つる性植物のおすすめ10選【人気の庭向き品種を紹介】
【更新日】2026.04.01
つる性植物は、フェンスや壁まわりをやわらかく見せたり、庭に立体感を加えたりしやすい一方で、どの種類を選べば扱いやすいのか迷いやすい植物でもあります。見た目だけで選ぶと、伸び方が強すぎたり、思ったより手入れが必要だったりすることもあります。
庭向きのつる性植物は、花や葉を楽しめるだけでなく、目隠しや壁面演出にも使いやすいのが魅力です。種類によって生長のしかたや誘引のしやすさがかなり変わるため、庭でどう見せたいかに合わせて選ぶことが大切になります。
そこでこの記事では、庭に取り入れやすい人気のつる性植物を紹介しながら、それぞれの特徴や使いやすさもあわせて整理していきます。見た目の好みだけで終わらず、自宅の庭に合うつる性植物を選びやすい形でまとめていきます。
埼玉県生まれ。外構エクステリア業界20年以上(現在も現役)。2級建築士・2級建築施工管理技士。戸建て住宅の外構、庭づくり、植栽を中心に、現場経験をもとに情報を発信しています。 ≫信頼できる情報発信に向けての取り組み
この記事の内容
1. つる性植物のおすすめ10選
つる性植物を庭に取り入れるときは、花のきれいさだけでなく、どのくらい伸びるか、どこへ誘引しやすいかまで見ておくことが大切です。種類によって生長の勢いや葉の残り方がかなり違うため、庭での使いやすさにも差が出やすくなります。
庭で使いやすいつる性植物を選べば、フェンスやアーチを活かしながら、花や葉の魅力も無理なく楽しみやすくなります。ここでは、庭に取り入れやすく、見た目と扱いやすさの両方を考えやすいつる性植物を紹介します。
1-1. 【フジ】藤棚で庭に風格をつくりやすい代表種
美しい藤棚
フジは、庭に風格のある景色をつくりやすい代表的なつる性植物です。
長く垂れ下がる花房が魅力で、藤棚に仕立てると春から初夏の見せ場をしっかり作れます。日差しをやわらげる役割もあり、花を楽しむだけでなく、庭に落ち着いた居場所をつくりやすいのも特徴です。つる性植物の中でも存在感が強く、庭全体の印象を大きく変えやすいでしょう。
- 藤棚で立体感をつくる
- 花房で季節感を出す
- 日陰のある空間をつくる
ただし、フジはどこにでも気軽に入れられる植物ではありません。しっかり支えられる構造物と剪定の前提があるからこそ魅力が活きます。庭の主役になるつる植物として考えると収まりやすいです。
フジは藤棚やパーゴラにおすすめ【特徴・育て方・剪定・後悔ポイントまで解説】
1-2. 【クレマチス】花の美しさで庭を華やかにしやすい定番種
紫花のクレマチス
クレマチスは、つる性植物の中でも花を主役にしやすい人気品種です。
花色や花形の幅が広く、庭の雰囲気に合わせて選びやすいのが魅力です。フェンスやアーチに絡ませると空間に高さと華やかさが出て、植栽全体の印象もぐっと変わります。品種によって開花時期や咲き方が違うため、庭にほしい見せ場に合わせやすいのも強みです。
- 花で庭に華やかさを足す
- アーチに立体感をつくる
- 品種で咲き方を選ぶ
一方で、クレマチスは剪定方法が品種ごとに違う点を見落としやすいです。そこを押さえておけば、花つきを楽しみやすくなります。見せ場をつくりやすい花つるとして定番に入れやすいです。
1-3. 【ノウゼンカズラ】夏の庭に強い色を入れやすい花つる
元気が出るオレンジ花が咲くノウゼンカズラ
ノウゼンカズラは、夏の庭に力強い花色を入れやすいつる性植物です。
オレンジや緋色の花が目を引き、暑い時期でも庭を明るく見せてくれます。つるがしっかり伸びるため、フェンスや壁面を使って立体的な景色をつくりやすいのも特徴です。つる性植物の中でも生長力があり、短期間で見応えを出したいときにも向いています。
- 夏の庭に花色を入れる
- 壁面に立体感を出す
- フェンスを華やかに見せる
