ガラスブロックの施工方法【DIY前に知りたい費用と注意点】

【更新日】2026.04.17

ガラスブロックの施工方法【DIY前に知りたい費用と注意点】

ガラスブロックを外構に使いたくても、「DIYで施工できるのか」「費用はどれくらいか」「塀や門柱で使って危なくないか」と迷う人は少なくありません。

実際には、ガラスブロックは光を通しておしゃれに見える反面、重さがあり、納まりや下地の精度も求められます。さらに、門柱のアクセントと塀の一部では施工の考え方が変わるため、見た目だけで決めると失敗しやすくなります。

そこでこの記事では、ガラスブロックの施工方法を基本から整理しながら、DIY前に知りたい注意点、費用の考え方、外構で使いやすい場所までわかりやすく解説します。


外構専門家 菅間勇
- この記事の執筆者 菅間勇 -
埼玉県生まれ。外構エクステリア業界20年以上(現在も現役)。2級建築士・2級建築施工管理技士。戸建て住宅の外構、庭づくり、植栽を中心に、現場経験をもとに情報を発信しています。 ≫信頼できる情報発信に向けての取り組み

1. ガラスブロックの施工方法

庭のアクセントにガラスブロック塀庭のアクセントにガラスブロック塀

ガラスブロックの施工方法は、ただ埋め込むだけでは終わらない工事です。

光を通すので軽やかに見えますが、実際は厚みと重さがあり、下地・緩衝材・目地の納まりまで整えないときれいに仕上がりません。DIYで考えられる場面もありますが、門柱や塀に使うなら、まずは施工の基本を先に知っておくことが大切です。


1-1. モルタル納まりが基本

ガラスブロック施工の基本は、モルタルで納めることです。

ガラスブロックは置くだけでは安定しないので、開口部や周囲を整えたうえでモルタルで据え付けます。少しのズレでも目地の乱れが見えやすく、透明感のある素材ほど粗さが目立ちます。見た目の美しさは、納まりの精度でほぼ決まります。

ガラスだから、はめ込むだけで済むように見えるかもしれません。けれど、実際は壁材として組み込む施工です。簡単そうに見えるほど、納まりの差が仕上がりへそのまま出ます。


1-2. 緩衝材で力を逃がす

ガラスブロックのエキスパンション材

ガラスブロック施工では、エキスパンション材が欠かせません。

地震の揺れや熱による膨張収縮の力を、ガラス面へ直接伝えないための緩衝材です。これを巻かずに納めると、振動や動きの逃げ場がなくなり、無理な力がかかりやすくなります。見えない部材ですが、仕上がりと安全性の両方を支える要です。

小さな部材だから省いてもよさそうに感じる人もいるでしょう。ですが、ここを軽く見ると施工の意味が薄れます。ガラスブロックは、きれいに見せる前に守る納まりが必要です。


1-3. 屋外はアクセント施工が基本

ガラスブロックを使った施工例のまとめ画像

外構では、アクセント使いが基本になります。

門柱に数個入れたり、塀の一部に明かり取りとして使ったりするだけで十分に印象が変わります。全面にたくさん使うより、納まりも考えやすく、費用も抑えやすいです。ガラスブロックは数より位置で効かせる素材です。

せっかくなら多く使いたくなるものです。けれど、やりすぎると費用も納まりも重くなります。外構では、少なく入れてしっかり効かせるほうが上品です。


2. DIY前に知りたいガラスブロックの基本

DIY前に知っておきたいのは、ガラスブロックの性質です。

おしゃれな建材ですが、窓ガラスの延長のように考えると判断を誤りやすくなります。形、厚み、使う場所の違いを先に整理しておくと、できることと避けたほうがよいことが見えやすくなります。


2-1. 四角い空洞ガラスと考える

壁面にガラスブロックを使った画像

ガラスブロックは、中が空洞のガラス建材です。

2つの厚い箱型ガラスを高温で密着させた構造で、見た目は窓のようでも開閉するものではありません。光を通しながら、壁の一部として使う前提の素材です。だから施工でも、ガラスというより壁材として扱う感覚が必要になります。

