芝生の張り替え方法【失敗しない時期と手順】

【更新日】2026.04.11

芝生の張り替え方法【失敗しない時期と手順】

芝生が黄ばんだり、部分的にはげたりすると、このまま手入れで戻るのか、それとも張り替えたほうがいいのか迷いやすくなります。見た目が悪くなるだけでなく、庭全体が荒れた印象になりやすいため、判断を先送りしにくい悩みです。

ただ、芝生は少し傷んだからといって、すぐ張り替えが必要になるとは限りません。日当たり、水はけ、病害虫、日々の管理不足など原因はさまざまで、手入れで回復できるケースと、張り替えたほうが早いケースを分けて考えることが大切です。

そこでこの記事では、芝生の張り替えが必要なサインを整理しながら、失敗しない時期と手順をわかりやすく解説します。DIYで進めやすい範囲と、広い庭で業者を検討したい場面まで見えてくるはずです。


外構専門家 菅間勇
- この記事の執筆者 菅間勇 -
埼玉県生まれ。外構エクステリア業界20年以上(現在も現役)。2級建築士・2級建築施工管理技士。戸建て住宅の外構、庭づくり、植栽を中心に、現場経験をもとに情報を発信しています。 ≫信頼できる情報発信に向けての取り組み

1. 芝生の張り替え方法を先に整理する

芝生の張り替え方法

芝生の張り替えは、一部分を直す補修と、広い範囲を直す更新に分けて考えると整理しやすいです。

いきなり全部を張り替えるのではなく、傷みの範囲と原因を見て、DIYで進めるか業者へ相談するかを決めることが大切です。


1-1. 芝生の張り替えとは補修と更新の2つに分かれる

芝生の張り替えは、補修と更新の2つに分けて考えるとわかりやすいです。

一部分だけ薄くなった場所を直すなら補修、広い範囲をまとめて直すなら更新という考え方になります。どちらも古い芝を外して新しい芝を張る点は同じですが、手間も費用も変わります。まずは庭全体ではなく、どこまで直す必要があるのかを見ることが先です。

芝生が傷むと、全部やり直したくなるものです。ですが、実際には一部分だけ直せば十分なことも少なくありません。範囲を見極めてから動くほうが、無駄なく整えやすいです。


1-2. 一部分ならDIYでも進めやすい

小さな補修なら、DIYでも十分進めやすいです。

張り替える範囲が狭ければ、使う芝も道具も少なく済みます。作業の中心は、古い芝を外して下地を整え、新しい芝を張ることです。流れがシンプルなので、初めてでも取り組みやすい部類に入ります。

芝生の張り替えは難しそうに見えるかもしれません。けれど、一部分なら特別な機械がなくても進めやすいです。まずは小さく直して、感覚をつかむほうが失敗しにくくなります。


1-3. 広い面積は業者に頼んだほうが整いやすい

広い庭を張り替えるなら、業者へ相談したほうが整いやすいです。

面積が広くなるほど、芝を剥がす体力と下地づくりの精度が必要になります。さらに、水はけや勾配まで見直すなら、ただ芝を張るだけでは済まないこともあります。見た目と使いやすさの両方を整えたいなら、早めに相談したほうが遠回りになりにくいです。

費用を抑えたくて、自分で全部やりたくなる気持ちは自然です。ですが、広い庭ほど仕上がりの差が目立ちます。負担と完成度を比べると、業者に頼む価値が見えやすくなります。


2. 張り替えが必要かどうかを見分ける

芝生の張り替えでは、本当に張り替えが必要かを先に見分けることが大切です。

芝生は強い植物なので、少し傷んだからといってすぐ寿命ではありません。原因を分けて考えるだけで、手入れで戻るのか、張り替えたほうが早いのかが見えやすくなります。


2-1. 芝生の寿命より傷みの原因を先に見る

芝生の傷みを気にしている庭のイメージ

芝生を張り替える前に、寿命ではなく原因を先に見ることが大切です。

天然芝は、手入れが続いていれば新しい根と葉を伸ばし続けます。つまり、何年で必ず張り替えるという考え方にはなりません。黄ばみやはげた部分が出ても、まずは何が芝を弱らせているのかを見たほうが、判断を誤りにくくなります。