ただし、伸び方は想像より強く出やすいです。植える場所と支え方を先に決めておくと、扱いやすさは大きく変わります。夏の主役になりやすい花つるとして使いやすいでしょう。
1-4. 【テイカカズラ】香りと葉姿で庭になじみやすい常緑つる
白い花を咲かせるテイカカズラ
テイカカズラは、庭になじみやすい常緑のつる性植物です。
5~6月ごろに咲く白い花には香りがあり、フェンスやポールまわりをやわらかく見せてくれます。常緑なので花の時期以外も葉が残り、背景づくりや目隠しにも使いやすいです。樹勢は強いものの、伸びた部分を整える程度でも形を保ちやすく、庭で扱いやすい部類に入ります。
- 香りのある花を楽しむ
- 常緑で景色を保つ
- フェンスに誘引する
小さく抑えすぎると花つきが落ちやすい面はあります。ですが、自然に伸ばしながら誘引すると魅力が出やすいです。使いやすさと見映えを両立しやすいつる植物として人気があります。
1-5. 【カロライナジャスミン】春の黄色い花で明るさを出しやすい花つる
黄色の花が咲くカロライナジャスミン
カロライナジャスミンは、庭に明るい花色を入れやすいつる性植物です。
鮮やかな黄色い花がまとまって咲くため、春の庭を軽やかに見せやすいのが魅力です。フェンスやトレリスに絡ませると、背景に色の面ができて、植栽全体の印象もやわらぎます。生長のしかたも見やすく、庭での使いどころを考えやすい品種です。
- 春の庭に黄色を入れる
- フェンスを明るく見せる
- 花の面を背景につくる
名前の印象はやさしいですが、つる植物としての生長は見ておきたいところです。けれど、色の出し方が素直なので、春の見せ場はつくりやすいです。庭を軽やかに見せやすい花つるとして選びやすいでしょう。
1-6. 【トケイソウ】個性的な花姿で視線を集めやすい品種
ユニークな花がさくトケイソウ
トケイソウは、庭に個性の強い見せ場をつくりやすいつる性植物です。
花の形が印象的で、ひと目でわかる存在感があります。つるは巻きひげで絡みながら伸びるため、トレリスやアーチに誘引すると立体感を出しやすいです。開花期間が比較的長い品種もあり、夏から秋にかけて景色の変化を楽しみやすいのも特徴です。
- 個性的な花を主役にする
- アーチに立体感をつくる
- 長い期間花を楽しむ
花の印象が強いため、庭全体の雰囲気を選ぶ面はあります。ですが、使う場所がはまると一気に印象が残ります。庭にアクセントをつくりやすいつる植物として魅力があります。
1-7. 【モッコウバラ】トゲが少なく庭で扱いやすい人気のつるバラ
モッコウバラは、庭にやわらかな華やかさを出しやすい人気のつる植物です。
一般的なバラに比べてトゲが少なく、つるバラの中では扱いやすい部類に入ります。春に小ぶりの花をたくさん咲かせるため、フェンスやアーチに絡ませると庭全体が明るく見えやすいです。枝の雰囲気もやわらかく、住宅まわりに取り入れても重たくなりにくいでしょう。
- アーチに花を咲かせる
- フェンスをやわらかく見せる
- 春の庭を華やかにする
生長はしっかりしているので、伸びる先は見ておきたいところです。けれど、花つるとしての見映えと扱いやすさのバランスは良好です。庭で使いやすいつるバラとして候補に入れやすいでしょう。
1-8. 【アイビー】常緑で目隠しにも使いやすい定番のつる植物
アイビーは、庭で使いどころを作りやすい定番のつる性植物です。
常緑で葉がよく茂るため、フェンスや壁面まわりの背景づくりに向いています。葉色や斑入りの品種もあり、花に頼らなくても景色を整えやすいのが魅力です。地面を這わせても使えるので、立体だけでなく足元の緑としても活用しやすいでしょう。
- 壁面に緑を広げる
- 常緑で背景を整える
- 足元をグリーンで覆う
丈夫なぶん、放っておくと広がりすぎることはあります。ですが、剪定で形を整えやすく、用途の幅が広いのは大きな強みです。庭の土台をつくりやすいつる植物として使いやすいです。
