外構エクステリア工事の耐用年数は?🤔【現役プロが寿命を経験から予想!】
【更新日】2024.07.02.
外構工事の耐用年数は、しっかりと理解していますか?多くの人がその実態について、不安を抱えています。自宅のフェンスやテラス屋根、さらにはウッドデッキまで、その寿命を知ることはすごく重要です。
そこでこの記事では、国税庁が定める「耐用年数の基準」を明確に解説します。フェンスやテラス屋根、ウッドデッキ、土間コンクリートなど、外構工事に関連する様々な部分の具体的な耐用年数と、それに基づくリフォームのタイミングについて紹介。
読み進めることで、外構工事の各部材の耐用年数を正しく理解し、適切なリフォーム計画を立てるための満足できる情報が得られるでしょう。不安を解消し、安心して住まいを守る手助けになる内容が、この記事にたっぷりありますよ😊
当社クローバーガーデンは、埼玉県で営業する「外構と庭工事の専門会社」です。年間60件ほどの工事を行い、今までたくさんのお客さまにご満足いただきました。
わたしたちは、施工とデザインにおいて高い専門知識と技術を持ち、お客さまの理想とする家づくりをお手伝いしています。家の外まわりならすべて工事でき、庭木の植栽や芝張りまで幅広く対応できる業者です。
【耐用年数とは?】国税庁が定めている数値
耐用年数とは、国税局が定めた「その資産が耐えられる使用期間」のことです。
外構エクステリア工事に使われるアイテムの耐用年数は「8~35年の範囲」にあります。アイテムの例は「ブロック塀・フェンス・コンクリート敷き」などです。
ただしレンガ塀でも、腐食性を有する気体の影響を受けるもの=7年、その他は25年(一般住宅はこっち)、と使用場所によって耐用年数は異なります。
耐用年数はあくまで目安なので、その年数が来たら「絶対リフォーム(作り直す)しなければならない」というわけではありません。
【外構工事の耐用年数】現役プロが寿命を経験から予想🤔
外構エクステリア工事に使われるアイテムの「耐用年数」と「プロが考える寿命」を紹介していきます。
寿命は「プロの経験に基づいた予想値」なので、あくまで参考としてください。雨・風・車の排気ガスなどの影響で、アイテムの寿命は大きく変化します。
【参考ページ】≫価償却資産の耐用年数等に関する省令
- 塀
- 舗装
- フェンス
- 庭ガーデン
- その他(カーポートなど)
1.塀の耐用年数と寿命
アイテム | 耐用年数 | 寿命(参考値) |
---|---|---|
鉄筋コンクリート塀 | 30年 | 妥当 |
ブロック塀 | 15年 | 30年 |
レンガ塀 | 25年 | 妥当 |
石塀 | 35年 | 妥当 |
土塀 | 20年 | 経験なし |
一般的な外構工事では、ブロック塀とレンガ塀が採用されることが多いです。ここには門柱も含まれます。
ブロック塀の耐用年数は15年となっていますが、経験的に30年ぐらいの寿命はあります。土に接する部分を鉄筋コンクリートにすることで、寿命はかなり伸びます。
ただし中の鉄筋が腐食するのが約20年なので、グラグラするようであればすぐにリフォームしたほうがいいでしょう。
門柱と塀の施工例はこちら ⏬
2.舗装の耐用年数と寿命
アイテム | 耐用年数 | 寿命(参考値) |
---|---|---|
コンクリート敷き | 15年 | 妥当 |
ブロック敷き | 15年 | 妥当 |
レンガ敷き | 15年 | 妥当 |
石敷き | 15年 | 妥当 |
アスファルト敷き | 10年 | 妥当(ただしすぐに凹む) |
舗装面では、駐車場のコンクリート仕上げが重要な指標で、15年というのは妥当です。
車が乗らない場所(庭やアプローチなど)であれば、どのアイテムも+10年ぐらい寿命は伸びます。
一般住宅での駐車場仕上げに、アスファルトはおすすめできません。理由はコンクリート仕上げよりも寿命が短く、常に荷重がかかる場所(タイヤの下)はすぐに凹んでしまうからです。
駐車場の施工例はこちら ⏬
外構駐車場おしゃれ100選【コンクリートアイデア-デザインが満載🚗】
3.フェンスの耐用年数と寿命
アイテム | 耐用年数 | 寿命(参考値) |
---|---|---|
フェンス(金属) | 10年 | 妥当(アルミは半永久的) |
フェンス(樹脂製) | 10年 | もっと長い |
フェンス(木造) | 10年 | もっと短い |
最も多く使われる金属フェンスは、「寿命がない」と言っていいでしょう!ここでは「アルミ形材・アルミ鋳物・スチールメッシュ」を指します。
ただし昔よく使われた金属フェンスは雨によるサビが出るので、耐用年数の10年ぐらいが妥当です。
樹脂製のフェンスは耐用年数よりもっと長く寿命があり、木製フェンスの寿命はもっと短いです。ただし木製フェンスはペンキを塗り変えるなど、こまめに手入れをすれば10年ぐらいはもつでしょう。