芝生が悪く見えると、もう寿命だと思いたくなるものです。ですが、原因を見ずに張り替えても、同じ場所でまた傷むことがあります。先に理由を見つけるほうが、結果として近道です。


2-2. 水はけや日当たりの悪さが傷みを広げる

芝生に水たまりができた様子

芝生の傷みでは、環境の悪さが原因になっていることがよくあります。

水はけが悪い場所は蒸れやすく、根が傷みやすくなります。日当たりが足りない場所では、そもそも芝が密に育ちにくくなります。芝そのものだけでなく、下地の土や庭の条件まで見ないと、張り替えても定着しにくいことがあります。

芝が育たない原因を、つい芝生だけに求めたくなるかもしれません。けれど、庭の条件が合っていなければ、張り替えだけでは解決しにくいです。環境まで含めて見ることが大切です。


2-3. 病害虫や管理不足で回復しないときは張り替えを考える

病気で傷んだ芝生の様子

手入れしても戻らないなら、張り替えを考える段階に入ります。

病気や害虫による傷みは、薬剤や日々の管理で抑えられることもあります。けれど、範囲が広がり続けたり、回復が止まっていたりするなら、部分的に外してやり直したほうが早いことがあります。芝刈り、水やり、目土、サッチング、エアレーションまで見直しても改善しないなら、張り替えの判断が現実的です。

芝生は強いから、そのうち戻ると待ちたくなることもあります。ですが、戻らない場所を長く放置すると、庭全体の印象まで落ちやすいです。手入れで戻るかどうかを見切ることも大切な判断です。


3. 張り替えやすい時期と費用感を知る

芝生の張り替えでは、やる時期が仕上がりを大きく左右します。

同じ作業でも、根が動きやすい時期に行うのと、暑さや寒さの厳しい時期に行うのでは定着のしやすさが変わります。費用も面積と方法で変わるため、時期と規模を一緒に見たほうが判断しやすいです。


3-1. 張り替えは春が最適で秋が次点になる

芝生の張り替え時期のイメージ

芝生の張り替えは、春が最適で秋が次点です。

春は芝の根が動き始め、張り替えた芝も定着しやすくなります。とくに3月から5月ごろは、乾燥と蒸れのバランスがまだ崩れにくく、初心者でも進めやすい時期です。秋も悪くありませんが、冬までの時間が限られるぶん、春より少し慎重さが必要です。

都合が合う時にやればよいと思うかもしれません。ですが、芝生は時期で定着のしやすさが変わります。うまくいきやすい季節を選ぶだけで、失敗はかなり減らせます。


3-2. 夏と冬は張り替え時期として避けたい

張り替えでは、夏と冬を避ける判断が無難です。

夏は乾燥と高温で水やりの負担が大きく、張った直後の芝が傷みやすくなります。冬は芝の動きが鈍いため、張っても根が広がりにくくなります。事情がなければ、厳しい季節に無理をしないほうが結果としてきれいです。

今すぐ直したい気持ちがあっても、時期が合わないと定着まで苦しくなります。芝生の張り替えは、急ぐことより成功しやすい時期を選ぶことが大切です。待つことも立派な判断です。


3-3. 小面積のDIYと全面張り替えでは費用の考え方が違う

張り替え費用は、面積で考え方が変わると見ておくとわかりやすいです。

一部分なら、ホームセンターで切り芝を買ってDIYするほうが負担を抑えやすくなります。広い庭を全面で張り替えるなら、芝代だけでなく下地調整や処分まで含めて考える必要があります。小規模はDIY向き、大規模は業者向きという切り分けが現実的です。

芝そのものの値段だけで判断すると、後で想像より重い作業になることがあります。費用は面積と手間の両方で見ることが大切です。小さく直すのか、まとめて整えるのかで考え方を変えたほうがわかりやすいです。


4. 古い芝生の剥がし方を押さえる

芝生の張り替えでは、古い芝をどう外すかが最初の山場になります。

難しそうに見えても、範囲を決めてスコップで切り分ければ、一部分のDIYなら十分進めやすいです。ここで雑に外すと下地が荒れやすいため、最初の作業こそ丁寧に進めたほうが整いやすくなります。


