坪庭を手作りするコツ9選【洋風×和モダン×玄関のおしゃれな作り方を解説🤩】

【更新日】2024.07.03.

突然ですが、あなたは坪庭を手作りすることに、不安を感じていますか?坪庭がある生活を夢見ても、どこから始めていいのかわからないと、その夢は遠いものに思えるかもしれません。

しかし、心配ありません!この記事では、坪庭のDIYに必要なコツやステップを、分かりやすく解説しています。おしゃれで機能的な坪庭の作り方を学べるため、理想を現実に変える手助けになるでしょう。

記事を読み進めることで、不安が解消されるだけでなく、坪庭作りの楽しさと満足感を得られます。実際の施工例も紹介しているので、インスピレーションを受けながら、自分だけの坪庭を計画する一歩を踏み出すことができますよ😊


執筆者ライターの外構専門家「菅間勇」
【この記事の執筆者】菅間 勇
埼玉県生まれで、外構エクステリア業界は20年以上(今も現役)。東京農業大学・大宮建設高等職業訓練校卒。高校からアルバイトで外構と庭の仕事をはじめる。子どもと筋トレをこよなく愛す3児の父。【資格:2級建築士2級建築施工管理技士≫信頼できる情報発信に向けての取り組み

クローバーガーデン埼玉のロゴ

当社クローバーガーデンは、埼玉県で営業する「外構と庭工事の専門会社」です。年間60件ほどの工事を行い、今までたくさんのお客さまにご満足いただきました

わたしたちは、施工とデザインにおいて高い専門知識と技術を持ち、お客さまの理想とする家づくりをお手伝いしています。家の外まわりならすべて工事でき、庭木の植栽や芝張りまで幅広く対応できる業者です。


坪庭とは?

目隠しフェンスで囲った洋風の坪庭

坪庭とは、建物や塀でまわりを囲まれた小さな庭のことです(読み方は「つぼにわ」)。

おもに和風のデザインを坪庭と呼び、洋風のデザインをコートヤードと呼んでいます。

もともとは「眺める」目的の庭でしたが、最近では「遊ぶ」目的に作ることもあり、時代とともに変化しているのが特徴です。


京都の町家が発祥?

広い和風の坪庭

その昔、京都にあった町家の特徴は、間口が狭く奥行きが長い住宅でした。

また、隣の家とすごく近いため、採光・風通しがとても悪かったのも特徴です。

そこで、貴族や武家の屋敷にある和風庭園を、その町家の真ん中に作ったのが「坪庭」の発祥だと言われています。坪庭のおかげで癒しの空間ができ、現代では趣味趣向を凝らした粋なデザインが増えてきました。


坪庭と中庭の違いは何?

和風の坪庭

ひとことで言うと「大きさが違う」だけです。

坪庭は小さい庭、中庭は大きい庭で、ともに建物の内側に位置します。

現代ではあまりその違いは意識せず、「坪庭のある家=中庭のある家」と考えても間違いではないでしょう。


【3つ】坪庭のある家のデメリット

坪庭のある家のデメリット

デメリットは3つ
  • 建築費が高くなる
  • 居住空間が狭くなる
  • 断熱性が悪くなる

建築費が高くなる

「坪庭のある家なんてステキ!」って夢見る人は多いですが、現実はすごくシビアです。

建物の外側だけ外壁で囲うより、建築費はずっと高くなります。なぜなら、内側に坪庭を作ると、そのぶん外壁面積が広くなるからです。

また坪庭に接する窓の数は多くなり、サイズも大きくなるため、そこでも建築費用は高くなってしまいます。


居住空間が狭くなる

その理由は、坪庭を作るための場所が必要になるからです(間取りが難しくなる)。

また、室内の導線が悪くなり、家の中の行き来がしづらくなります。たとえば、坪庭の向こうで泣いている赤ちゃんが見えても、坪庭をぐるっと迂回するので時間がかかり大変です。

