芝生に発生する病気7種類と対策🦠【枯れる原因-薬剤-予防法も解説します】

【更新日】2024.07.13.【PR】

美しい芝生を持つことは多くの人にとって夢ですが、芝生の病気はその夢を脅かす存在です。とくに病気の初期段階では症状がわかりにくく、手遅れになることも少なくありません。

そこでこの記事では、芝生の病気に焦点を当て、どのように予防と対策を行えば良いのかを解説します。病気を未然に防ぐ方法から、発症後の効果的な治療法まで幅広く紹介。

読み終わる頃には、あなたも芝生の病気に対する不安を解消し、いつでも美しい緑の庭を保つための知識を得られます。美しい庭を長く保つために、ぜひこの記事を参考にしてください😊


執筆者ライターの外構専門家「菅間勇」
【この記事の執筆者】菅間 勇
埼玉県生まれで、外構エクステリア業界は20年以上(今も現役)。東京農業大学・大宮建設高等職業訓練校卒。高校からアルバイトで外構と庭の仕事をはじめる。子どもと筋トレをこよなく愛す、3児の父親。【資格:2級建築士・2級建築施工管理技士】≫信頼できる情報発信に向けての取り組み

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【予防が大事!】病気が出ない環境づくりをする


ここでのポイントは3つ
  • 病気を見分けるのは難しい!
  • 日本芝と西洋芝がかかる病気の一覧表
  • 病気が出ない環境づくりをしよう!

病気の見分け方は難しい!

芝生にはいろんな病気が発生します。

しかしその病気が「害虫由来なのか?手入れ不足からなのか?」と、病気を見分けるのは難しいです。また、日本芝と西洋芝で発生する病気も違います。

そこでまず考えることは、見える症状が人為的・生理的なものかを見極めることです。そのどちらでもないとき、はじめて病気の影響を考えます。


日本芝と西洋芝がかかる病気の一覧表

一覧にしてかんたんにまとめると以下です。

芝生の種類 日本芝 西洋芝
発生する病気 ・さび病
・春はげ症
・ラバーパッチ
・ダラースポット
・フェアリーリング病
・さび病
・雪腐病
・ブラウンパッチ
・ダラースポット
・フェアリーリング病

かかる病気の数は西洋芝の方が多く、両方に発生する病気もあります。

よく植えられる高麗芝は病気にすごく強く、西洋芝は弱いのが一般的です。とくに寒冷地向けの西洋芝を暖かい地域に植えると、気候が合わず病気が発生しやすくなります。


病気が出ない環境づくりをしよう!

なぜなら、病気が出にくい環境をつくることが、最強の予防策だからです。

注意すべきことと手入れは以下。

  • 日当たり
  • 水はけ
  • 風通し
  • 肥料
  • 水やり
  • 芝刈り
  • 目土入れ
  • サッチング
  • エアレーション

いっぱいありますが、上記に配慮しながら芝生を育てると、病気の発生が少なくなります。また、見つけたらすぐに対処するのも大事です。


慌てる必要はない!

芝生の上で飛び跳ねる子供たち

芝生は植物の中でも強い種類なので、症状が出ても慌てる必要はありません。

なぜなら、

芝面全体に被害が及んでいるのを目にすることは、実際にはあまりないから


です。

芝が茶色くなったり枯れるのは、むしろ人為的な要因であることが多い!つまり「日々の手入れをしっかりやりましょう!」ということになります。


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【7種類】芝生に発生する病気と対策

ここからは、芝生初心者にもわかりやすく、発生する病気7種類と対策を解説していきます。


ここでのポイントはこちら!
  1. 【さび病】オレンジ色のさびに似たものが発生
  2. 【ラバーパッチ】日本芝でよく見られる病気
  3. 【ブラウンパッチ】寒地型の西洋芝で見られる病気
  4. 【ダラースポット】クモの巣のようなものが発生
  5. 【ピシウム病】寒地型の西洋芝で見られる病気
  6. 【春はげ症】パッチ状に丸くはげる病気
  7. 【雪腐病】雪解け直後に発生しやすい病気

発生する病気はたくさんありますが、ここでは7つに絞って紹介します。

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1.【さび病】オレンジ色のさびに似たものが発生

草花に発生したさび病の症状

【さび病とは?】原因と症状

さび病は、芝生によくみられる病気です。

  • 【病原菌】糸状菌(カビ)
  • 【原因】過湿・風通しが悪い・肥料不足
  • 【症状】斑点を生じ、やがてさび色に変化
  • 【発生する芝生】日本芝・西洋芝
  • 【発生時期】春と秋

