ソヨゴはおすすめシンボルツリー🌳【株立ちは目隠しにも使える】
【更新日】2024.07.06.
あなたの庭に新たな生命を吹き込む植物を選ぶことは、一見楽しそうに思えます。しかし実際には、多くの不安が伴うものです。とくにソヨゴのような庭木を選ぶ際には、「本当にこの木で大丈夫かな?」という疑問や、病気に対する心配が頭をよぎることでしょう。
しかしこの記事を読むことで、そんな不安を解消することができます。ソヨゴがどれほど管理がかんたんで、どんな環境条件にも強い植物であるかを解説し、実際に庭木としてどのようなメリットがあるか明らかにするつもりです。
最終的には、あなたがソヨゴを選ぶことの満足感を実感できるよう、具体的な植え方、剪定方法などを網羅的に解説。この記事があなたの庭づくりの、大きな助けとなるでしょう😊
このページの内容
当社クローバーガーデンは、埼玉県で営業する「外構と庭工事の専門会社」です。年間60件ほどの工事を行い、今までたくさんのお客さまにご満足いただきました。
わたしたちは、施工とデザインにおいて高い専門知識と技術を持ち、お客さまの理想とする家づくりをお手伝いしています。家の外まわりならすべて工事でき、庭木の植栽や芝張りまで幅広く対応できる業者です。
ソヨゴってどんな木なの?
ソヨゴとは、日本原産の常緑中高木樹で、日本の広い範囲で植栽可能な樹木のことです。
つやのある濃い緑色の葉っぱと赤い果実が魅力で、そのコントラストがとても美しく人気があります。
- 【分類】常緑樹(小〜中高木)
- 【学名】Ilex pedunculosa
- 【漢字】冬青
- 【別名】フクラシバ(膨ら柴)
- 【科名】モチノキ科
- 【属名】モチノキ属
- 【原産地】日本の東海地方以西、四国、九州
- 【花言葉】先見の明
当社クローバーガーデンで植えるシンボルツリーの中でソヨゴはとても人気があり、お客さまから「ぜひソヨゴ植えて欲しい!」という依頼は年々増えています。
名前の由来は?
風に葉が「そよそよと音をたててそよぐ」ことからソヨゴという名がついたといわれ、細身のしなやかな木です。
漢字では「冬青」と書き「冬でも葉の緑が青々としている」という意味で、昔から常緑樹の代表種として植えられてきたことが分かります。
「フクラシバ(膨ら柴)」という別名もあり、葉っぱを火であぶると膨らむことからつきました。
花言葉はなに?
「先見の明」など良い意味があります。
【5つ】庭木×シンボルツリーにおすすめな理由 ⭐
ここからは、庭工事歴20年以上の現役プロが、ソヨゴの魅力をたっぷり解説していきます。
ソヨゴを庭木にするメリットは、成長がゆっくりなので手間がかからないことです。
涼しげな雑木の雰囲気もおしゃれで、シンボルツリーに選ぶ人がたくさんいます。
1.【人気シンボルツリー】株立ちなら成長速度が緩やか
ソヨゴはシンボルツリーとしておすすめの庭木です(とくに株立ち)。
2020年に当社クローバーガーデンで植えたシンボルツリーを集計したところ、ソヨゴをいちばん多く植えていました。人気がある理由は、お客さまの満足度が高くクレームも少ないからです。
- 【樹高】5m~15m
- 【葉張り(樹冠の横幅)】3m
- 【花色】白
- 【開花期】6月
- 【果実色】赤
- 【果実熟期】10~11月
- 【用途】シンボルツリー、庭木、生垣
また、ソヨゴは耐陰性・耐寒性に優れた常緑樹で、見た目の弱々しさからは想像できないほど丈夫です。和風・洋風、どちらでも合わせやすいですよ。
上画像の外構×庭工事での植栽例はこちらです⏬
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柔らかい印象が人気の常緑樹
ソヨゴは樹高5~15mほどの常緑樹で、庭には生長の緩やかな株立ち種を植えることが多いです(生垣にも使える)。
常緑樹の中でも繊細な枝ぶりが魅力で、里山の自然な雰囲気を演出するシンボルツリーとして人気があります。当社クローバーガーデンでも最近よく植えています。
ソヨゴには株立ちと単幹があります。株立ちはすらっとした樹形が美しいので鑑賞目的、単幹は力強く生長するので大きくしたい人にオススメです★
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2.【葉が目隠しになる】常緑樹なので1年中落葉しない
ソヨゴは落葉しない常緑樹なので、目隠し目的に植えることが多いです。
上画像のように玄関前に1本だけでも、立派な目隠しとして活躍してくれます!耐陰性もあるので、やや日当たりの悪い日陰でも植栽可能です。
また、間隔を少しあけて生垣にすることもあり、庭と道路との境界部分にぴったりの目隠しになります。ソヨゴは値段が高いので、背の低いソヨゴを購入しそれを並べて植え、大きく育てるのがいいでしょう。
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波打つ葉がおしゃれでカッコいい
ソヨゴの葉っぱは鑑賞価値が高く、風を受けてそよぐ姿がおしゃれです。常緑樹なので冬でも緑の葉をつけ、1年中青々としています(とくに若葉は清々しい印象)。
葉は硬くて光沢がありやや薄く、波を打ったような形がとても美しいです。とくに秋以降、つやのある葉と赤い実のコントラストがとてもきれい!