敷地面積が小さいなら無理に坪庭を作らず、庭の一角に小さな和風庭園を作るのをおすすめします。


断熱性が悪くなる

なぜなら、 坪庭に接する窓は大きいため、せっかく温めた熱がすぐに逃げてしまう からです。

そこで、断熱性能の高いサッシを使えば、普通の窓より断熱性が向上します。しかし、値段が高くなるので検討が必要です。


坪庭の作り方

上記3つの理由から、 安易に家の内側に坪庭を計画しない方がいいでしょう

たとえば、フェンスや塀で囲って外に作るアイデアもあるので、作る前に家族でよく相談してください。


【3つ】坪庭のある家のメリット(得られる恩恵)

坪庭のある家のメリット

メリットは3つ
  • 家の中が明るくなる
  • 開放感があって気持ちいい
  • 近所の視線を気にせず過ごせる

家の中が明るくなる

その理由は、お隣の家に接していないので暗くならず、太陽光があなたの家だけに差し込むからです。

とくに住宅街では敷地が狭いため、採光の確保が難しいのが事実...光の入らない家は一日中電気をつけなければならず、気持ちも沈みがちになってしまいます。

そこで坪庭があれば、明るく元気な光が家中にあふれるので、家族みんなが朝から気分良くスタートできるでしょう!


開放感があって気持ちいい

なぜなら、窓に囲まれた坪庭を見るたびに、開放感を感じられるからです。

坪庭に小さな和風庭園を作れば、眺めるたびにリラックスできます。また、タイルテラスやウッドデッキを作れば、坪庭で気持ちよく過ごせるのも魅力です。


近所の視線を気にせず過ごせる

その理由は、外からは坪庭が見えないので、視線を気にせず坪庭で過ごせるからです。

コの字型やロの字型に設計するのがポイントで、ロの字型ならまったく外から見えません!

ウッドデッキを設置し芝生を敷けば、子供が大はしゃぎで遊べます。また、坪庭を風呂場に接してつくれば、まるで旅行に行った気分も味わえますよ。


【コツ7選】坪庭をおしゃれに手作りする方法をプロが解説

ここからは、庭工事歴20年以上の現役プロが、坪庭づくりのコツをアドバイスしていきます。



坪庭はスペースさえあれば、あとはDIYでゆっくり手作りするのが正解です。

場所の確保だけ建築会社に依頼し、そのあとは住みながらじっくり作っていきましょう。


1.【注意点】坪庭づくりで覚えておくべきこと3選


ここでのポイントは3つ
  • 簡素なデザインが良い
  • 排水に工夫が必要
  • 植物を育てるのは難しい

簡素なデザインが良い

なぜなら、囲まれた狭い場所にあるので、管理をするのがめんどくさいからです。

数少ない素材で、あっさりシンプルに仕上げることがポイントです。典型的なテーマはないので、建物に合わせてじっくり手作りできるのが坪庭の魅力です。

なるべく余白部分を多くとり、明るい石の玉石(白川砂利、寒水砂利など)などを敷き詰め、反射光を利用した明るい空間にします。石や砂利は、足元をしっかりさせるために必要です。


排水に工夫が必要

その理由は、排水をしっかりやらないと、雨が強く降った時に水たまりができるからです。

最近では、雨水を敷地内に浸透させるのが一般的になっています。しかし坪庭は狭いので、その場所に浸透させず、外部に排水するよう配管をしたほうがよいでしょう。

配管作業はDIYでは難しいので、建築時に担当者に相談した方が失敗がなくなります。


植物を育てるのは難しい

なぜなら、採光や風通しが悪いので、植物が育ちにくくなるからです。

植物は太陽光を浴びないと生長しづらく、風通しが悪いと病気や虫が発生しやすくなります。高木は植えても1本、あとは下草やグランドカーバーで上手に植栽した方がストレスがありません。

もし育てる自信がないなら植物は植えず、鉢植えにして移動可能にして育てた方がいいでしょう。あるいは植えた木が育ちにくかったら、諦めて抜いほうが気持ちがスッキリします。


2.【洋風のデザイン】定番のウッドデッキを設置しよう

ウッドデッキを設置した坪庭の画像

洋風の坪庭が欲しいなら、ウッドデッキの設置がおすすめ!