大きなデメリットは、葉の色が悪くなり鑑賞価値が下がること。ただし発生面積が小さければ、それほど重大な病気にはなりません。


【対策と予防方法】効果のある薬を紹介

以下の対策が効果的です。

  • 風通しをよくする
  • 肥料をしっかりやる
  • 発生した葉を除去する

除去した芝生を放置すると感染が広がるので、ゴミ袋に入れて処理しましょう。

また効果のある薬剤は、以下がおすすめです。


2.【ラバーパッチ】日本芝でよく見られる病気

写真はイメージ画像です

【ラバーパッチとは?】原因と症状

ラバーパッチは「葉腐(はぐされ)病」とも呼ばれ、暖地型の芝生によく見られます。

  • 【病原菌】糸状菌(カビ)
  • 【原因】水はけが悪い・窒素過多
  • 【症状】直径30cm以上の変色や枯れ
  • 【発生する芝生】暖地型の日本芝と西洋芝
  • 【発生時期】春と秋

ラバーパッチが発生すると芝生は次第に変色し、放置するとパッチ内の芝生が枯れます。直径が30cmぐらいになると目立ちはじめ、それが集まると大型になるのが特徴です。


【対策と予防方法】効果のある薬を紹介

以下の対策が効果的です。

  • 風通しをよくする
  • 土の排水をよくする
  • 窒素成分が少ない肥料を使う

効果のある薬剤は、以下がおすすめです。


ラバーパッチはどんどん広がる性質があるので、薬剤はパッチ面より大きく散布しましょう。このとき、窒素成分が少ない肥料を一緒に散布すると、回復が早まります。


3.【ブラウンパッチ】寒地型の西洋芝で見られる病気

写真はイメージ画像です

【ブラウンパッチとは?】原因と症状

ブラウンパッチは、「葉腐(はぐされ)病」とも呼ばれ、寒地型の西洋芝によく見られます。

  • 【病原菌】糸状菌(カビ)
  • 【原因】高温多湿・窒素過多・排水不良
  • 【症状】直径10cm以上の変色や枯れ
  • 【発生する芝生】寒地型の西洋芝
  • 【発生時期】夏

大きなデメリットは、芝が弱っている夏場に発生するので、ほかの病気も併発しやすいことです。サッチを放置しておくと、発生源になるので注意しましょう。


【対策と予防方法】効果のある薬を紹介

以下の対策が効果的です。

  • 風通しをよくする
  • 窒素成分を減らす
  • 一般的な手入れをしっかりやる

日々の手入れをしっかりやることが大事。サッチングや芝刈り後のゴミはそのままにせず、ゴミ袋に入れて処分します。

また効果のある薬剤は、以下がおすすめです。


同時に発生するほかの病気にも気をつけ、早めの対策が求められます。


4.【ダラースポット】クモの巣のようなものが発生

写真はイメージ画像です

【ダラースポットとは?】原因と症状

ダラースポットは、日本芝と西洋芝の両方にみられる病気です。

  • 【病原菌】糸状菌(カビ)
  • 【原因】肥料不足(とくに窒素)
  • 【症状】直径数cmの多数の変色や枯れ
  • 【発生する芝生】日本芝・西洋芝
  • 【発生時期】春~秋にかけて

ダラースポットは見分け方がかんたんで、早朝にクモの巣に似た菌糸が目視可能です。放置すると根っこまで枯れて、回復するまで時間がかかります。


【対策と予防方法】効果のある薬を紹介

以下の対策が効果的です。

  • 肥料をしっかりやる
  • 芝刈りをしっかりやる
  • 夕方から夜の水やりはしない

肥料をしっかり与えることが大事で、とくに窒素成分を切らさないようにしましょう。

また効果のある薬剤は、以下がおすすめです。


上記2つの殺菌剤を交互に散布するのがコツ。なぜなら、同じ薬剤を連続して使うと、効き目が悪くなるからです。


5.【ピシウム病】寒地型の西洋芝で見られる病気

写真はイメージ画像です

【ピシウム病とは?】原因と症状

ピシウム病とは、寒冷地向けの西洋芝でよくみられる病気です。

  • 【病原菌】カビ
  • 【原因】土壌が貧弱・過湿
  • 【症状】楕円形のパッチができる
  • 【発生する芝生】寒地型の西洋芝
  • 【発生時期】1年中

クモの巣のような菌糸が出るのが特徴。デメリットは、苗立枯れと根腐れを起こすことです。ピシウム菌は未熟な有機物を好むので、微生物相が貧弱だと被害を受けます。


【対策と予防方法】効果のある薬を紹介

以下の対策が効果的です。

  • 風通しをよくする
  • 水はけをよくする
  • 土づくりをしっかりやる

基本的な手入れをしっかりやり、夕方から夜の水やりは控えましょう。

また効果のある薬剤は、以下がおすすめです。


6.【春はげ症】パッチ状に丸くはげる病気

写真はイメージ画像です

【春はげ症とは?】原因と症状

春はげ症は、日本芝によくみられる病気です。

  • 【病原菌】糸状菌(カビ)
  • 【原因】冬が暖かいと発生しやすい
  • 【症状】直径30cmほどのパッチ状にはげる
  • 【発生する芝生】日本芝
  • 【発生時期】春の3~4月