見た目だけだと装飾ガラスのように見えるでしょう。ですが、実際は壁に組み込む建材です。この認識があるだけで、DIYでできる範囲の見立てもかなり変わります。


2-2. サイズは190角と145角が基本

ガラスブロックのサイズ・寸法

外構でよく使うのは、190角と145角の2サイズです。

190×190×95mmはブロック塀に合わせやすく、145×145×95mmは塗り壁まわりでも納めやすいサイズです。サイズが合わないと、周囲の壁との厚みやバランスで苦労しやすくなります。DIYでは見た目より寸法合わせが難所になります。

安いものを先に買いたくなる気持ちはあるでしょう。ですが、サイズが合わないと施工の手間が一気に増えます。ガラスブロックは、価格より納まりで選んだほうが結局は安定します。


2-3. 室内用と屋外用を同じ感覚で選ばない

室内の中廊下にあるガラスブロック

DIY前に気をつけたいのは、室内用と屋外用の違いです。

室内なら使えても、屋外のブロック塀にそのまま合わせにくい厚みの製品があります。通販で安く見えても、あとで積みにくくなる例は少なくありません。見た目が似ていても、使う場所の前提を分けて考えるべきです。

同じガラスブロックならどこでも使えそうに見えるかもしれません。けれど、外構では壁との取り合いがかなり重要です。使う場所が決まってから製品を選ぶほうが失敗しにくいです。


3. ガラスブロックの施工手順

ガラスブロック施工は、順番を崩さないことが大切です。

きれいに見える施工ほど、ブロックを入れる前の確認が丁寧です。DIYを考えるなら、まずは工程を頭に入れて、どこでズレやすいかを先に知っておくと判断しやすくなります。


3-1. 上面を確認する

ガラスブロックの上面

最初にやるのは、ガラスブロックの上面確認です。

△矢印やNマークがある面を上面として使います。エキスパンション材を巻いたあとでは分かりにくくなるので、先に確認しておく必要があります。小さな見落としですが、最初の向きを誤ると後で整えにくくなります。

上下はどちらでも同じに見えるでしょう。ですが、施工では最初の向きが基準になります。こういう細かな確認ほど、仕上がりの安定につながります。


3-2. エキスパンション材を巻く

ガラスブロックの完成図面

次に必要なのは、エキスパンション材を巻く作業です。

側面へ5mm厚の専用緩衝材を巻いて、ブロックやモルタルと直接触れない状態をつくります。これによって、揺れや膨張収縮の力を逃がしやすくなります。DIYで省きたくなる工程ですが、ここを飛ばすと意味がありません。

両面テープで固定するだけなら簡単そうに見えるかもしれません。けれど、役割はとても大きいです。目立たない工程ほど、きちんと守るほうがいいです。


3-3. 開口部とセンターをそろえる

ガラスブロックの積み方

施工で差が出やすいのは、センターの通りです。

使うブロックとガラスブロックのセンター位置をそろえて納めないと、仕上がりが不自然に見えます。厚みの違う製品を無理に合わせると施工も難しくなります。見た目を整えるには、真っすぐな通りを最初に意識することが大切です。

数個だけなら多少ずれても分からないと思う人もいるでしょう。ですが、ガラスは少しの乱れでも目立ちます。最初の位置合わせが、そのまま完成度になります。


3-4. モルタルを調合する

ガラスブロック用モルタルの作り方

据え付けでは、モルタルの調合も重要です。

目安は砂3〜4に対してセメント1、水0.4ほどです。柔らかすぎると安定せず、硬すぎると納まりにくくなります。きれいに見せるには、材料の配合も軽く考えないほうがいいです。

モルタルなら何でも同じに感じるかもしれません。けれど、仕上がりを左右するのはこういう地味な部分です。DIYでやるなら、配合まで守るほうが安心です。


3-5. シーリングで仕上げる

ガラスブロックのシーリング仕上げ

最後は、シーリングで仕上げる工程です。

ブロックとガラスブロックの接合部分は、市販のシーリング材で目地を仕上げます。ここで大切なのは、ガラスブロックをモルタルへ直接触れさせないことです。最後に表面の汚れを拭き取るところまで含めて完成になります。

見た目だけなら、目地を埋めれば終わりに見えるでしょう。ですが、ガラス面の曇りや汚れは意外と残ります。最後のひと手間まで丁寧なほうが、完成後の印象はずっと良くなります。