ただし常緑樹とはいえ、葉っぱが入れ替わる時期には葉が落ちます(一度に全部は落ちません)。
3.【白い花が咲く】開花時期は6月ごろで目立たない
6月ごろに葉新梢の葉腋に長い花柄を出して、白色の小さな花をつけます(直径4mm)。あまり目立たないため、花を鑑賞する目的ではあまり植えません。
雌雄異株で、雄花は3~8輪、雌花はふつう1株でたまに2~3輪つくこともあります。花を楽しみたいなら、オスのソヨゴを植えたほうがいでしょう。
4.【実の観賞価値は高い】秋の時期に風情が感じられる
ソヨゴの果実が赤く熟すと、秋っぽい風情を感じさせてくれます(冬の訪れるを告げる)。
果実は10~11月ごろの時期に赤く熟し、観賞価値が高いのが最大の魅力です。実を楽しみたい人は雄株ではなく「雌株(メス)」を購入しましょう。
雌株は花後結実し、3cmほどの長い柄の先に小豆大(7~8mm)の果実を垂れ下げ、初冬に赤く熟し(まるでサクランボ)、つやのある濃い緑色の葉とのコントラストが美しいです。
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「実がならない」「実が少ない」ときの対策方法とは?
ソヨゴは雌株と雄株を近くに植えると実つきがよくなります。
古くなった雌木は、移植や樹勢が衰えることで実がつきすぎることがあるので、早めに摘果するとよいでしょう。
5.【小さく維持できる】庭木としてのデメリットは何?
- 小さく維持できるのがメリット
- 株立ち種は小さな庭でも植栽可
- 庭木としてのデメリットは何?
小さく維持できるのがメリット
ソヨゴは生育が緩やかなため、植えた後の管理が楽な庭木です。
2月の施肥、初夏の剪定・整枝以外は管理の必要があまりなく、初心者でも育てやすい庭木です。
シンボルツリーとしてシマトネリコを植える人も多いですが、シマトネリコは成長が早く大木になるのがデメリット。それに比べソヨゴは成長速度が遅いため手入れが楽で、狭い庭にも植えられるのがメリットです。
また適切な整枝をすれば、コンパクトにずっと維持が可能。とくに株立ちのソヨゴは、枝を短く切り詰めすっきり仕上げるのがコツ!短い枝は果実をつけるので残し、長い枝を切り詰めて切り取るのがポイントです。
株立ち種は小さな庭でも植栽可
シンボルツリーとして利用されるソヨゴには、1本立ちと株立ちの2種類があります。
1本立ちとは、主幹が1本通っていて左右対称に枝が伸びるタイプ。株立ちとは、主幹がなく茎の根元から数本の幹が立ち上がっているタイプです。
株立ちの場合、木の高さを抑えられるので、小さな庭や玄関前でも植栽できます。株立ちは数本ある幹が細いので、1本立ちよりも風が通りやすく、涼しげな印象があるのもメリットです。
上画像の外構×庭工事での植栽例はこちらです⏬
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庭木としてのデメリットは何?
デメリットは成長速度が遅いため、大きくなるまで時間がかかることです。
背の低いソヨゴを植えてしまうと、目隠しになるまで数年かかってしまいます。ただし、目的が大きくしない人にはメリットです。
他にあるメリットは、ソヨゴの果実は小さく硬いので、落ちてもあまり床を汚しません。落葉樹ではないので一度に葉が落ちず、はき掃除が楽です。
洋風和風どちらにも合わせやすい庭木で、上手に剪定すれば低木として維持できます。
目隠しフェンスと合わせれば、効率よく外からの視線カットにも利用できますよ!