なぜなら、遊んだり楽しんだりするのが目的になるからです。ウッドデッキがあると裸足のまま坪庭に出れ、椅子に座って読書したり、子供が遊びまわったりできます。

ごちゃごちゃと物を置かず、広々したスペースを作るのがポイントです。


ウッドデッキ詳細はこちら ⏬

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3.【和風のデザイン】眺めて楽しむ庭園にする

庭の一角に小さな和風庭園を作った施工例

和風の坪庭が欲しいなら、灯籠・つくばい・景石など置いて植栽をあしらうのがおすすめ!

その理由は、眺めてリラックスするのが目的になるからです。庭の背景として竹垣を設置することが多く、砂利を足元にまき歩くのは飛び石の上だけにします。

一方面から見るだけでなく、二方面・三方面・四方面から見る場合を考えて作るのがポイントです。


画像の坪庭っぽい施工例はこちら ⏬

小さな日本庭園のあるガーデン工事【埼玉県川口市の施工例】


4.【和モダンのデザイン】実はかんたんに作れる

和モダンテイストの坪庭

和モダンの坪庭が欲しいなら、モノトーン基調のデザインにするのがおすすめ!

なぜなら、それだけで和モダンの雰囲気がかんたんに作れるからです。和風の雰囲気は植物で作るのがポイントで、あとはシンプルなデザインにしましょう。

また、おすすめのアイテムは濃い木目調の「ウッドデッキや目隠しフェンス」で、すぐに和モダンテイストの坪庭が作れます。


5.【玄関の坪庭】玄関脇 or 玄関先のどっち?

玄関先に作った坪庭

玄関から見えるように坪庭を作るのがポイントで、玄関脇・玄関先の2カ所があります。

上画像は玄関先に坪庭がある画像で、これなら家の中心に坪庭が来るので、いつでもどこでも楽しめます。

玄関脇に坪庭を作るなら、スモールガーデンにするのがポイント!玄関付近だけで楽しむので、大きな坪庭はいらないです。


6.【枯山水の坪庭】昔からある坪庭にぴったりの技法

枯山水の和風庭園

枯山水とは和風庭園の技法のひとつで、水を使わない庭のことです。

砂利や大きな石を主体としてデザインし、大きめの庭石で山を表現します。池やつくばいなど、水が必要なアイテムは使いません。

もともと坪庭は水の排水が難しいので、枯山水のような砂利や庭木を主体としたデザインがおすすめです。


7.【植物】坪庭に合う植物の選び方とおすすめ庭木


ここでのポイントは3つ
  • 日陰に強い植物を選ぼう
  • 低木なら手入れが楽
  • 落葉樹なら四季の変化が楽しめる

日陰に強い植物を選ぼう

どんな場所にも強い植物「リュウノヒゲ(タマリュウ)」

坪庭内は、どうしても日当たりが悪くなってしまいます。

そこで、日陰に強い陰樹を植えるのがおすすめです。枯れる心配が少なくなり、元気に育ってくれるでしょう。

樹木なら「アオキ・センリョウ・マンリョウ・カクレミノ・ナンテン・タケ」など、グランドカバー用の下草なら「リュウノヒゲ、フッキソウ、コクサ、ハラン」などが耐陰性の植物です。


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低木なら手入れが楽

南天の木は葉っぱと赤い実が美しい

なぜなら、坪庭は狭いスペースに作るので、低木なら日々の管理が簡単だからです。

和風の雰囲気のあるおすすめの低木は「南天の木・アオキ・センリョウ」で、日陰に強く常緑樹で育てやすいでしょう。3つとも赤いかわいい実をつけ、日本らしい風情があります。