なおこれらは台風・突風・雪などによる破損は考慮していません。
フェンスの施工例はこちら ⏬
【本物の施工例☆】外構フェンスおすすめ10種類🤩【現役プロが厳選しました!】
4.庭ガーデンの耐用年数と寿命
アイテム | 耐用年数 | 寿命(参考値) |
---|---|---|
庭木 | 20年 | 管理による |
耐用年数表にある庭ガーデンに関係する項目は「緑化施設及び庭園」で、工場緑化施設=7年、その他の緑化施設及び庭園=20年となっています。
それが何を指しているかがよくわからず、ここでは庭木だけの紹介となります。勉強不足で申し訳ありません。
シンボルツリーの詳細はこちら ⏬
庭木やシンボルツリーに使える植木🌳【庭や玄関前におすすめの樹木一覧です】
5.その他の耐用年数と寿命
アイテム | 耐用年数 | 寿命(参考値) |
---|---|---|
カーポート | 15年 | もっと長い |
ウッドデッキ(樹脂製) | 10年 | もっと長い |
テラス屋根(金属) | 15年 | もっと長い |
テラス屋根(木造) | 8年 | 妥当 |
照明器具 | 15年 | 妥当 |
最新のカーポートの寿命は半永久的です。カーポートは屋根材の劣化が目立ちますが、ポリカーボネートは耐久性に優れ紫外線による劣化も起こりません。昔の波板(プラスチック)はすぐに劣化します。
ウッドデッキは樹脂製の商品を使えば、20年以上の寿命があります。木製のウッドデッキは寿命が短いですが、ペンキの塗り替えなどメンテナンスをしっかりやれば長持ちします。
テラス屋根も金属アルミ製は半永久的、木造は8年が妥当です。ここにはパーゴラも含まれます。
照明器具は配線がしっかり施工されていれば、15年は妥当です。よく起こる故障は、地中に埋めた配線の漏電によるものです。
なおこれらは台風・突風・雪などによる破損は考慮していません。
【減価償却とは?】外構工事は固定資産になる!
外構工事に含まれる資産は「固定資産」として扱われ、事業に利用するのであれば「減価償却」が適応されます。
減価償却とは、固定資産の耐用年数にしたがって、分割して費用を計上していくことです。
例えばブロック塀の耐用年数は15年で、工事費が100万円かかったとします。一度に100万円払うのは大変なので、15年かけて100万円を分割して経費算入していきます。
なお減価償却費の計算方法には「定額法」と「定率法」の2つがありますが、ここでは割愛します。
まとめ
この記事では、国税庁が定めた外構工事の耐用年数と、プロの経験に基づいた寿命を解説しました。いかがだったでしょうか?
このページで紹介した外構アイテムの一覧表は以下です。
アイテム | 耐用年数 | 寿命(参考値) |
---|---|---|
鉄筋コンクリート塀 | 30年 | 妥当 |
ブロック塀 | 15年 | 30年 |
レンガ塀 | 25年 | 妥当 |
石塀 | 35年 | 妥当 |
土塀 | 20年 | 経験なし |
コンクリート敷き | 15年 | 妥当 |
ブロック敷き | 15年 | 妥当 |
レンガ敷き | 15年 | 妥当 |
石敷き | 15年 | 妥当 |
アスファルト敷き | 10年 | 妥当(ただしすぐに凹む) |
フェンス(金属) | 10年 | 妥当(アルミは半永久的) |
フェンス(樹脂製) | 10年 | もっと長い |
フェンス(木造) | 10年 | もっと短い |
庭木 | 20年 | 管理による |
カーポート | 15年 | もっと長い |
ウッドデッキ(樹脂製) | 10年 | もっと長い |
テラス屋根(金属) | 15年 | もっと長い |
テラス屋根(木造) | 8年 | 妥当 |
照明器具 | 15年 | 妥当 |
耐用年数は固定資産の減価償却算出と、リフォーム時期の目安に使われます。「耐用年数が来たから、すぐにリフォームしなきゃ!」と考える必要はなく、あくまで使用期間の参考にしてください。
リフォームの目安は、そのアイテムが劣化してるかどうかが重要で、目で見て判断できます。
とくに危険なのが、昔に建てた「背の高いブロック塀」です。少しでもグラグラしていたら、プロに診断してもらいましょう。
すぐ下の関連ページで「外構のリフォーム工事・カーポートの耐用年数・物置の耐用年数を解説したページリンクを貼っておきます。
興味のある方はぜひご覧になってください😊
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以上、外構エクステリア工事の耐用年数は?🤔【現役プロが寿命を経験から予想!】…という話題でした。
更新:2024年07月02日|公開:2023年04月11日