【剪定のコツ】剪定時期+頻度は少なめで大丈夫!
- 最適な剪定時期はいつ?
- 剪定頻度は少なめで大丈夫!
- 剪定だけしてくれる業者ってあるの?
最適な剪定時期はいつ?
剪定の基本は以下です。
- 【剪定時期】春先、7月、12月
- 【仕立て方】自然樹形
ソヨゴは樹勢がおとなしいので、初心者でも管理しやすい庭木です。
剪定頻度は少なめで大丈夫!
ソヨゴは成長が遅いため、手入れは容易です。
剪定適期は春先・7月・12月。毎回やる必要はなく、成長に合わせて少ない頻度でも大丈夫!今年枝の葉腋に花芽分化するので、春先に剪定しても秋の実を楽しめます。
雌木は秋の実を楽しむため、強い剪定は早春までに終わらせます。幹が枯れ下がることがあるので、主幹の強剪定はは避けたほうがよいでしょう。
ソヨゴをおしゃれに見せる剪定方法
株立ちのソヨゴは、枝を短く切り詰めたほうがスッキリしてカッコ良く仕上がります。葉を透かして、幹や枝が見えるようにしましょう。
短い枝は果実をつけるので残し、長い枝を切り詰めて切り取るのがポイントです。幹から細い枝ができるようにします。
大事なポイントは、さらさらとした葉の動きが出るようにすることです。
【育て方のコツ】実がならないならオスメスを近くに!
- 知っておくべきソヨゴの基本情報
- 植付け・移植(植え替え)
- 水やりのコツ
- 肥料のじょうずなやり方
- 増やし方(つぎ木・挿し木)
- 病気・害虫の対策と薬剤
知っておくべきソヨゴの基本情報
- 【植栽適地】関東以西、四国、九州
- 【成長速度】★☆☆ 遅い
- 【日照】★★☆ 日なた~半日陰
- 【土壌の質】砂壌土
- 【土壌の乾湿】★★☆ 普通
- 【根の深さ】★☆☆ 浅い
- 【耐寒性】★★★ 強い
- 【耐陰性】★★☆ 普通
植付け・移植(植え替え)
ソヨゴの植えつけは、3~4月または9~11月に行い、根鉢をあまり崩さないように植えます。
土質はとくに選びませんが、肥よくな土壌を好むので、土に腐葉土を十分混ぜて植えつけるとよいでしょう。
乾燥しすぎたり強い西日が当たると葉焼けを起こすので、植え場所は半日陰にすることが大切です。雌木の小さな苗は生育が遅く樹形が乱れやすいので、支柱を立てて形を整える必要があります。
植える場所の注意点!
ソヨゴは根は浅く張るために、大きく成長すると台風などによって倒れやすいので注意しましょう。
植える場所の土の中を根鉢の深さよりももっと深く掘ることで、なるべく根が下へ伸びるようにします。固い土の場合は、電動工具のはつり機やつるはしで「ガツガツ!」掘ってその土を取り出し、柔らかい土を入れるとよりグッドです!
狭い花壇に植える場合は根を大きく広げるスペースがないので、直接風が当たらないようブロック塀やフェンスの近くに植栽する工夫をしましょう。
「実がならない」「実が少ない」ときの対策方法とは?
ソヨゴは雌株と雄株を近くに植えると実つきがよくなります。
古くなった雌木は、移植や樹勢が衰えることで実がつきすぎることがあるので、早めに摘果するとよいでしょう。
落葉樹と組み合わせる
ソヨゴは東北地方など寒い地方でも栽培できますが、落葉樹と組み合わせて植栽したほうが寒さの害を受けにくくなるので覚えておきましょう。
水やりのコツ
庭植えは夏に晴天が続き、乾きすぎる場合は水を与える程度に。
鉢植えは6~9月までたっぷり水を与えましょう。
肥料のじょうずなやり方
施肥は1~2月、油かすと骨粉の等量混合や緩効性化成肥料などを施し、肥料を切れさせないように注意しましょう。
増やし方(つぎ木・挿し木)
つぎ木でふやします。挿し木もできますが、生長が遅いので時間がかかります。
つぎ木のポイント
つぎ木のメリットは、親木と同じ性質を受け継ぐ樹木を作れることです。適期は2~3月
つぎ木の方法は、つぎ穂(ふやしたい品種)と台木(だいぎ:種から育てた雌木)の形成層を密着させ、つぎ木専用テープで固定します。形成層同士を隙間なく密着させるのがポイントで、木を切るナイフの切れ味が活着の良し悪しを決定します。
つぎ木後は半日陰に置き、水やりをしながら育てます。うまく活着したらテープを取り外し、つぎ穂の芽を1つ残し、その他の芽(台木とつぎ穂の両方)は切ってしまいます。支柱を立てて補助しておくと、活着部分が折れる心配がありません。
病気・害虫の対策と薬剤
ソヨゴには病気や害虫があまり発生しませんが、日当たりと風通しが悪いと病害虫が発生します。
カイガラムシとすす病の発生(7月下旬〜9月上旬)に注意しましょう。
【病気で枯れる!?】黒点病の特徴と対策方法とは?