また、一年中青々したはっぱが鑑賞できるので、冬に葉の落ちた落葉樹のような寂しい雰囲気にはなりません。


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落葉樹なら四季の変化が楽しめる

ヤマボウシの清楚な白花

落葉樹は芽吹き・新緑・紅葉・冬枯れの景色と、1年中いろいろな風情が楽しめて、生活に感動や驚きが加わっておもしろいです。

また、大きな木が落葉した冬場も寂しくないように、低木や下草には常緑樹を使いましょう。

おすすめの落葉樹は、ヤマボウシ・ヒメシャラ・アオダモです。樹形が美しく季節感が楽しめ、坪庭の雰囲気にもよく合います。


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やっぱりモミジがいちばんおすすめ!
ウッドデッキとイロハモミジの共演

なぜなら、「坪庭に植える木=紅葉する木の代表モミジ」がぴったりだからです。

おすすめはイロハモミジ!一般住宅で植える紅葉する木の代表種で、シンボルツリーとしても玄関前や庭によく植える人気のある落葉樹です。

坪庭に1本イロハモミジがあれば、他の木を植える必要はありません。それほど存在感があります。高木になるので、株立ちを植え毎年丁寧に剪定して管理しましょう。


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8.【ワンランク上の坪庭その1】照明で劇的に変わる!

スポットライトと坪庭スポットライトと坪庭

一般的に庭園灯を立てるのが多いですが、夜は窓に光が反射して、せっかくの坪庭が見えづらくなります。これでは、夕食後に庭を楽しもうと思っても、残念ながらよく見えません...

そこで解決策として、建物の壁にスポットライトをつけて坪庭を照らすと、よく見えるようになります。照明は柔らかいオレンジの電球色がおすすめ。

庭の広さや見るべきポイントにもよりますが、普通の広さなら150W1つで十分です。消し忘れて一晩中つけっ放しになることもあるので、タイマーを設置して、一定の時間が過ぎたら消えるようセットしましょう。これで無駄な電気を使わなくなります。


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9.【ワンランク上の坪庭その2】贅沢な置物を置く!

洋風デザインの坪庭画像洋風デザインの坪庭画像

坪庭をおしゃれに見せるポイントは、材料の良いものを選ぶことです。

一点豪華ではありませんが、和風なら「灯篭・水鉢・庭石」など吟味したものを選びます。また洋風の場合なら、品のよいオーナメントや彫刻を置くのがおすすめ!アンティークの骨董品なども、使い方によっては効果的です。

質の良いものを使って、住む人(あなた)の趣味のよさを表現しましょう。どんな人に見られても「よい品」と評価される物を選ぶことが大事です。あなただけのオリジナリティあふれる坪庭を、ぜひ考えてみてください。


まとめ

この記事では、坪庭を作るコツを紹介しました。いかがだったでしょうか?

坪庭を家の内部に作るには、建築費が高くなるデメリットがあります。しかしフェンスや塀で囲った小さな坪庭なら、コストをかけずにDIYでもかんたんに作れますよ


坪庭を手作りするコツ9選【洋風×和モダン×玄関のおしゃれな作り方を解説🤩】

もし大がかりな工事が必要なら、迷わず庭業者に依頼しましょう。

難しいところだけ業者にやってもらい、あとはDIYでゆっくりやるのがおすすめです。



すぐ下の関連ページで「庭づくりのコツ・庭の目隠し・庭のライトアップ」を解説したページリンクを貼っておきます。

興味のある方はぜひご覧になってください😊


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以上、坪庭を手作りするコツ9選【洋風×和モダン×玄関のおしゃれな作り方を解説🤩】…という話題でした。

更新:2024年07月03日|公開:2023年06月26日

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わたしたちは、施工とデザインにおいて高い専門知識と技術を持ち、お客さまの理想とする家づくりをお手伝いしています。家の外まわりならすべて工事でき、庭木の植栽や芝張りまで幅広く対応できる業者です。

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