4-1. 剥がす範囲を決めて外側から切り分ける

四角く芝生を剥がした様子

芝生を剥がすときは、範囲を先に決めることが大切です。

傷んだ部分ぎりぎりではなく、少し外側まで含めて切り分けると作業しやすくなります。範囲があいまいなまま始めると、余計な場所まで崩してしまいがちです。最初に形を決めてから外側を切るほうが、仕上がりも整いやすくなります。

適当に剥がしても同じように見えるかもしれません。ですが、切り分け方が雑だと張り替え後の境目が荒れやすくなります。最初の線引きを丁寧にすることが、あとで効いてきます。


4-2. スコップを使えばDIYでも芝生は剥がせる

スコップを芝生に差し込んでいる様子

芝生は、スコップがあればDIYでも剥がせます

先のとがったスコップを差し込み、テコのように持ち上げるだけでも十分進みます。深さは15〜20cmほどを目安にして、四方から少しずつ外していくのが基本です。機械がなくても進められますが、体力は思ったより使います。

芝生を剥がす作業は、見た目より重く感じることがあります。ですが、やり方自体は複雑ではありません。力任せにせず、少しずつ切り分けるほうが楽に進めやすいです。


4-3. 剥がした芝生は乾かしてから処分すると扱いやすい

剥がした芝生は、乾かしてから処分すると扱いやすいです。

剥がした直後は水分と土がついていて、重くてかさばりやすくなります。庭の隅などで少し乾かしてから土を落とすと、体積も重さもかなり減らせます。処分方法は自治体によって扱いが違うことがあるため、出し方まで先に確認しておくと作業全体がぐっと軽くなります。

張り替えでは張る作業ばかりに意識が向きがちです。ですが、外した芝の扱いも意外と手間になります。最後まで楽に進めるには、処分のしやすさまで先に見ておくほうが安心です。


5. 必要な道具と張り替え手順を確認する

芝生の張り替えでは、道具より順番を整理しておくことが大切です。

切り芝、目土、スコップ、はさみといった基本の道具がそろっていれば、一部分のDIYなら十分進められます。難しく感じるのは、芝を張ることより下地を整えるところです。


5-1. 切り芝と目土と基本の道具をそろえる

切り芝と芝張りのイメージ

張り替えでは、基本の道具を先にそろえると作業がぶれにくいです。

必要なのは、切り芝、目土、スコップ、園芸用はさみ、ならしに使う板やトンボなどです。どれも特別な道具ではなく、ホームセンターでそろえやすいものが中心になります。足りない道具があると途中で流れが止まりやすいため、先にまとめて確認したほうが安心です。

道具が多そうに見えても、実際はそれほど複雑ではありません。大事なのは高価な道具より、作業の流れに必要なものがそろっていることです。準備が整うだけで、作業はかなり進めやすくなります。


5-2. 下地を平らにしてから芝マットを張る

芝生の下地を整地している様子

張り替えでいちばん大切なのは、下地を平らに整えることです。

凸凹が残ったまま芝を張ると、水たまりや段差がそのまま仕上がりに出ます。下地をならして踏み固め、そのあとに芝マットを並べていく流れが基本です。芝の並べ方は少しずれても問題ありませんが、下地の乱れはあとまで残りやすくなります。

芝を張る作業のほうが大事に見えるかもしれません。ですが、仕上がりを決めるのは下地です。ここを丁寧にやるだけで、見た目も使いやすさも大きく変わります。


5-3. 目土と水やりで張り替え直後の状態を整える

ふるいを使って目土をまいている様子

張り替え直後は、目土と水やりで状態を整えることが大切です。

目土は芝の葉が少し見えるくらいを目安にして、目地や隙間を埋めるように入れていきます。そのあと、目土が流れないよう様子を見ながらたっぷり水を入れると、芝と土がなじみやすくなります。ここを急がず整えると、定着のムラが出にくくなります。

芝を張った時点で終わったように感じるかもしれません。ですが、本当に差が出るのはこの後の整え方です。目土と水やりを丁寧にやるほうが、あとから自然に見えやすくなります。


