

分譲地の境界塀を施工した時の経験談です。

その分譲地は、竹林を切り開いた場所にありました。境界塀の基礎を作るために地面を掘りますが、竹の根っこが至る所にあり、スコップが刺さらず、下に掘り進められません

基礎を作る場所だけなんとか根っこを切り、境界塀を施工したのを覚えています。割に合わない工事でした...


【5位】クヌギ(戸建ての庭には不向き)

くぬぎの幹立派なクヌギの幹

クヌギを戸建ての庭に植えることは、あまりおすすめできません。

なぜなら、クヌギが大きな木であること、そしてその根が強力で広範囲に広がることにあります。成長するにつれて、クヌギの根は家の基礎や水道管などの地下設備に、損害を与える可能性が高いです。また、クヌギの大きな枝が強風で折れやすく、家屋や人への危険をもたらすこともあります。

さらに、クヌギは多量の葉を落とし、秋には庭の清掃が大変です。これらの落ち葉は排水溝を詰まらせる原因にもなり得ます。

これらの理由から、クヌギは広い土地や公園など、より広範囲での植樹に適している樹木です。戸建ての庭には、根が浅く、成長が比較的遅い植物や、管理がしやすい小さめの木を選ぶ方が賢明です。


【6位】シマトネリコ(大きくなりすぎる)

シマトネリコは白い花を円錐状に咲かせる

シマトネリコは見た目が美しく、日本の多くの地域で見ることができる庭木です。しかし、戸建ての庭に植えることには、いくつかのデメリットがあります。

まず、シマトネリコは非常に成長が早く、大きな木になるため、庭のスペースに対して適切な管理が必要です。その根は強力で広範囲に広がるため、家の基礎や水道管などの地下設備に損害を与える可能性があります。

これらの理由から、シマトネリコは管理が楽な庭木とは言えず、戸建ての庭に植えるには注意が必要です。美しさだけでなく、将来的な成長やメンテナンスの手間、そして周囲の環境への影響も考えた上で植物を選びましょう。


【7位】金木犀(強烈な匂いが苦手な人も多い)

オレンジ色の花を咲かせるキンモクセイ

金木犀(キンモクセイ)はその甘く芳醇な香りで知られ、秋の訪れを告げる風物詩として親しまれています。しかし、戸建ての庭に植える際には注意が必要です。

金木犀は根が広範囲にわたって張る性質があり、家の基礎や排水システムに影響を及ぼす可能性があります。また、成長が早く、手入れを怠るとすぐに大きくなり過ぎてしまうため、定期的な剪定が欠かせません。

さらに、花の香りが強烈で、人によっては不快感を覚えることがあるため、ご近所とのトラブルに発展する恐れも...この香りは虫を引き寄せることもあるため、虫が苦手な方にとっては不向きかもしれません。

美しい香りと見た目を楽しむためにも、これらの点を踏まえた上で植栽するかどうか、慎重に判断することが必要な庭木です。


【8位】サザンカ(チャドクガの発生)

サザンカの花

サザンカはその美しい花を庭に添えることができる、魅力的な植物ですが、植える際にはいくつかの注意が必要です。

とくに、サザンカはチャドクガの発生を引き起こしやす、いというデメリットがあります。チャドクガは、その毛虫が持つ毒針毛によって、人やペットに健康リスクをもたらすことが知られています。これらの毒針毛に触れると、激しいかゆみや腫れを引き起こすこともあります。

もし庭の環境や自分自身の健康を守るために最大限の注意を払いたい場合は、チャドクガのリスクを抱えるサザンカの植栽を避け、他の代替植物を検討することもひとつの手です。安全で快適な庭作りを目指すならば、事前にリスクをよく理解し、適切な対策を講じることが不可欠です。


【9位】ラズベリー(するどいトゲがある)

ラズベリーを庭に植える際にはいくつかの注意点があります。まず、ラズベリーの繁殖力が非常に強いため、庭がラズベリーで覆われてしまう可能性があります。この植物は根茎を通じて素早く広がり、制御が困難になることが多いです。とくに、他の植物の生育スペースを奪ってしまうことがあるため、庭の管理が難しくなります。

また、ラズベリーには鋭いトゲがあります。このトゲは肌に触れると痛みを伴うだけでなく、小さな子どもやペットが庭で遊ぶ際にケガをするリスクがあります。トゲが衣服や肌に引っかかり、不快な思いをすることもあるでしょう。

これらの理由から、ラズベリーは管理が容易でなく、庭の他の部分や他の植物に影響を与える可能性があるため、慎重に検討する必要があります。他の植物との共存を図るためには、ラズベリーを植える場所を限定するか、根が広がるのを防ぐための対策をしてください。


【10位】ケヤキ(戸建ての庭には不向き)

欅の大木

ケヤキは非常に大きく成長する木であり、成熟すると高さが30メートル以上にもなることがあります。そのため、広いスペースが必要とされ、小さな庭では根が周囲の建物の基礎や他の植物に影響を与えるかもしれません。

また、ケヤキは光をたくさん必要とする木であるため、日陰の多い庭では十分に成長しない可能性があります。さらに、ケヤキの葉や枝は秋に大量に落ちるため、庭の管理が大変になることも考えられます。

これらの理由から、スペースが限られている場合や日照条件が良くない場所では、ケヤキを植えるのは避けた方が無難です。他のもっと小さくて、管理が容易な樹種を選ぶことをおすすめします。


まとめ

この記事では、庭に植えてはいけない植物ランキングを紹介しました。いかがだったでしょうか?

住宅街の戸建て住宅なら、大きく成長する木を選んではいけません。自分の家に損害を与えるだけならいいのですが、ご近所まで影響が及ぶと、いろいろトラブルが起きてめんどくさいです...


庭に植えてはいけない植物ランキング10選🏆【戸建ての庭木には不向き】

おすすめの庭木は「シンボルツリーランキング」として記事をまとめています。

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すぐ下の関連ページで「シンボルツリーランキング・植えてはいけないシリーズ・風水と庭木のヒント」を解説したページリンクを貼っておきます。

興味のある方はぜひご覧になってください😊


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以上、庭に植えてはいけない植物ランキング10選🏆【戸建ての庭木には不向き】…という話題でした。

更新:2024年05月02日|公開:2024年04月02日

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