4. DIY前に知りたい注意点

DIYで考えるなら、先に弱点を知っておいたほうが安心です。

ガラスブロックは見た目が魅力的なぶん、重さや施工難易度、費用の上がり方を軽く見やすい素材でもあります。おしゃれさだけで進めると、あとで修正がききにくくなります。


4-1. 重い

DIY前にまず受け止めたいのは、重さです。

ガラスブロック1個の重さはおよそ2〜3kgあります。室内でたくさん使うなら補強が必要になることもあり、どう見せるかだけでなく、どこへ乗せるかも考えなければいけません。軽そうに見える素材ほど、この差は見落としやすいです。

ガラスだから軽いように見えるかもしれません。ですが、持つと印象はすぐ変わります。DIYでは、見た目より重量感を先に受け止めることが大切です。


4-2. 自分でDIYするのは難しい

率直に言うと、DIY難易度は高めです。

室内なら壁の補強が絡み、屋外ならガラスブロックの上へさらにブロックを積む納まりが難しくなります。慣れている職人には基本作業でも、DIYではズレや汚れがそのまま残りやすいです。小さな飾り壁以外は慎重に考えたほうがいいです。

どうしても自分でやりたくなる気持ちはあるでしょう。けれど、正面の見せ場ほど失敗は目立ちます。DIYは小さく低い範囲にとどめるほうが賢いです。


4-3. たくさん使うと費用が高くなる

もうひとつの弱点は、数を増やすと高くなることです。

ガラスブロックは1個あたりカタログ価格で約2,000〜4,000円ほどかかります。普通のコンクリートブロックが1個200円前後なので、材料単価だけ見てもかなり差があります。外構では数個のアクセントなら考えやすくても、多用すると一気に予算が重くなります。

少し高いくらいなら気にならない人もいるでしょう。ですが、数を増やした瞬間に印象は変わります。ガラスブロックは、少なく入れて効果を出すほうが現実的です。


5. 塀や門柱で使いやすい場所

ガラスブロックは、使う場所を絞るほど映えやすい素材です。

どこでも同じように使えるわけではなく、明るさや抜け感を足したい場所でこそ良さが出ます。門柱、塀、外壁スリットのように、役割がはっきりした場所へ入れるほうが整いやすいです。


5-1. 門柱のアクセント

四角のデザインでまとめた門まわり施工例

いちばん使いやすいのは、門柱のアクセントです。

門柱へ数個だけ入れると、光が抜けてやわらかい印象が出ます。同サイズの化粧ブロックと合わせると、統一感もつくりやすいです。正面の見せ場で少なく効かせる使い方は、ガラスブロックととても相性がいいです。

門柱は塗り壁だけで十分に見えるでしょう。けれど、少しガラスが入るだけで空気は変わります。やりすぎず印象を上げたいなら、まずここが入りやすいです。

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5-2. 塀の明かり取り

塀にガラスブロックを入れた施工例

塀では、明かり取りとして使うとまとまりやすいです。

距離のある塀でも、ガラスブロックが入ると圧迫感が少しやわらぎます。外壁側のガラスブロックと呼応させると、建物と外構の一体感も出しやすいです。完全な目隠しではなく、閉じすぎない壁をつくりたい場面で向いています。

塀なら穴を開けないほうが安心に見えるかもしれません。ですが、重たい壁は見た目も重くなります。少し光を通すだけで、外構全体はかなり軽やかになります。

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5-3. 外壁スリットや庭の壁

外壁のスリットにガラスブロックを入れた施工例

もうひとつ映えやすいのが、外壁スリットや庭の壁です。

縦に並べたり、庭のアクセント壁に使ったりすると、光の入り方そのものがデザインになります。坪庭のように、光を取り込みたい場所では特に効果が出やすいです。数を並べても意味が生まれるのは、こうした明かり取りの役割がはっきりした場所です。