梅雨が近づき暖かくなると、自然に回復することが多いです。もし気になるなら、前年の秋から冬にかけて、芝生面をいつもきれいに掃除しておくといいでしょう。


【対策と予防方法】効果のある薬を紹介

以下の対策が効果的です。

  • 秋に薬剤の予防散布

また効果のある薬剤は、以下がおすすめです。


春はげ症が発症してからでは遅く、前年の秋10月~11月に予防的に散布するのがポイントです。


7.【雪腐病】雪解け直後に発生しやすい病気

庭木まわりの芝生と雪

【雪腐病とは?】原因と症状

雪腐病は、寒冷地向けの西洋芝によくみられる病気です。

  • 【病原菌】糸状菌(カビ)
  • 【原因】過湿・水はけが悪い
  • 【症状】雪解け直後にパッチ状に枯れる
  • 【発生する芝生】寒地型西洋芝
  • 【発生時期】春

北海道から日本海側の積雪地帯によく見られる病気です。芝生に雪が積もっている期間が長いほど、発生しやすくなります。北海道では5種類の雪腐病があるようです。


【対策と予防方法】効果のある薬を紹介

以下の対策が効果的です。

  • 風通しをよくする
  • 水はけをよくする
  • 積雪前に薬剤を予防的に散布

また効果のある薬剤は、以下がおすすめです。


上の薬剤を、11~12月に予防的に散布しましょう。


【薬剤で対策!】殺菌剤の使用方法と注意すべきこと

薬剤を撒く女性のイラスト

ここでのポイントは3つ
  • 説明書きをしっかり読む
  • 殺菌剤の撒き方のコツ5つ
  • 子供やペットの安全に注意!

説明書きをしっかり読む

薬剤を安全に使うには、使う殺菌剤の説明書をしっかり読みましょう。

なぜなら、商品によって使い方が異なり、使い方を守らないと健康を害したりするからです。文字が小さくて読みにくいですが、すごく重要な情報が記載されています

たとえば、「どのような病気に効果を発揮するか?」「散布できる時期はいつか?」「どんな種類の芝に使用できるか?」などです。ラベル書きに従えば、失敗することはありません。


殺菌剤の撒き方のコツ5つ

基本的な撒き方は以下です。

  • 必要量をしっかり守る(多すぎてもよくない)
  • 風のない日や散布後に雨が降らない日を選ぶ
  • 周囲の草花・庭木にかからないようにする
  • 目に入ったり皮膚についたらすぐに洗う
  • 子供の手の届かない安全な冷暗所に保管

繰り返しになりますが、殺菌剤の記載ラベルをしっかり読むことが大事です。


子供やペットの安全に注意!

庭で楽しそうに遊びまわる子供と犬

殺菌剤を撒いたばかりは、子供やペットを遊ばせないようにしましょう(もちろん大人も)。

最低でも2~3日おいてから、芝庭に立ち入るようにします。とくに犬のボール遊びは、ボールが芝生にべったりつくので、飼い主が匂いを嗅いで確認します。

また、殺菌剤の安全性を疑う人もいるかもしれませんが、最新の薬剤は安全性に配慮してあります。ここでも、必要量や希釈量をしっかり守ることが大切です。


まとめ

芝生に見られる病気をまとめた画像

記事のポイントをまとめます。

  • 病気が出ない予防法とは?
  • 発生する病気7種類と対策
  • 薬剤の使用で注意すべきこと

以上の3つです。


この記事では、芝生に発生する病気とその対策を紹介しました。いかがだったでしょうか?

病気を予防するには、やっぱり日々の手入れが大切です。まだ芝生を張っていないなら、土づくりをしっかりやっておくと病気は発生しにくくなります。


芝生全体が枯れることは、あまりありません。

パッチ状の症状が出たら放置せず、すぐ対策すれば復活が早くなりますよ!



すぐ下の関連ページで「芝生の手入れ・芝生の害虫・芝生の肥料」を解説したページリンクを貼っておきます。

興味のある方はご覧になってください😊


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以上、芝生に発生する病気7種類と対策🦠【枯れる原因-薬剤-予防法も解説します】…という話題でした。

更新:2024年07月13日|公開:2021年08月25日

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