1-9. 【ハツユキカズラ】葉色の変化で庭に明るさを足しやすい品種
ハツユキカズラは、庭に葉色の変化を取り入れやすいつる植物です。
新芽が白やピンクを帯びるため、緑一色になりやすい庭の中でやさしい差し色になります。テイカカズラの園芸品種なので丈夫さもあり、フェンスまわりや足元の植栽にも使いやすいです。花より葉姿を楽しみたい庭にも合わせやすいでしょう。
- 葉色で明るさを足す
- 足元に変化をつくる
- フェンス沿いを彩る
華やかな花を求める人には、少し控えめに感じるかもしれません。けれど、葉色で見せる分だけ長く景色に効いてきます。色づかいで庭を整えやすいつる植物です。
1-10. 【ブドウ】実りと葉陰の両方を楽しみやすい果樹つる
棚仕立てにしたブドウ
ブドウは、庭で実りの楽しさまで感じやすいつる性植物です。
棚仕立てにすると葉がしっかり茂り、夏場のやわらかな日陰をつくりやすくなります。果実の収穫も楽しめるため、観賞だけで終わらないのが魅力です。つる植物の中でも実用性があり、庭に楽しみを増やしたい人には向いています。
- 棚で葉陰をつくる
- 果実を収穫して楽しむ
- 実用性のある庭をつくる
果樹なので、花つるより管理の視点は少し増えます。ですが、棚に広がる景色と収穫の喜びはほかにはない魅力です。食べる楽しみまであるつる植物として取り入れやすいでしょう。
ブドウは庭でも育てやすい果樹【特徴・育て方・剪定・実つきのポイントを解説】
2. 人気の庭向き品種を紹介
庭向きのつる性植物として人気があるのは、花や葉を楽しめるだけでなく使い道もはっきりしている品種です。
たとえば、クレマチスやモッコウバラのように花を見せ場にしやすいものは、アーチやフェンスを華やかに整えやすくなります。アイビーやテイカカズラのように常緑で使いやすいものは、背景づくりや目隠しにも向いています。さらに、ブドウのように収穫まで楽しめる品種は、観賞だけで終わらない庭づくりにつながります。
- 花を見せ場にしやすい品種を選ぶ
- 常緑で背景を整える品種を使う
- 収穫も楽しめる品種を入れる
見た目が華やかなものほど人気が出るように見えます。ですが、庭では伸び方や管理のしやすさも同じくらい大切です。役割まで見えやすい品種ほど、庭には取り入れやすいです。
3. つる性植物が庭で人気の理由
つる性植物が庭で人気なのは、縦の空間まで使いやすいからです。
低木や下草だけでは平面的に見えやすい庭でも、つる性植物を入れると高さと奥行きが出やすくなります。フェンスや壁、アーチに絡ませることで、目隠しや背景づくりをしながら花や葉も楽しめるのが魅力です。限られたスペースでも立体感を作りやすいため、庭の見え方を変えやすい植物といえます。
- 縦の空間を活かす
- フェンスに立体感を出す
- 目隠しをやわらかく作る
つる植物は伸びすぎて大変そうという印象もあるでしょう。けれど、使う場所と種類を合わせれば、庭の印象を大きく変えやすい存在です。平面の庭を立体的に見せやすいことが、人気の大きな理由です。
4. つる性植物を選ぶときに見ておきたいポイント
つる性植物を選ぶときは、花や葉の好みだけで決めないことが大切です。
種類によって、巻きつくのか、這うように伸びるのか、支えに引っかかりやすいのかが大きく違います。生長の勢いもかなり差があるため、庭でどこまで広げたいかを先に考えておく必要があります。さらに、落葉か常緑かでも庭の見え方は変わるので、年間の景色まで想像して選びたいところです。
- 伸び方の特徴を確認する
- 生長の勢いを見極める
- 常緑か落葉かを確かめる
花がきれいなら何とかなると思いたくなる気持ちもあります。ですが、つる性植物は性質を見落とすと扱いにくさが出やすいです。見た目と管理の両方を見ることが、失敗を減らす近道です。
5. 庭で後悔しにくい植える場所のコツ