ソヨゴは常緑樹って聞いたのに、葉が落ちて元気がありません...わたしの手入れが悪いのでしょうか?
常緑樹でも新陳代謝のため、古い葉を落としますので大丈夫です!
落葉樹は冬に一斉に葉を落としますが、ソヨゴがそうなった場合は注意が必要。病気か害虫の疑いがあります。
7月頃から「黒点病」という病気が発生することがあるので、それについて詳しく説明します。
黒点病とは?
黒点病とは、糸状菌(カビの仲間)によって起こる病気のことです(渇斑病(かっぱんびょう)ともいう)。
葉に円形で褐色の小さな斑点を生じ、進行すると葉が褐色や黒褐色になって落葉し生育が悪くなり、最悪の場合は枯れてしまいます。
対策方法
発病した葉を早めに取り除き、土中に埋めるかゴミ出して処分しましょう。
【おすすめ2種類】通販で買えるソヨゴ
どんなソヨゴを選んだらいいのか、まったくわからない...おすすめを教えてください!
それでは最後に、通販で買えるおすすめソヨゴの商品(苗木)を紹介します!
値段相場は¥10,000~25,000ぐらい(大きさによる)で、高級な植木に分類されます。背の高さは1~2.5mほどで、小さい木は鉢植えに、大きい木はシンボルツリーとして使うことをオススメします。
植木を植えた経験がある方なら自分で植えるもよし、初心者なら植木だけ購入して業者に依頼してもよし。業者に依頼したら、その後の手入れの仕方もこっそり教えてもらいましょう。
【ソヨゴ種類】いくつかの品種がある
- 【キミノソヨゴ】黄色い実をつける稀品種
- 【プリンセスルビー】まっすぐな樹形が美しい
- 【ウィンタールビー】果実が大きい
- 【彩紅】果実が赤くなるのが早い
- 【クロソヨゴ】木肌が黒っぽい
- 【絆】果実が3つ連なる
1.ソヨゴ株立ち
価格:¥~25,000
樹高:~2.5m
おすすめ度:5.0★★★★★
当社でもっともよく植えるシンボルツリー「ソヨゴの株立ち」です。
株立ち種は1本立ち種より生長が緩やかなので、狭いスペースに植えることができます。玄関前のシンボルツリーとして使うとおしゃれに決まりますよ!
2.ソヨゴ単木
価格:¥~25,000
樹高:~2.5m
おすすめ度:4.0★★★★☆
このソヨゴは単木で、最初に紹介した株立ちとは違います。
単木は株立ちよりも大きく成長するので、広い場所に植えるのが大事です(すぐ3m、4mになる)。ソヨゴは基本的に成長速度が遅いので、将来大きくしたいなら単木を選びましょう。
まとめ
この記事では、ソヨゴの特徴や育て方(剪定・挿し木など)、庭木におすすめの品種も紹介しました。いかがだったでしょうか?
ソヨゴは成長速度が緩やかなので、手間のかからない初心者向きの庭木です。シンボルツリーとしてもすごく人気で、当社では2020年いちばん多く植えていました。
ソヨゴのような常緑樹は、目隠しをつくりたい人におすすめです。
落ち葉の掃除も楽なので、近所トラブルになることは少ないですよ!
すぐ下の関連ページで「シンボルツリーランキング・おすすめの常緑樹・ヤマボウシ」を解説したページリンクを貼っておきます。
興味のある方はぜひご覧になってください😊
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以上、ソヨゴはおすすめシンボルツリー🌳【株立ちは目隠しにも使える】…という話題でした。
更新:2024年07月06日|公開:2023年03月18日