6. 張り替え後の管理で根付かせる

張り替えた芝生では、張った後の管理が仕上がりを決めます。

せっかくきれいに張っても、踏んでしまったり乾かしてしまったりすると定着しにくくなります。張り替え直後は、育てるというより守る意識で見たほうがうまくいきます。


6-1. 張り替えた場所にはしばらく入らない

芝生内への立ち入り禁止のサイン

張り替えた直後は、その場所へ入らないことが大切です。

張ったばかりの芝は、まだ土となじんでおらず、踏圧に弱い状態です。人が乗るだけで芝がずれたり、下地が乱れたりすることがあります。少なくとも最初の1カ月ほどは、他の場所より気を使って見守るほうが安心です。

少しくらいなら大丈夫と思いたくなるかもしれません。ですが、張った直後の芝は思う以上に動きやすいです。触らないことが、いちばん確かな定着の助けになります。


6-2. 定着までは水やりと観察を優先する

芝張り後に水やりしている様子

根付くまでは、水やりと観察を優先することが大切です。

新しい根が出るまでの目安は約1カ月、しっかり根付くまでは数カ月かかります。その間は乾かしすぎず、目土の流れや沈みも見ながら調整していく必要があります。定着までを待てるかどうかで、秋や翌春の仕上がりが変わります。

張り替えた直後は変化が少なく、心配になりやすいです。ですが、芝生は少しずつ根を伸ばしていきます。急いで完成を求めず、定着の時間まで含めて待つことが大切です。


6-3. 一部補修ならまき芝で対応する考え方もある

小さな芝生のピース

小さな補修では、まき芝という考え方も使えます。

庭にある元気な芝の一部を使って、傷んだ場所へ移植する方法です。新しく芝マットを買わずに済むため、費用を抑えやすい利点があります。すぐに生えそろう方法ではありませんが、小さな傷みなら十分選択肢になります。

見た目をすぐ整えたい人には向かないかもしれません。ですが、小さな傷みを静かに直すにはとても合理的です。補修の規模が小さいほど、この方法は使いやすくなります。


7. よくある質問5つ(FAQ)

芝生と土のイメージ

Q1. 芝生は何年くらいで張り替えるものですか?

天然芝に決まった寿命はなく、何年ごとに必ず張り替えるという考え方ではありません。傷みの原因と回復の見込みを見て、必要な場所だけ張り替えるほうが現実的です。


Q2. 張り替え前に試したほうがいい手入れはありますか?

あります。芝刈り、水やり、肥料、目土、サッチング、エアレーションまで見直しても戻らないときに、張り替えを考えるほうが無駄が少ないです。


Q3. 張り替えに向いている時期はいつですか?

春が最適で、秋が次点です。夏は乾燥と暑さ、冬は休眠で定着しにくいため、事情がなければ避けたほうが安心です。


Q4. 一部分だけならDIYでも張り替えできますか?

はい、一部分の補修ならDIYでも十分進めやすいです。剥がす範囲を決めて、下地を平らに整え、切り芝と目土で仕上げれば十分対応しやすくなります。


Q5. 張り替えた芝生はどれくらいで根付きますか?

新しい根が出るまでの目安は約1カ月、しっかり根付くまではさらに時間がかかります。春の張り替えなら秋ごろ、秋の張り替えなら翌春ごろまでを目安に見ておくと安心です。


まとめ

芝生の張り替えでは、まず本当に張り替えが必要かを見分けることが大切です。寿命で決めるのではなく、水はけ、日当たり、病害虫、日々の管理不足など、傷みの原因を先に整理するほうが判断しやすくなります。

作業するなら、春を最優先にして、秋を次の候補として考えるのが基本です。一部分ならDIYでも進めやすく、広い庭や下地の見直しまで必要な場合は業者へ相談したほうが整いやすくなります。

芝生の張り替えは、早く剥がすことより、必要な時期に必要な範囲だけ直すことのほうが大切です。原因と範囲を静かに見極めながら進めるほうが、庭全体はきれいに落ち着いていきます。


クローバーガーデンの職人

芝生の張り替えは、大がかりな工事に見えても、部分補修なら案外落ち着いて進められます。焦って全部やり直すより、必要な場所だけ整えるほうがきれいにまとまりやすいです。

庭全体とのバランスまで考えると、芝生は下地や使い方も大切です。芝だけを直すのではなく、傷んだ理由まで見直しておくほうが、あとから同じ悩みをくり返しにくくなります。


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更新:2026年04月11日|公開:2021年08月31日

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