飾りとしてだけ入れると弱く見えるかもしれません。けれど、光を導く目的があると途端に生きます。ガラスブロックは、使う理由がある場所ほど強い素材です。

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6. ガラスブロック施工の費用

ガラスブロック施工では、本体価格より総額で見ることが大切です。

材料費だけでなく、納まりの手間や周囲の仕上げまで含めると費用差が出やすくなります。DIYで安く見えても、やり直しや補修まで含めて考えるほうが現実的です。


6-1. 本体価格は1個2,000〜4,000円が目安

ガラスブロック本体は、安い建材ではありません

プレーンなタイプで約2,000円〜、色つきタイプで約4,000円〜がひとつの目安です。普通のコンクリートブロックに比べるとかなり高く感じます。だからこそ、使う数を絞る考え方が合っています。

数個なら安く済みそうに感じるかもしれません。けれど、単価は思った以上に効きます。気軽なアクセント材というより、印象を変えるための少数使い向きです。


6-2. 数を増やすほど施工費も上がる

費用が重くなるのは、材料費だけではありません

数が増えるほど、位置合わせ、目地調整、清掃の手間も増えます。見た目がきれいなほど施工精度が求められるので、工事費も軽くはなりません。アクセント施工が現実的といわれるのは、この手間も含めた話です。

材料を買えれば大半は済むように見えるでしょう。ですが、ガラスブロックは納まりの手間が大きいです。見積もりでは、むしろそこを見たほうが判断しやすいです。


6-3. DIYは安さよりやり直しの負担を見る

DIYを考えるときは、やり直しの重さまで見ておくべきです。

割れ、汚れ、目地の乱れが出ると、正面の見せ場ではずっと目につきます。材料の再購入や補修の手間を考えると、最初から業者へ任せたほうが結果的に安定することもあります。価格だけでDIYに寄せすぎないほうが安心です。

DIYそのものが悪いわけではありません。けれど、外構の見せ場ほど失敗は残りやすいです。安くする判断より、あとで後悔しない判断のほうが大切になることもあります。


7. よくある質問5つ(FAQ)

Q1. ガラスブロックはDIYでも施工できる?

小さな飾り壁やアクセント程度なら考えられますが、門柱や塀の構造に関わる場所は慎重に見たほうが安心です。下地、緩衝材、目地の精度まで必要なので、見た目以上に難易度は高めです。


Q2. ガラスブロックは地震で割れない?

普通の使い方で大きな不安は出にくいです。施工時にエキスパンション材を入れて力を逃がす納まりにすることで、振動や熱膨張への対応がしやすくなります。


Q3. ガラスブロックはどこに使うとおしゃれ?

門柱のアクセント、塀の明かり取り、外壁スリットの採光などが使いやすいです。広く使うより、少なく入れて効かせるほうが上品にまとまりやすくなります。


Q4. 外構用のガラスブロックは何を見て選ぶ?

サイズ、厚み、屋外で使える納まりかどうかを先に見たほうが安心です。価格だけで選ぶと、薄い製品で施工が難しくなることがあります。


Q5. ガラスブロック施工はなぜ高くなる?

本体価格に加えて、開口部調整、目地合わせ、清掃まで施工の手間がかかるからです。少数使いでも納まりの精度が必要なので、材料費だけでは判断しにくい工事です。


まとめ

ガラスブロックの施工方法は、ブロックを入れ込むだけの作業ではありません。上面確認、エキスパンション材、センター合わせ、モルタル、シーリングまで含めて、やっときれいに納まる工事です。

DIYで考えられる場面もありますが、重さや納まりの難しさ、費用の上がり方まで見ると、外構では門柱や塀のアクセントとして少なく使うほうが現実的です。とくに屋外では、室内用と屋外用を同じ感覚で選ばないことが大切になります。

ガラスブロックの施工方法を知ることは、手順を覚えることだけではありません。どこまで自分で進められて、どこは業者に任せたほうがいいかを静かに分けることが、あとから納得しやすい外構につながります。


クローバーガーデンの職人

ガラスブロックは、少し入れるだけで空気が変わる素材です。だからこそ、数を増やすより、どこへ入れるかを落ち着いて決めたほうがきれいにまとまりやすいです。

DIYでやりたくなる気持ちも悪くありません。ただ、正面で長く見る場所ほど、仕上がりの差は静かに残ります。そこだけは、甘く見ないほうがいいです。


更新:2026年04月17日|公開:2023年01月25日

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