つる性植物は、種類そのものより植える場所で満足度が変わることがあります。
フェンス沿いに入れるなら、どこまで広げたいかを見ながら支えを用意しておくと整えやすいです。壁際では、建物に直接絡ませたいのか、トレリスを使って少し離して見せたいのかでも印象が変わります。アーチやポールを使う場合も、通りやすさや剪定のしやすさまで見ておくと後悔しにくいです。
- 支えを先に用意する
- 広げたい範囲を決める
- 手入れしやすい位置に植える
空いている場所に植えればよいと思うかもしれません。けれど、つる性植物は伸びる方向まで設計しておかないと、景色が散らかりやすいです。誘引後の姿まで考えて置くことが、後悔を減らすコツです。
6. つる性植物選びで失敗しやすいポイント
つる性植物選びで失敗しやすいのは、生長の勢いを軽く見てしまうことです。
苗の段階では小さく見えても、数年後には想像以上に広がる種類もあります。支えが足りないまま植えると、見せたい方向にまとまらず扱いにくくなりやすいです。また、花ばかり見て選ぶと、花後の葉姿や冬の見え方が思っていた印象とずれることもあります。
- 伸びる勢いを軽く見る
- 支えを用意せずに植える
- 花だけで種類を決める
つる性植物にはわかりやすい華やかさがあります。ですが、華やかさだけで選ぶと、あとから管理の大変さが目立ちやすいです。広がり方まで含めて選ぶことが、仕上がりを整えるうえで大切になります。
7. よくある質問5つ(FAQ)
Q1. つる性植物は初心者でも育てやすいですか?
種類を選べば育てやすいです。常緑で扱いやすいものや、誘引しやすい品種から始めると、庭でも取り入れやすくなります。
Q2. つる性植物はフェンスに直接絡ませても大丈夫ですか?
種類によります。直接絡みやすいものもありますが、あとから整えやすくするなら、支柱やトレリスを使って誘引したほうが扱いやすい場合も多いです。
Q3. 目隠しに向いているつる性植物はありますか?
あります。アイビーやテイカカズラのように葉が茂りやすい種類は、やわらかな目隠しを作りやすいです。ただし、広がり方は見ておきたいところです。
Q4. 花を楽しみたいならどの種類が選びやすいですか?
クレマチスやモッコウバラ、カロライナジャスミンのように、花の見せ場がわかりやすい種類は入りやすいです。庭でどこを主役にしたいかに合わせて選ぶと使いやすくなります。
Q5. つる性植物はどこに植えると後悔しにくいですか?
支えを設置しやすく、手入れもしやすい場所が向いています。植える前に、どの方向へ伸ばしたいかまで決めておくと、景色も整えやすくなります。
まとめ
つる性植物を庭に取り入れるときは、花や葉の見た目だけでなく、どのくらい伸びるか、どう誘引するかまで含めて考えることが大切です。今回紹介した品種は、花を見せ場にしやすいものから、目隠しや背景づくりに使いやすいものまであり、庭での役割を考えながら選びやすいものを中心にまとめました。
とくにつる性植物は、どれを植えるか以上に、どこへどう伸ばすかで見え方が大きく変わります。フェンスやアーチ、壁面との相性を見ながら、支えや誘引の方向まで先に決めておくと、伸びすぎて扱いにくくなる失敗を減らしやすくなります。
伸び方まで含めて選べるかどうかで、庭のまとまり方はかなり変わります。花のきれいさだけで終わらず、庭の景色をどう立体的に見せたいかまで考えて選ぶことが、無理なく続けやすいつる植物の使い方につながります。

つる性植物は、うまくはまると庭が一気に立体的になるんですが、伸び方を読まずに入れると想像より手がかかることがあります。
逆に、支える場所と広げ方を先に決めておくと、花や葉のきれいさが素直に活きてきます。種類よりも見せ方が大事だと感じることは多いです。
あわせて読みたい関連記事
更新:2026年04月01日|公開:2026年03月18日


